概要・あらすじ
近未来の日本、静岡県。海辺の片田舎の一軒家に、妻を亡くした吉岡という老人が、一人で暮らしていた。息子たちからは、いっしょに暮らさないかと提案を受けていたが、吉岡は一人で静かに余生を送ることを望んでいた。そんな吉岡のもとに、メイド姿の少女が訪ねてきた。彼女は息子たちが送り込んだ、家政婦ロボットだった。吉岡はメイドロボを追い返そうとするが、彼女は一週間の試用期間を切望する。30年間メイドとして勤め上げた彼女は、旧式のロボットであり、吉岡の家が最後の職場になるのだという。定年後はスクラップ工場で500円玉になるというメイドロボの言葉に、吉岡はとりあえず一週間は好きにしろと告げる。こうして住み込みで働くことになったメイドロボだったが、やる気が空回りする天然キャラで、失敗ばかりしていた。そんなポンコツな彼女に、吉岡はポン子と名付ける。やがて一週間が経ち、ロボット家政婦協会から書類が届く。「新しいロボットとの交換を希望するか」という項目に、吉岡は「いいえ」とチェックする。なんでも一人でできる吉岡は「役に立たないポンコツくらいがちょうどいい」と、ポン子を残すことに決めたのだ。
登場人物・キャラクター
ポン子 (ぽんこ)
ロボット家政婦協会に所属するメイドロボット。黒髪ポニーテールの少女の姿をしている。正式名称は、多機能お手伝いロボットTOR前期型。型落ちロボットだが、その道30年のベテラン。人間の役に立ちたいという思いは強いが、天然キャラのため、失敗が多い。首はすぐ抜け落ちる。手からマイナスイオンを出せるほか、腕に火炎放射機能が仕込まれていたり、写真や器物をスキャンできたりなど、意外なお役立ち機能もある。
吉岡 (よしおか)
海辺の町に暮らす老人。白髪と太い眉が特徴の男性。家にいるときはステテコに腹巻き姿が多い。妻に先立たれたあと、息子たちの世話にはならずに、余生を静かに暮らすことを望む。突然やって来た家政婦ロボットのポン子に翻弄されながらも、次第に彼女を受け入れていく。
書誌情報
ぽんこつポン子 10巻 小学館〈ビッグ コミックス〉
第1巻
(2019-07-30発行、 978-4098603565)
第2巻
(2019-09-30発行、 978-4098604036)
第3巻
(2019-11-29発行、 978-4098604852)
第4巻
(2020-03-12発行、 978-4098605460)
第5巻
(2020-05-29発行、 978-4098606153)
第6巻
(2020-07-30発行、 978-4098606771)
第7巻
(2020-10-30発行、 978-4098607099)
第8巻
(2020-12-25発行、 978-4098607846)
第9巻
(2021-03-30発行、 978-4098608683)
第10巻
(2021-05-28発行、 978-4098610433)