概要・あらすじ
呪術者・役小角の子孫で女子高生巫女の役小明は立派な祓い師として活躍する日を夢見ていたが、あいにく彼女が住む式神町は長く平和だった。だがある時役小角の宝を狙った侵入者が現れる。
その欲望に悪しきものが憑依して生まれた怪物に襲われた小明は、先祖が使役した鬼神ZENKIを封印から解き放ち窮地をしのぐ。何かと反抗的なZENKIを御しながら邪悪に立ち向かう小明の戦いの日々が幕開けた。
登場人物・キャラクター
役 小明 (えんの ちあき)
女子高生。巫女装束でお祓いをおこなう祓い師。史上最高の呪術者・役小角から数えて55代目の伝承者。まだ能力的には未熟だが、正義感にあつく、くじけることのない強い心をもっている。ふだんは童子の姿に弱体化している最強の鬼神・前鬼の封印を解放して使役し、人の欲望につけこんで怪物を生む邪神カルマと戦っていく。
神酒 壮真 (みき そうま)
影高野と称する僧侶集団の一員で、呪術を使って妖怪や魔物と戦う。酒呑みで、僧侶としては型破りだが退魔師としてのスキルは非常に高い。
ZENKI (ぜんき)
強い力をもつ鬼神。役小角が呪力で使役下に置いたのち、石碑に封印して子孫に残した。小明により現代に解放された際すぐに反抗を図るが役小角の幻が小明へ託しアイテムの力で抑えられ、ふだんは幼い少年の姿へ弱体化させられる。 多くの戦いを通してしだいに小明と深い絆を結び、独尊的な性格に変化が生じる。
後鬼丸 (ごきまる)
後鬼はZENKIと同じく役小角の使役した鬼神であり、それが人間と交わって子孫を残した末裔が後藤晶およびその変身体の後鬼丸である。原初の後鬼が転生を繰り返した精神と融合しているので、長い歳月に渡って蓄えられた知識、見識をもつ。 ZENKIに比べるとはるかに温和で、小明のことは積極的に主と認めて戦いを支援する。
カルマ
邪神と呼ばれる超自然の存在。人間の欲望を吸収して怪物を作る果実を生成する樹木の化身。その力で人々を吸収していき、世界を己のものにしようと企む。肌の色が独特だが基本的な外見は人間の女性に相当するプロポーション。
場所
式神町 (しきがみちょう)
小明が暮らし、家業の祓い師を継いで活動している。鬼神ZENKIの封印された石碑がある。長らく平和だったが、邪神カルマの暗躍をはじめ、様々な災いに見舞われていく。
クレジット
原作
鬼神童子ZENKI (きしんどうじぜんき)
修験道の開祖とも言われる役小角の伝説をモチーフとした物語。かつて小角に使役されていた鬼神・前鬼が現代に蘇り、小角の血を引く女子高生と共に、さまざまな怪物たちと戦いを繰り広げる。集英社「月刊少年ジャンプ... 関連ページ:鬼神童子ZENKI