東大一直線

東大一直線

赤塚賞への投稿作品『ああ勉強一直線』から2作の読み切りを経て、連載に昇格した学園ギャグ漫画。お灘中学校に転校してきた東大通が自分は天才で東京大学に行けると信じ込んでいる劣等生。そんな東大が勉強の名のもとに、仲間や先生たちを振り回す姿を描く。続編の『東大快進撃』では、ついに東京大学の入試に臨む東大の姿が描かれる。

正式名称
東大一直線
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
レーベル
小学館コロコロ文庫(小学館)
巻数
全9巻
関連商品
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概要・あらすじ

お灘中学校東大通という名前の転校生がやってきた。前の学校では成績トップだったと自称し、東京大学への進学を公言する。そんな彼をライバル視する者もいたが、実態はただのアホであり、成績トップも自らが勘違いをしていただけであった。しかしまるで気づかない東大通東京大学進学を目指し、仲間たちに迷惑をかけつつも勉強一直線に突き進む。

登場人物・キャラクター

東大 通 (トオダイ トオル)

お灘中学校に転校してきた中学生。丸ハゲ頭にハチマキ、ブタ鼻にツルが輪っかのメガネ、そしてコテコテの博多弁がトレードマーク。自分のことを東京大学に合格するほどの天才と勘違いしているが、実際は人並み外れた劣等生。名前だけは書けているから1点もらっている状態で、高校受験の際には四流校の肥ノ為高校すら落ちている。 だが、優秀館高校に拾われるように入学してからはマークシート形式の試験で全国一位になるなど、ただのアホではない一面を見せた。酒やタバコは当たり前にたしなみ、ポルノ映画館にも出入りするなど素行は不良少年レベル。性欲も旺盛でかわいい女の子には目がない。ただし、根っからの悪漢ではなく、行動原理もあくまで受験勉強である。 ムチャクチャだが人を引きつけるカリスマ的魅力はあり、優秀館高校時代はいちょう会というグループを率いていた。好物はちゃんこ鍋。

現役 勝 (ゲンエキ マサル)

投稿作の読み切り『ああ勉強一直線』では半田学という名前だった。お灘中学校に通う中学生で、後に名門進学校のオサール高校へと進学する。顔の作りもメガネのデザインも三角形っぽい、いかにもガリ勉くんみたいな風貌。教育ママの母親も、似たようなルックスだった。東大と違い、学力は本物の秀才で、進学塾でも成績優秀者のコースに入っている。 中学時代は東大や漫画たちとつるんで遊ぶことも多々あり、朝子というかわいい彼女もいたが、高校に進学してからは受験勉強に追い詰められた感がやや見受けられた。高校時代は東大を劣等生と完全に見下していたが、東大がマークシート試験で全国統一模試の一位になってからは、彼をライバル視するようになった。

漫画 狂太 (マンガ キョウタ)

お灘中学校に通う中学生。漫画家志望でスケッチブックをよく持参していたが、父親を筆頭に周囲からの理解はなかなか得られなかった。中央高校の受験に失敗した後、福勝高校のデザイン科に進んだが、テストに飢えた東大通といちょう会の乱入騒動に巻き込まれて退学。チョンマゲ先生の勧めで優秀館高校に編入した。 中学時代は東大や現役勝とトリオを組んで東大のアホな悪ふざけによくツッコミを入れていたが、高校時代は東大と多分田吾作とでトリオを結成。漫画家の夢を諦めない一方、東大たちと悪ノリすることも多々あった。中学時代はこの漫画のヒロインである上村ゆう子が彼女だった。

番 長太 (バン チョウタ)

お灘中学校に通う中学生。中学時代はただ「番長」とだけ呼ばれており、下の名前は高校編の中学卒業アルバムで判明した。番長グループのボスであり、柔道部の主将でもあった。また、作中のヒロインである上村ゆう子に惚れていた。顔はフランケンシュタインの怪物のように四角くゴツい風貌で向こう傷もあった。 番長グループのボスだけあり、酒タバコ、ケンカとなんでもござれの不良少年だったが東大が相手だと調子が崩れ、しまいにはつるんで行動することも少なくなかった。中学卒業後は子分たちと一緒に「ボンクラの超一流」こと四流高校のたんの壷高校に入学した。

多分 田吾作 (タワケ タゴサク)

お灘中学校に通う中学生。多少ザンバラな丸刈り頭に十円ハゲ、小さめのメガネにいつも左肩だけ脱げている学生服姿がトレードマーク。アホ面という点においては、東大通とは別の方向性ですごいことになっている。家は貧しく、家族は病弱で寝たきりな母親のみ。好物はトマト。カンニングの疑いで成績が最下位の0点になったとき、定位置を奪われた東大にライバル視された。 高校受験ではどこにも合格しなかったが、チョンマゲ先生の指導によって優秀館高校に入学。やはりこの高校に入った東大と意気投合し、高校編を代表する名コンビとなった。アホさとギャグではときに東大をしのぐ力を発揮する一方、東大のギャグにツッコミを入れられる数少ない存在としての一面もあった。 東大が予備校のゼミを受けるため上京したときは、彼を追ってやはり上京するバイタリティもある。高校では、高嶺野花子というブスだがかわいげのある彼女もしっかり作っている。

チョンマゲ先生 (チョンマゲセンセイ)

お灘中学校の先生で、後に優秀館高校に転任した東大通の担任教師。チョンマゲ頭に大きな鼻、そして白目がトレードマーク。家族は奥さんと7人の子供たちで、生活のために教師以外にも塾講師のアルバイトもしていた。「落ちこぼれを出さない」が教育のモットーで、東大の劣等生ぶりに手を焼きつつも色々と面倒を見てきた。 東大が四流校の肥ノ為高校にすら落ちたときは優秀館高校へ進学するよう示唆し、中学時代に東大と同じくらいアホだった多分に勉強を教えて合格させると煽って、当時やる気を失っていた東大の心に火をつけた。さらに東大のアホさが心配でわざわざ優秀館高校に転任までしていた。 もっとも、物語終盤になるとかつての情熱は薄れていたようである。学生時代からの相撲経験者でもあり、高校の寮に入った東大が相撲部に入れられたときはまわし姿で稽古をつけていた。

上村 ゆう子 (カミムラ ユウコ)

お灘中学校に通う中学生で、漫画狂太の彼女。中学編のメインヒロインでもあるロングヘアの美少女で、東大通や番長もゆう子に惚れていた。中学卒業後は友人で現役勝の彼女でもある友人の朝子とともに、中央高校に進学。高校編では学園祭で東大たちと再会した。

東大 通子 (トウダイ ミチコ)

東大通の母親。夫は会社員の東大慶次郎、東大の下に妹の東大千鶴子、弟の東大進がいる。いわゆるおばさんパーマのがっちりした主婦で、息子の東大の悪ノリによくツッコミを入れているが、一緒になって悪ふざけすることもある。その一方、息子の進学に関しては家族で一番心配しており、チョンマゲ先生にも相談を受けていた。

血見太 鬼之介 (チミタイ オニノスケ)

東大通、現役勝、漫画狂太らが通うスパルタ学習塾風雲流血学館の鬼講師。ムチや竹刀をいつも手にしているコワモテで、塾の生徒に対する言葉もスパルタそのもので手厳しいが、根っからの悪人ではない。それでも東大のアホさにだけは、怒鳴りつつもほとほとに手を焼いていた。

肝忍愚 銀次 (カンニング ギンジ)

お灘中学校に通う中学生。三白眼でセミロングのヘアスタイルの不良生徒。特技は誰にもバレないカンニングのテクニックで東大通と試験で勝負としたこともある。だが、あまりに独特すぎる東大の答案をカンニングしてしまい、ついにその悪行がバレてしまった。その後は番長のグループ一員として登場する。

受験仮面 (ジュケンカメン)

お灘中学校で何かトラブルが起きたとき、東大通が変身する謎のヒーロー。優秀館高校時代は一度だけ銀杏仮面にもなった。顔の半分を覆面のように覆っているが、東大の姿形があまりにも特徴的すぎるため、正体はバレバレである。しかも大抵の場合、トラブルは余計にややこしいことになる。

あおい 新悟 (アオイ シンゴ)

優秀館高校に通う高校生。生徒が玉石混淆な優秀館高校における数少ない本物の秀才で、入学試験は全教科満点だった。ロングヘアーでいつもタバコを口にしている二枚目でもあり、中央高校に通う増本陽子が彼女である。現代の受験体制に対してはいつも懐疑的で、学力ランク最底辺な優秀館高校もあえて自分から選んだ入学した。 そこで出会った東大通のことを、現状の受験体制を打破する存在ではと見込んで、いつも興味を示している。高校編の最終章では退学のかかった東大を助けるため、自分のテストの名前をあえて東大通の名前で出していた。

黒岩 ケンジ (クロイワ ケンジ)

優秀館高校に通う高校生。いつもバイクに乗っているリーゼントにサングラスの高校生で、問題児の一人。東大通がいちょう会を結成すると多分田子作らとともにトリオを結成した。いちょう会のメンバーではかなり目立つ方であったが、漫画狂太が優秀館高校に編入されてからはトリオの座から降りたようになっている。

増本 陽子 (マスモト ヨウコ)

中央高校に通う高校生。父親は優秀館高校の栄光寮で寮長をしている鶴岡筋道。あおい新悟の彼女だが、東大通にも一目惚れしてしまう。東大のことはあおいと同じくらい好きだと劇中で話しており、東大も彼女に好意を抱いていたが、相撲大会で東大の男性器を見て気絶したり、スケ番グループだ誤解されたりとすれちがいばかりでついに結ばれることはなかった。

切人 破門 (キリヒト ハモン)

優秀館高校立て直しのために呼ばれた進学顧問。進学校は成績こそ全てという冷酷な能力主義者で、あおい新悟の高い学力を買う一方、東大通を平均点を下げる最大の要因とみなしていた。高校編の最終章では「東大が全国模試で平均点を取れなかったら、優秀館高校を退学する」という条件を突きつける。 当時の週刊少年ジャンプ編集長だった西村繁男がモデルとされている。

集団・組織

東京大学 (トウキョウダイガク)

そして東大通と現役勝の目標である日本を代表する大学。入学試験の難易度は日本一と言われており、多くの官僚や政治家、医者や学者が東大を出ている。『東大一直線』では長いこと概念のように扱われており、実際に舞台として登場したのは物語終盤の「上京編」だけだった。

いちょう会 (イチョウカイ)

『東大一直線』に登場した組織。優秀館高校に入った東大通が結成した受験軍団。志望校はと聞かれたら「東京大学」と貫禄つけて答え、趣味はと聞かれたら「おべんきようです」と答える。そして授業では全員一丸となって質問しまくるのが設立時のモットー。しかし、実態は問題児ばかりが集う、事実上の不良グループ。好意的な目で見ても、代議士の講演会みたいなノリだった。

場所

お灘中学校 (オナダチュウガッコウ)

東大通が転校してき中学校。関西にある灘中学校がモデルとされているが、学校があるのは福岡県。現役勝のような東京大学を目指すレベルの優秀な生徒も多い反面、番長太らのような不良グループ、さらには東大や多分田吾作みたいな劣等生もいる。

優秀館高校 (ユウシュウカンコウコウ)

高校受験に失敗した東大通が、チョンマゲ先生の勧めで入学した私立高校。外見は東京大学のようだが、何度募集を欠けても定員が埋まらず、全教科0点の東大をも合格させなくてはならないほどのレベル。生徒の大半は不良や落ちこぼれだが、あおい新悟のような優等生もいる。栄光寮という学生寮もあり、東大はそこで生活することとなる。

オサール高校 (オサールコウコウ)

東大通が目指していたが不合格に終わった名門進学校。実在するラ・サール高校がモデルとされている。現役勝らお灘中学校の秀才グループたちが入学しており、日々、過酷な受験勉強に追われている。

その他キーワード

パープリン

『東大一直線』に登場したギャグフレーズ。「頭がパーで、脳みそがまるでプリンのようだ」という意味。東大通や多分田子作らの頭の悪さを示す際によく使われた。その後、漫画を離れて広く使われるようになった。

験勉してる? おや指大ね! (ケンベンシテル? オヤユビダイネ!)

『東大一直線』のギャグフレーズ。意味は「試験勉強してる? おす! ばっちりね!」というもの。作中では高校編で登場し『東大一直線』を代表するギャグ、もしくは合い言葉の一つとなった。「おや指大ね!」のフレーズは「サムズアップ」のように親指を突き立てた構えをする。

ぼいからぼいからぼいからかっか ちゃいあんちゃいあんちゃいあんあん

『東大一直線』のギャグフレーズ。肥桶をかついだ多分田子作が「ぼいからぼいからぼいからかっか」と言い、インチキ中国人みたいな格好をした東大通が「ちゃいあんちゃいあんちゃいあんあん」と叫びながら一列になって走り回る。高校編の終盤で、毎回のように登場したギャグ。

ぐびび

『東大一直線』のギャグフレーズ。ボケによってずっこけた際に舌をかみ切り、その舌が「ぐびび」という音を発して斜め上に飛ぶというもの。中学編からよく見られたギャグで、東大通だけでなく、他のレギュラー陣もよくやっていた。同様のフレーズに「すぺぺ」というものもある。

書誌情報

東大一直線 全9巻 小学館〈小学館コロコロ文庫〉 完結

第1巻

(1995年8月発行、 978-4091940513)

第2巻

(1995年8月発行、 978-4091940520)

第3巻

(1995年8月発行、 978-4091940537)

第4巻

(1995年10月発行、 978-4091940544)

第5巻

(1995年10月発行、 978-4091940551)

第6巻

(1995年10月発行、 978-4091940568)

第7巻

(1995年12月発行、 978-4091940575)

第8巻

(1995年12月発行、 978-4091940582)

第9巻

(1995年12月発行、 978-4091940599)

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