あらすじ
第1巻
庭のある中古マンションを購入した漫画家のカラスヤサトシだったが、となりに住む隣人が幻聴が聞こえるヤバい人物で、庭で会うたびにありもしないことで苦情を言われるため、庭に出ることもできない暮らしが続いていた。しかし、その隣人がどこかに引っ越したため、カラスヤと妻は念願だった理想の庭作りを始めることとなる。小さな庭の左半分が妻のエリア、右半分がカラスヤのエリアと決めるが、妻は庭にもともと生えていた桜の木を、邪魔だからという理由で伐採しようとする。桜は精霊のような存在だからと反対するカラスヤだったが、妻の考えは変わらない。それならせめて自分の手で切るとカラスヤは決断し、ノコギリで桜の木を切る。そして掘り起こした桜の木の根っこを、オブジェとして自分の部屋に飾るのだった。(第1話「#庭と暮らす」。ほか、16エピソード収録)
登場人物・キャラクター
カラスヤ サトシ
男性漫画家。年齢は43歳。妻と娘のりーちゃんと三人で暮らしている。小さな庭が気に入り、ローンを組んで中古マンションを買って暮らしていたが、となりに住む隣人が幻聴が聞こえるヤバい人物だったため、庭に出ることを避けていた。その隣人がどこかに引っ越していなくなったため、理想の庭作りを始める。さまざまな植物を植えたり、寝袋で寝てみたりと、試行錯誤を繰り返しながら庭ライフを楽しんでいる。
妻 (つま)
カラスヤサトシの妻。庭の右半分を夫のエリア、左半分を自分のエリアと決め、庭作りを始める。庭の手前の3分の2を人工芝にして、奥に花や草を植えるのを理想のイメージとしている。サバサバとした性格で決断力があり、なにかと物を残そうとする凝り性の夫を制止する役割を担っている。
りーちゃん
カラスヤサトシと妻の一人娘。年齢は5歳。無邪気な性格で、庭のダンゴムシを集めて遊んでいる。カラスヤからは「りーちゃん」と呼ばれており、自分もそう呼んでいる。
隣人 (りんじん)
カラスヤサトシが購入した中古マンションの隣室で、一人暮らしをしている男性。幻聴が聞こえる系のヤバい人物で、カラスヤに対してありもしないことでの苦情を繰り返していた。突然引っ越していなくなったため、カラスヤ夫婦が自由に庭作りライフを楽しめるようになった。