超獣機神ダンクーガBURN

超獣機神ダンクーガBURN

本作『超獣機神ダンクーガBURN』はTVアニメ『超獣機神ダンクーガ』の復活企画として、アニメと対になる予定で連載されていたが、本作のアニメ化は実現していない。異星人の侵略によって荒廃した地球を舞台に、少年少女たちが巨大ロボットで侵略者に立ち向かっていく姿を描く。一部の登場ロボットやキャラクターの名前は、流れを汲む「超獣機神ダンクーガ」と共通している。「月刊少年エース増刊エースダッシュ」に1997年から1998年にかけて連載された。

正式名称
超獣機神ダンクーガBURN
ふりがな
ちょうじゅうきしんだんくーが ばーん
作者
ジャンル
ロボット
関連商品
Amazon 楽天

概要・あらすじ

時は21世紀初頭、地球は突如現れた異星人の襲撃を受け、瞬く間に支配されてしまう。異星人はと呼ばれるようになり、地球は敵の管理のもと、26の地域に分割統治されることとなる。人間は殺戮の対象や単なる実験動物として扱われるという絶望的な状況下で、秘密組織ZOOは異星人に対抗する術として獣戦機と呼ばれる半自律兵器を、十数年という時をかけてついに完成させる。

最新鋭の可変型獣戦機を駆る風間翔児らは、地球を敵の手から解放するために獣戦機隊BURNとして活動を続けていく。

登場人物・キャラクター

風間 翔児 (かざま しょうじ)

獣戦機イーグルファイターのパイロットで、ダンクーガBURNに合体した際はメインパイロットを務める。敵の襲撃によって両親と兄を失ったが、秘密組織ZOOによる戦闘訓練を受けて獣戦機隊BURNのリーダーに抜擢される。元々は朗らかな性格で富士野二葉のような子供にも優しく接していたが、成長するにつれて実戦を経験し、次第に寡黙な戦士になっていった。 作戦の遂行を最優先に考えて行動するため、獣戦機隊BURNのメンバーや一般の人々からその非情さを咎められることもある。口癖は「やってやるぜ」。

炎乗寺 ユーリ (えんじょうじ ゆーり)

獣戦機ランドライガーのパイロットで関西弁を話す明るい女性。物事を楽天的に捉える性格だが、変わり者揃いの獣戦機隊BURNの中では最も常識的な思考の持ち主。スタイルの良さを度々自慢しており、風間翔児(ショウ)にはその色気をことあるごとに利用されている。本人はショウを誘惑しようとしているが、彼がなびくことはまったくない。 武器の売買を主に活動するキャラバンで育ったため、銃火器の扱いを得意としている。

深森 静香 (ふかもり しずか)

獣戦機ランドクーガーのパイロットを務める、ストレートの長い黒髪が特徴的な女性。仲間から絶対的な信頼を寄せられる長距離狙撃の名手で、重力子の解析に成功したことで知られる博士を父親に持つ。物腰が柔らかく表裏のない性格だが、思ったことをそのまま伝えてしまう天然な一面がある他、異性の前でも平気で裸になるなどやや常識が他者とはズレており、度々周囲を困惑させている。

富士野 二葉 (ふじの ふたば)

獣戦機隊BURNの中で最年少の少女。戦闘訓練を一切受けていないが、獣戦機ビッグモスが唯一心を開いたことでパイロットに選ばれた。秘密組織ZOOの施設内で共に育った風間翔児のことを兄のように慕っていると同時に、一人の男性としても好意を寄せている。

端槻 (はづき)

秘密組織ZOOにおいて中心的な存在となる科学者で、作戦指揮を行う権限も有している。ダンクーガBURNをはじめとする各獣戦機など、敵に対抗するための兵器開発に大きく貢献した。その一方で、風間翔児のような戦災孤児が人間性を取り戻していく姿に喜びを感じるという、慈愛に満ちた一面も持ち併せている。

大佐 (たいさ)

人類が敵から取り戻した町で、獣戦機隊BURNが出会った軍人。本名は不明。出会ったばかりの獣戦機隊BURNメンバーを温かく迎え、補給や整備を無償で行った。シャピロ・ニーズヘヴゥンがメガロプレッシャーで町を襲撃した際に、柱のデータを守るために犠牲になってしまう。

シャピロ・ニーズヘヴゥン (しゃぴろにーずへゔぅん)

敵の幹部だが、異星人ではなくれっきとした地球人。幼い頃に敵に捕らえられ、生態観察のサンプルとして生きているうちに、人類存続の術として敵に寝返ることを選んだ。敵によって特殊強化を施された結果、念によって相手の動きを止めるなどさまざまな超能力を使えるようになっている。風間翔児との間には深い因縁があり、彼のことを執拗に付け狙う。

ヴァルハリアン

敵の親玉といえる存在で、柱の主でもある。宇宙で最も進化し、不死の能力を手にしたことで自らを神と称するようになった。ある目的のために、数々の星を侵略しながら試練を与えている。

集団・組織

獣戦機隊BURN (じゅうせんきたいばーん)

獣戦機を用いた実機機体評価試験と、柱の探索を主目的とする秘密組織ZOOの特殊部隊。風間翔児、炎乗寺ユーリ、深森静香、富士野二葉の4名で構成されている。獣戦機による圧倒的な戦力で、敵の基地を次々と壊滅させていく。

秘密組織ZOO (ひみつそしきずー)

日本のつくば市地下に本拠地を構える国家レベルの秘密組織。壊滅した各国政府に代わって、13年という長い年月をかけて敵の武器や機体を分析し、ダンクーガBURNなどの強力な新兵器を作り出した。

(ふぉあ)

ヴァルハリアンが率いる多種多様な異星人種族の連合体。侵略された地球は、敵の26に及ぶ種族によって分割統治された。統一された指揮系統はなく、それぞれの種族が個々に活動している。地球人をより苦しめた種族には、柱を通じてポイントが与えられる仕組みになっている。

その他キーワード

獣戦機 (じゅうせんき)

敵が襲来する前から地球で運用されていた局地戦用兵器。高度なコンピューター技術を持たない国が、代わりに野生動物の脳を使用したことをルーツとする。野生動物が絶滅しかけていたことや人の命令に従いにくいなど、数々の欠点を有していたことで戦局から姿を消していたが、敵への反撃手段として秘密組織ZOOによって再び陽の目を見ることになった。 現在の獣戦機は、生産性を向上させるために動物の脳ではなくバイオチップを採用している。さらに研究が進んだことで、通常形態のビーストモード、人型のマンマシーンモード、エネルギー効率を重視して四肢をたたんだビーグルモードの3形態に変形できるイーグルファイター、ランドライガー、ランドクーガー、ビッグモスが完成した。

イーグルファイター

風間翔児(ショウ)が駆る獣戦機で、ダンクーガBURNへの合体時には頭部及び背部になる。ロールアウト直後に暴走して空へ逃げ出したが、ショウの優れた操縦テクニックにねじ伏せられる形で帰還。以降は、主従関係に近い形でショウとのパートナーシップを形成している。異星人文明の産物である重力子フィールド発生装置を搭載している唯一の機体。

ランドライガー

炎乗寺ユーリの搭乗する獣戦機で、ランドクーガーの同型機。ダンクーガBURNへの合体時には脚部となる。広域制圧を目的としているため、火器の使用を前提とした設計になっている。暴走した際にユーリが一昼夜付き合ったことで、彼女を信頼してパイロットに選んだ。

ランドクーガー

深森静香の搭乗する獣戦機。ランドライガーと同型機で、ダンクーガBURNへの合体時には脚部となる。こちらは一撃必殺の長距離狙撃に長けた性能となっている。暴走こそ起こしていないが、誰も近寄らせなかった。しかし静香が2日間に渡って見つめ合ったことで、互いの意思疎通が可能となった。その理由はいまだ不明とされている。

ビッグモス

史上最大にして最強の陸戦兵器と称される超大型戦車タイプの獣戦機。富士野二葉以外の誰にも心を開くことはなく、やむを得ない流れで非戦闘員の彼女がパイロットを務めることになった。ダンクーガBURNへの合体時には、胴体及び腕部となる。

ダンクーガBURN (だんくーがばーん)

BURN計画で生まれたイーグルファイター、ランドライガー、ランドクーガー、ビッグモスの4機が合体することで完成する形態。全身に重力子フィールドを張っているため、ほとんどの攻撃を無効化できる。重力子フィールドは攻撃への転用も可能で、ただのパンチを数百倍の威力に増加させられる。合体によって重量はビッグモス単体の時に比べて倍加するが、出力が4倍になることで機動性は良好。 弱点は水中戦能力が低いことと、重力子エンジンを稼働させるために常にオーバーヒート状態になっていること。

メガロプレッシャー

敵が用いる円盤形の巨大兵器で、直径は6kmにも及び、質量はダンクーガBURNの8千万倍以上。機体下部に取り付けられている無数の刃を駆動させて、都市を殲滅することが目的。13年前の敵襲来時にも、地球の各主要都市を踏み潰している。

(ぴらー)

敵に属する異星人の間で、「聖地」と称される謎の構造物。敵の首魁であるヴァルハリアンの居城であり、獣戦機隊BURNはその所在を探り続けている。また、捕らえられた生物が研究のために送り込まれる場所にもなっている。

SHARE
EC
Amazon
logo