概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
斑鳩 夏生 (いかるが なつき)
海に沈みつつある島で暮らす少年。年齢は17歳。幼なじみの神白水菜萌や従兄弟の野島竜司からは「ナツ」のあだ名で呼ばれている。幼い頃に事故で母親を失い、斑鳩夏生自身も右足を失うほどの重傷を負う。その後、「アカデミー」と呼ばれるエリート育成校に通うようになり、機械工学や物理学を学んでいた。しかし学費を滞納したうえ、そりの合わない教師との確執もあり、現在は休学して生まれ故郷の島に戻っている。そんな中、数か月前に亡くなった祖母の八千草乃音子が残した借金によって自由を奪われ、かつての家はすでに海の底に沈んでいるため、現在は乃音子の形見となった小型船での生活を余儀なくされている。これらの影響から頑(かたく)なな態度を見せることが多く、暗く静かな場所にいると事故のトラウマから軽いパニック障害が発症する。一方で、機械開発や科学実験に対する興味は尽きず、島の子供たちのために発電機を修理する時は、別人のように喜びに満ちた表情を浮かべている。町の学校の初等部に通う名波凜々花からは、その目つきの悪さから「ヒットマン」と呼ばれていたが、のちに信頼関係を築いていく。
アトリ
斑鳩夏生が海の中から引き上げた少女型のロボット。人間と見分けが付かないほど精巧に作られており、表情も豊かで会話も可能。その見た目相応の無邪気さを持ち、夏生や町の住人たちからも親しまれている。以前は夏生の祖母、八千草乃音子の助手を務めていたが、3年前にスリープ状態となり、それからは長いあいだ海底の倉庫のカプセルで眠っていた。アトリ自身を再起動させた夏生が乃音子の血を引いていることをすぐに理解し、彼を新たな主人として慕うようになる。「高性能ですから!」が口癖で、その自信に見合うだけの精密な思考回路が内蔵されている。また水中でも活動でき、人間を遥(はる)かに上回る怪力を発揮する。かつて乃音子から重要な命令を受けていたが、長過ぎる睡眠で記憶回路の一部が機能しておらず、思い出せずにいる。
クレジット
- 原作
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ANIPLEX.EXE
書誌情報
ATRI -My Dear Moments- 4巻 KADOKAWA〈角川コミックス・エース〉
第1巻
(2023-09-08発行、 978-4041135020)
第2巻
(2024-01-10発行、 978-4041144534)
第3巻
(2024-07-10発行、 978-4041151976)
第4巻
(2024-10-10発行、 978-4041154298)