概要・あらすじ
九暮赤門(アカモン)は、同級生たちが塾に通うようになったことをきっかけに、自らも名門塾として名高い「東大大漁塾」へ通うことを決意する。本来ならアカモンの学力では入塾テストに合格することは不可能だったが、採点時の手違いにより見事入塾。入塾後のアカモンは、さまざまな妨害やライバルたちとの学力対決を経て、名門中学校を目指す。
登場人物・キャラクター
九暮 赤門 (くぐれ あかもん)
無敵野小学校に通う6年生。遊ぶことが大好きで勉強とは無縁の日々を送っていたが、塾に通う同級生に感化されて、総理大臣になるという夢を抱くようになり、まずは名門中学校への入学を目指すことに。学力で合格したわけではないが、何とか名門「東大大漁塾」への入塾を果たす。勉強はからっきしダメだが、ゲームの知識を活かしながらライバルたちとドタバタな日々を繰り広げていく。
父ちゃん (とうちゃん)
九暮赤門(アカモン)の父親で、アカモンに負けず劣らず間の抜けた発言が目立つ。当初はアカモンが名門中学校を目指すことに懐疑的だったが、その熱意に押されて次第に心から応援するようになっていく。
母ちゃん (かあちゃん)
九暮赤門(アカモン)の母親。父ちゃんとは違い、なぜか最初からアカモンが努力すればエリート街道を進んでいけると信じていた。アカモンと一緒に調子に乗ることが多く、その際は口調が変わって語尾に「ザマス」を付ける。
日能 研 (にちのう けん)
松戸柏小学校の6年生で、九暮赤門(アカモン)と同じく東大大漁塾に通う少年。塾生の中でもトップクラスの学力を持つが、アカモンの起こす騒動にたびたび巻き込まれてしまう。勉強法はコツコツと努力を重ねていく秀才タイプ。
河合 塾子 (かわい じゅくこ)
九暮赤門が東大大漁塾で最初に出会う女の子。日能研のガールフレンドだが、成績ランクに合わせて慕う相手を変えるしたたかな性格。それは社長夫人になるという将来の夢のためであり、研が下位クラスに落ちた際は容赦なく切り捨てる旨の発言もしていた。
JR 四谷 (じぇいあーる よつや)
夏期講習の際に、ナイトホークステルス機に乗って東大大漁塾アメリカ校からやってきたエリート生徒。JR大塚とは実の兄弟で外見も瓜二つ。股間には、九暮赤門が目を見開いて驚くほどのアメリカンドッグサイズの一物がぶら下がっている。
JR 大塚 (じぇいあーる おおつか)
JR四谷と兄弟で、同じく東大大漁塾アメリカ校からやってきたエリート生徒。四谷との外見上の違いは、カウボーイハットをかぶっていないこと。兄弟揃ってコンピューターを駆使して、出題率の高い問題を予想するという勉強法を実践している。
明 光義 (めい こうぎ)
東大大漁塾香港校に所属する学力優秀な生徒で、JR四谷やJR大塚と同等の学力を持っている。体中に針を刺して、記憶力を高めるツボを押しながら勉強を行う。高い学力と優れた反射神経を合わせ持つが、クイズ問題では力が強すぎてスイッチを壊してしまうおちゃめな一面もある。
北島田 三郎 (きたしまだ さぶろう)
塾生たちを名門中学校に進学させることに情熱を燃やす、東大大漁塾の塾長。常識では測りしれない言動と学力の九暮赤門(アカモン)に振り回され、さまざまな手段でアカモンの進学を妨害しようとする。常にハチマキと腹巻きを身に着けている。
生木 証人 (いき しょうにん)
東大大漁塾において最も優秀な生徒たちが集まる特Aクラスで、社会科を担当している先生。推定年齢は250歳以上という老人だが、テンションが高く生徒たちを厳しく指導する。九暮赤門のあまりのバカさ加減にショックを受け、そのまま臨終してしまう。
気合 十分 (きあい じゅうぶん)
東大大漁塾における最も落ちこぼれのクラスであるZクラスの専任講師。落ちこぼれ生徒を世間から隠すことが目的の講師で、問題を間違えた生徒には、手に持つ木刀を使った必殺技「飛昇Z組精神注入斬り」で厳しい制裁を加える。奥さんは凶暴な悪役レスラー。
栄光 (えいこう)
目にも留まらぬ超スピードでテストの採点を行う東大大漁塾の先生。九暮赤門(アカモン)や日能研が受けた入塾テストでも採点を担当しており、アカモンが勝手に自己採点した答案を見過ごしてしまったことが彼の入塾の決め手となった。
祇園 舞子 (ぎおん まいこ)
京大豊作塾の塾長で、北島田三郎とは10年前からの因縁のライバル。お金を使って優秀な塾生を集めるという、非道なやり方もためらわずに行う。コテコテの京都弁で、九暮赤門を興奮させ暴走させるほど服装の露出度が高い。
金閣寺 右京 (きんかくじ うきょう)
京大豊作塾で成績トップに君臨する塾生。「受拳法・烈指解答ペン」という必殺技を持つが、これは解答用紙をチューリップ型にくり抜くというだけのもの。水素と水槽を間違えたり、弱肉強食という四字熟語が答えられないなど、学力は九暮赤門並。
集団・組織
東大大漁塾 (とうだいたいりょうじゅく)
北島田三郎が塾長を務める、名門進学塾。名門中学の中でも御三家と呼ばれる開成、武蔵、麻布に塾生のほとんどを合格させている実績を持つ。入塾テストが難しいうえに、授業料も1か月50000円と非常に高い。
京大豊作塾 (きょうだいほうさくじゅく)
関西を拠点とする進学塾で、祇園舞子が塾長を務めている。建物の外観は、舞妓風の仏像をかたどった到底塾とは思えない派手なもの。自動的に採点を行うハンバーガー型のスーパーコンピューター「パワーマッくん」を所有している。