概要・あらすじ
何らかの理由で最期を遂げ、記憶を失った状態で死後の世界へと投げ出された少年、音無。彼はそこで最初に出会った少女・ゆりから、彼女が率いる組織「死んだ世界戦線」へ入隊させられる。戦線は「生前に理不尽な人生を与えた神へと抗うこと」を活動目的としており、神の遣いと目される少女、通称「天使」との戦いを日夜繰り広げていた。
当初は訳もわからず活動に対して乗り気でなかった音無だったが、メンバーを深く知る中で徐々に仲間意識が芽生え、そして「天使」との交流も深めていく。
登場人物・キャラクター
音無 (おとなし)
苗字を除く全ての生前の記憶を失った状態で、死後の世界へと放り出された少年。死後の世界で初めて出会った少女・ゆりに連れられ、半ば無理やりな形で彼女が率いる「死んだ世界戦線」へと入隊させられる。 運動能力・頭の回転ともによく、新参ながらすぐに戦線の仲間たちからの信頼を獲得していく。
死んだ世界戦線 (しんだせかいせんせん)
『Angel Beats!』の登場組織。ゆりをトップとして、生前の自らに理不尽な人生や死を与えた神へと反逆、報いを与えることを活動目的とする。メンバーは肩口に「rebels against the god」と刺繍されたワッペンが付けられた、学校のものとは異なる制服を着用。 複数の部隊による体系だった組織構造をしており、学内の人気バンド「Girls Dead Monster」も、その正体は戦線の陽動部隊である。
ユイ
死後の世界で「死んだ世界戦線」のメンバーとして活動している、悪魔を思わせるアクセサリーを身につけた少女。お転婆ですぐ人を「アホ」と小馬鹿にする性格をしており、日向とは日々漫才のような言い争いを繰り広げている。 戦線の陽動部隊でもある人気バンド「Girls Dead Monster」の大ファンであり、ライブ告知等の雑用アシスタントを担当。好きが高じて自らもストリートライブを行っており、岩沢消滅後の「Girls Dead Monster」へと新メンバーとして加入する。
直井 (なおい)
死後の世界で学校の生徒会副会長を務める少年。当初は「死んだ世界戦線」とは敵対した立場を取っていたが、音無へと心を開いたことで戦線へと加入する。自らを「神」と名乗るなど、基本的には高圧的で偉そうな態度を取るが、音無に対してのみは極端過ぎるほどに順従。 中性的で不思議な雰囲気を纏っており、催眠術を扱うことが出来る。
ゆり
死後の世界で活動する組織「死んだ世界戦線」の創設者にしてリーダーを務める少女。負けん気の強い性格で、口より手が先に出る行動派。オペレーション時には白いベレー帽を着用し、また主な武器である拳銃を常に腰に挿して行動を取っている。 持ち前のリーダーシップでメンバーからの信頼も厚く、戦闘面においても天使と互角に戦えるほどの実力を持っている。
日向 (ひなた)
死後の世界で「死んだ世界戦線」のメンバーとして活動している少年。ゆりとともに戦線を創始した最古参メンバーであり、飄々とした性格で新参の音無とも親しく接するムードメーカー。ゆりの「ゆりっぺ」というあだ名や、生徒会長に対する「天使」という呼称は、元を辿れば彼が名づけたものである。 ユイとは口喧嘩が絶えない仲であり、日々小突きあいや関節技の応酬を繰り広げている。
Girls Dead Monster (がーるず でっど もんすたー)
『Angel Beats!』の登場組織。死後の世界の高校の人気バンド。その正体は「死んだ世界戦線」の陽動部隊であり、戦線のオペレーション発動時に、無関係な一般生徒たちを安全な場所へと惹きつけておくことを目的とする。 メンバーは岩沢、ひさ子、関根、入江の4名。岩沢が消滅した後には、それまでアシスタントを務めていたユイが加入した。
岩沢 (いわさわ)
死後の世界で「死んだ世界戦線」のメンバーとして活動している少女。戦線の陽動部隊でもある人気バンド「Girls Dead Monster」のメンバーで、ボーカルとリードギターを務めるフロントマン。もの静かだが天才的な音楽の才能を持っており、自らの思いを込めた楽曲と圧巻のパフォーマンスで、観衆の目を釘付けにする。 とあるライブでの歌唱を通じて、自らの人生を受け入れることが出来、愛用のギターを残して死後の世界から消滅した。
天使 (てんし)
死後の世界で学校の生徒会長を務め、「死んだ世界戦線」のメンバーと戦闘を繰り広げている少女。死んだ世界の他の人間とは異なり、袖口から刃物状のものを基本とした武器を生成する「ハンドソニック」等の、様々な特殊能力を有している。 「天使」という名はその特異性を見た戦線側によって名付けられた通称であり、本名は「かなで」。常に無表情で感情に乏しいが、大好物である麻婆豆腐絡みの話となると強い執着を見せる。