概要・あらすじ
精霊たちの理想郷を建設するために精霊使いは火が属、地が属、水が属、風が属の4大属性に分かれ、幾度となく精剣戦争を行った。大好きな麻美に好きだと告白した覚羅だが、そこに現れた支葵にディーバの素質を見出された麻美を奪われそうになる。それを阻止しようとして覚羅はエーテルの精霊使いとして目覚めるのだった。
登場人物・キャラクター
覚羅 (かぐら)
すべての物の構成元素になるエーテルの精霊使い。麻美のことが大好きな日本の普通の高校生だった。しかし、麻美のことが好きだと告白したところに支葵が現れ、ディーバの素質を持つ麻美を連れ去ろうとする。それを阻止しようとしてエーテルの精霊使いとして目覚める覚羅。治癒能力を持っており、その力は他の人に及ぼすこともできる。
露羽 (つゆは)
木の精霊使い。木の精霊使いの役割は覇者と共に理想郷を作り上げること。覚羅のお目付け役。よき先生であり、姉のような存在。前の精剣戦争では支葵たち水に属していたが、精剣戦争の覇者になろうとする支葵の行動がわからず敵対することになる。
支葵 (しき)
水の精霊使い。娘の秋桜久が、鞘継の巨大な榾芯に身体を囚われている。その榾芯から無事に取り出すことができるのが鞘継しかいないため、鞘継の命令に従って行動している。そのため自分の妻の弟である瑣衣のことも殺そうとする。
鯉邑 (こいむら)
鋼の精霊使い。鋼の精霊使いの役割は居城を作り、エーテルの精霊使いに精剣を授けること。先々代の聖剣戦争を体験している数少ない精霊使い。髭をたくわえ、白髪をオールバックにしている。エーテルの精剣の柄を体内に隠している。比冴という娘がいる。
麻美 (あさみ)
覚羅の幼馴染。強い男以外は愛する価値がないという持論を持っている。覚羅に愛の告白をされたところで、支葵にディーバとしての素質を見出され彼にさらわれる。覚羅のことは優しくていい子だとは思っているが、弱くていくじなしですぐ泣くので、恋愛対象ではない。
瑣衣 (さい)
火の精霊使い。火の精霊使いの役割は、地・水・風のパワーバランスをとって戦いを長引かせ精霊の活動を活発にすること。前の精剣戦争の後ながい眠りについていたが、長い年月をかけディーバである千燁を呼び寄せ目覚める。水の勢力にさらわれてしまった千燁と、姉の瑣姫の娘秋桜久を救うため、自らの精霊との契約を解除し、治癒能力失ったことによって死亡する。
千燁 (ちあき)
瑣衣のディーバ。失恋旅行先で瑣衣を目覚めさせたことから、自らもディーバであるという前世の記憶を取り戻し、瑣衣と行動を共にするようになる。
秋桜久 (しおひさ)
支葵の娘であり、ディーバ。母は火の精霊使い瑣衣の姉である瑣姫。鞘継の巨大な榾芯に身体を囚われて自由を奪われている。
擁 (よう)
砂の精霊使い。露羽に想いをよせている。眠りにつくとなかなか起きない、豪快な男。覚羅が自分の大事な露羽を守ってくれてくれた時から、覚羅のことを大切に思っている。
比冴 (ひさえ)
白金(プラチナ)の精霊使い。鯉邑の娘。前の精剣戦争時に、父の鯉邑が役目のために母と自分を見捨てたと誤解している。母を殺され、自分も殺されそうになっていたところを支葵に助けられ、水が属として鯉邑と戦うことになる。鯉邑との戦いの中で真実を知り、鯉邑と和解して共にエーテルの精剣に刃をつけた。
雫 (しずく)
氷の精霊使い。秋桜久のことを愛していて彼女を連れ出そうと試みるが、支葵の力に恐怖し怯えた。支葵と戦わずして彼の幻影から逃れようと、支葵より強いといわれる覚羅を倒そうと戦いを挑むが敗れる。覚羅によってトラウマと共に一度身体をエーテルのレベルまで分解され、再構築され生まれ変わる。 その後は覚羅と行動を共にするようになる。
鞘継 (さやつぐ)
前の精剣戦争で自分がエーテルの精霊使いだと偽っていた。殺されたと思われていたが生きていて、自分の巨大な榾芯にディーバである秋桜久、麻美、千燁を取り込んで覚羅と戦う力をためこんでいる。
その他キーワード
精霊使い (せいれいつかい)
『精霊使い』の用語。火、水、空気、すべての物質に精霊が宿っていて、その精霊を支配し、思い通りに操ることができる者を精霊使い(エレメンタラー)という。精霊の力は8億夜周期で活発になったり、微力になったりする。精霊に命令を出すアンテナの役割を果たす精剣(エレメンタルソード)を持つことによって、力が格段にあがる。
榾芯 (ほーん)
『精霊使い』の用語。精霊使いの身体にはえる骨のようなもの。精霊の声を聞いたり、集めるためのものでもある。榾芯のサイズは契約する精霊の数と比例している。榾芯がはえる場所は精霊使いによって違い、覚羅は背中にはえる。硬い榾芯はよい精剣の材料になる。榾芯は出し入れができたり、巨大になった場合は折って切り離すこともできる。