鬼の花嫁は喰べられたい

鬼の花嫁は喰べられたい

サカノ景子の代表作。あやかしの頭領である酒呑童子と、彼に嫁いだ人間の少女・真白のラブラブな日常を描いたラブコメディ。時代設定は平安時代ながら、登場人物の言葉遣いや用語が現代風になっているなど、独特な和風ファンタジーの雰囲気を醸し出している。また、あやかしの頭領として威厳を保っているが、実は真白にぞっこんな酒呑童子の溺愛ぶりと、彼を愛するがゆえ食べられることを望んでいた真白の天然な愛らしさを堪能できる。白泉社「ザ花とゆめ神」の2020年3/1号と「花とゆめ」の2020年9号に読み切りが掲載されたのち、「花とゆめ」2020年12・13合併号より連載の作品。2021年12月には白泉社のYouTubeチャンネル「はくせんアニメちゃんねる」で短編アニメが配信された。酒呑童子を諏訪部順一、真白を内田真礼が演じている。

正式名称
鬼の花嫁は喰べられたい
ふりがな
おにのはなよめはたべられたい
作者
ジャンル
ラブコメ
 
和風ファンタジー
レーベル
花とゆめコミックス(白泉社)
巻数
既刊8巻
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

真白 (ましろ)

鬼に嫁いだ人間の美少女。薄藤色の長い髪を持つ。年齢は17歳。実直な性格ながら、天然気味なところがある。貧困な家庭に生まれ、親から疎まれて餓死寸前の日々を送っていたが、あやかしの頭領である酒呑童子に救われ、成長を果たす。そのため、酒呑童子に大きな恩義を感じており、彼になら生贄として食べられてもいいと思っている。17歳の食べ頃になった時に酒呑童子に請われて嫁ぐことになるが、当初は生贄として嫁いだと認識しており、食べられることを熱望していた。しかし酒呑童子に、生贄ではなく純粋な花嫁として扱われたことで、押し隠していた自分の本当の気持ちに気づき、酒呑童子に愛されることを望むようになった。それからは、持ち前のほんわかとした雰囲気と言動で、あやかしの頭領として日々苦労を重ねている酒呑童子を陰ながら支えている。ほかの鬼から色気がないことを指摘された際は、顔が真っ白になるほど粉白粉を塗り重ねたり、香水の代用として焼き魚の香りを使うなど、やること成すこと微妙にズレているが、そのポンコツぶりを含めて酒呑童子に愛されていた。華奢な見た目ながら大食漢で、あやかしの町で開催されたいなりの大食い大会では、初参加にもかかわらず大会新記録を叩き出して優勝を飾った。酒呑童子を幼少の頃から「酒呑さま」と呼んでいる。

酒呑童子 (しゅてんどうじ)

あやかしの頭領として君臨している最強の鬼。威風堂々とした風貌の美青年で、黒髪ミディアムヘアに頭部から二本の角が生えている。クールで口数も多くないが、頭領として的確な指導力を発揮しており、周囲のあやかしたちから崇拝されている。また、鬼として並外れた能力を誇り、傍若無人に暴れるあやかしを一掃したり、人間の村を一瞬で滅ぼしたりと、畏怖すべき存在。十数年前に偶然見かけ、餓死寸前だった幼い真白を救っている。その頃から真白のことをかわいがっており、陰ながら真白の成長を見守り続けてきた。その後、17歳になった真白を贄(にえ)という名目で嫁に迎え入れる。表面上は冷静に振る舞っているが、内心では真白にぞっこんで、いっしょに寝た際に一晩中真白の寝顔を見続けていた。また、真白に嫌われていると誤解した際は大きなショックを受け、夫の威厳を取り戻そうと奮闘するなど、彼女の一挙手一投足に勝手に振り回され続けている。真白からは「酒呑さま」と呼ばれている。

書誌情報

鬼の花嫁は喰べられたい 8巻 白泉社〈花とゆめコミックス〉

第1巻

(2020-09-18発行、 978-4592223412)

第5巻

(2022-07-20発行、 978-4592223450)

第6巻

(2022-12-20発行、 978-4592223467)

第7巻

(2023-06-20発行、 978-4592223474)

第8巻

(2023-11-20発行、 978-4592223481)

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