概要
小学生の頃、お互いに特別な感情を抱きあっていた遠野貴樹と篠原明里は、遠野貴樹の転校がきっかけで離れ離れになってしまう。中学校に入学してからは篠原明里の手紙がきっかけで、二人は文通を始めるが会えない日々とともに想いを募らせてゆく。
登場人物・キャラクター
遠野貴樹 (とおのたかき)
転勤族の親を持ち、学校を転々としてきた少年。体が弱く、外で遊ぶよりも図書館で本を読むことを好む大人しい性格。小学生の頃に読書という共通の趣味を通じて、同じクラスの篠原明里と親しくなり特別な感情を抱くようになる。
水野理紗 (みずのりさ)
第三部「秒速5センチメートル」に登場する。社会人になった遠野貴樹と仕事の関係で知り合い交際していた女性。交際期間は3年間におよんだが、遠野貴樹の退職や彼の態度に愛想をつかし破局している。
澄田花苗 (すみだかなえ)
第二部「コスモナウト」に登場する。遠野貴樹が中学2年の時に転校した鹿児島の学校で同じクラスになった少女。遠野貴樹に想いを寄せ、必死に勉強して同じ高校にまで進学したが、高校3年生になっても想いを告げられずにいる。 趣味のサーフィンでスランプに陥っていたが、再び波の上に立てた時に遠野貴樹に告白しようと決意する。
篠原明里 (しのはらあかり)
遠野貴樹の初恋の少女。小学校4年生の時に静岡から遠野貴樹のいる東京の学校へ転校してきた。内向的な性格で、クラスメイトから遠野貴樹との仲をからかわれた時も反論できず、そんな自分を守ってくれた遠野貴樹に淡い恋心を抱いていた。
場所
岩舟駅 (いわふねえき)
『秒速5センチメートル』に登場する実在する駅。栃木県栃木市岩舟町にある。遠野貴樹は中学校の1年生の三学期終了時、鹿児島へ引っ越す前に栃木にいる篠原明里に会いにゆく決意をする。
その他キーワード
両毛線 (りょうもうせん)
『秒速5センチメートル』に登場する実在する鉄道路線。栃木県の小山駅から群馬県の新前橋駅までを結ぶ。「桜花抄」と「秒速5センチメートル」に登場する。路線上に遠野貴樹と篠原明里が再会の待ち合わせをした岩舟駅がある。