概要・あらすじ
私立銀成学園高校に通う武藤カズキは、ある夜、津村斗貴子という少女が怪物に襲われているところに遭遇する。助けようとしたカズキは、怪物に胸を貫かれ命を失うが、斗貴子が持っていた錬金術によって産み出された核鉄を体内に埋め込まれて甦った。
錬金の戦士となったカズキは、斗貴子と共に、彼を殺したホムンクルス達との闘いに身を投じる。だが、彼を生かしている核鉄には恐るべき秘密があった。
登場人物・キャラクター
津村 斗貴子 (つむら ときこ)
顔の一文字傷がトレードマークの錬金戦団の戦士。生まれ故郷をホムンクルスに滅ばされ、彼らへの復讐を拠り所に生きている。傷はその時付けられた。彼女を助けようとして犠牲になったカズキに、任務で入手した核鉄を埋め込み甦らせ、錬金の戦士として共に戦ううちに恋人同士になる。 武装錬金は4本の可動刃を使って高速で移動切断するバルキリースカート。
武藤 カズキ (むとう かずき)
普通の高校生だったが、津村斗貴子と戦っていたホムンクルスに殺されるも、核鉄を心臓の代わりにして生き返り、ランス(突撃槍)型の武装錬金]の力を得、斗貴子と共にホムンクルスと戦う。 彼に埋め込まれた核鉄は、通常の核鉄と違い、人間ともホムンクルスとも違う第三の存在に変える特殊なもので、それ故に彼は敵味方双方から命を狙われることになる。
キャプテンブラボー
銀成学園の寄宿舎管理人だが、その正体は錬金戦団の戦士長のひとり。パピヨンに勝利したカズキを錬金戦団に迎え自ら鍛えて、彼を錬金の戦士に育てるが、カズキの核鉄が黒の核鉄だとわかり、一転、彼の抹殺を図るが、最終的に彼を庇って重傷を負う。 武装錬金は、あらゆる攻撃を遮断するだけでなく、敵の拘束にも使えるシルバースキン。
錬金戦団 (れんきんれんだん)
『武装錬金』の組織。錬金術の研究、ホムンクルスの討伐と核鉄の管理回収等を目的とした人間の秘密結社。武装錬金を操る武器を操る錬金の戦士がいる。ヴィクターとの戦いの際に彼の娘をホムンクルスに変貌させて戦わせるなと、そのやり方は正義に基づいているとはいえない面もある。
ヴィクター・パワード (ゔぃくたーぱわーど)
100年の眠りについていたが、ドクトルバタフライの手により、銀成学園の学生達の生命エネルギーを集めて復活した。かつては錬金戦団随一の戦士だったが、死に瀕して黒の核鉄を埋め込まれたことで、存在するだけで死をもたらすモンスターとなってしまい錬金戦団に命を狙われる。 錬金術と錬金戦団を憎んでいる。最終段階まで進化し無敵となるが、白い核鉄によって人間に戻ることができた。武装錬金は、重力を自在に操るフェイタルアトラクション。
LXE・超常選民同盟 (ちょうじょうせんみんどうめい)
『武装錬金』の組織。錬金戦団との戦いで傷つき眠りについたヴィクターの復活を目論むホムンクルスと信奉者の人間達の集団。ヴィクターからホムンクルスの製法を学んだドクトルバタフライが作った。 カズキ、斗貴子、ブラボー達の手で壊滅させられ、ドクトルバタフライは玄孫のパピヨンに倒された。
ドクトルバタフライ
錬金戦団との戦いから逃れてきたヴィクターと知り合い、彼から伝授された錬金術を使って人型ホムンクルスになってLXE・超常選民同盟を組織し活動を続けていた。彼の遺した研究ノートによって玄孫の攻爵はパピヨンとなった。 カズキに敗れた彼を回収・治療し、部下とするが、彼に滅ぼされる。知覚に作用し精神の破壊から死に至らしめることもできる武装錬金アリス・イン・ワンダーランドを使う。
中村 剛太 (なかむら ごうた)
錬金戦団の戦士。斗貴子の後輩で、彼女に恋しているが、斗貴子からは単なる仲間に思われている。それどころか、カズキと一心同体と叫ぶ斗貴子を目の当たりにしてしまい、ショックを受ける。錬金戦団から抹殺対象として追われるカズキを護って戦う斗貴子の味方につく。 様々な用途に使えるチャクラム・武装錬金モーターギアを操る。
パピヨン
免疫機能が衰える難病に冒されていたが、高祖父の研究ノートからホムンクルスの存在を知り、独自に研究を重ねてホムンクルスの製造に成功し、遂には不完全ながらもホムンクルス、超人・パピヨンとなる。 蝶に憧れるあまり、蝶を装ったマスクと全身タイツ姿で現れる。カズキとの戦いに敗れたところをドクトルバタフライに助けられ、LXTの一員となるものの離反、カズキ達と合流する。武装錬金は、黒色火薬を自在に爆発させるニアデスハピネス。
その他キーワード
核鉄 (かくがね)
錬金術によって精製される六角形の合金タブレット。使用する人間の本能に反応して武装錬金と呼ばれる武器に変化する。特殊な核鉄に黒の核鉄と白の核鉄がある。黒の核鉄は、心臓の代わりに人間に埋め込むとあらゆる面で人間・ホムンクルスを凌駕した存在(ヴィクター)となる。 白の核鉄はヴィクター化した人間を元に戻す作用がある。
ホムンクルス
『武装錬金』の用語。錬金術によって産み出された人造生命体。寄生体を人間に移植して造られる。その力は人間を凌駕し、ほぼ不老不死となる。通常は動物の細胞から寄生体を造るが、寄生者自身の細胞から寄生体を造り移植して産まれたものを人間型ホムンクルスと呼ぶ。 ホムンクルスは超常的なパワーの他に人間を喰う性質があるため、人間社会に害をなす存在である。
クレジット
原作
武装錬金 (ぶそうれんきん)
とある事件で命を失った少年、武藤カズキが謎多き少女、津村斗貴子に蘇らされ、彼女と共に錬金術によって作られた武器「武装錬金」で、みなを救うべく戦う異能力バトル。2007年の星雲賞コミック部門の参考候補作... 関連ページ:武装錬金