概要・あらすじ
天然でおっとりした性格の女子高校生・蟹かめのは、家出中の兄・蟹末広を探しにとある店のダンスフロアへと訪れた。しかし、そこで男性にしつこく絡まれてしまう。すると、ひとりの従業員が現れ、蟹かめのを助け出す。それは、蟹末広と同じインディーズバンド・「ディー・キュセ」でボーカルを務める加納亜樹良であった。
その際、ひと目で加納亜樹良に惹かれた蟹かめの。一方、加納亜樹良もまた、今までに誰かを誘ったことのない、自身のライブに蟹かめのを招待したのだった。
登場人物・キャラクター
蟹 かめの (かに かめの)
天然で非常におっとりとした性格で、少々世間の常識とズレた感性をもつ女子高校生。家出中の兄・蟹末広を探すために訪れたダンスフロアで加納亜樹良と出会い、ひと目で恋に落ちる。そこで、加納亜樹良が蟹末広と同じインディーズバンド「ディー・キュセ」でボーカルをしているカノンであるということを知り、後日「ディー・キュセ」のライブへと足を運ぶ。 初めて生で聞く加納亜樹良の声に魅入られ、かめのはより加納亜樹良への思いを強くしていく。
加納 亜樹良 (かのう あきら)
蟹かめのの兄・蟹末広とともにインディーズバンド「ディー・キュセ」を組んでおり、ボーカルを担当している。細身で容姿端麗、ボーカルという花型のパート、そして鳥肌の立つような声ということで、女性に非常にモテる。ダンスフロアで助けた蟹かめのに、どこか惹かれるものを感じるが、自覚をしたのは寝ぼけた蟹かめのにキスをされてからである。 蟹かめのへの思いを「恋愛感情」と自覚してからは、バンドのかたわら彼女とふたりで甘い日々を送っている。蟹かめのと出会う前の加納亜樹良は、人当たりが悪く、もっと荒れていた人物だった。
蟹 末広 (かに すえひろ)
蟹かめのの兄で、現在家出中。同じインディーズバンド「ディー・キュセ」のボーカル・加納亜樹良の家に転がり込んでいる。バンドではベースを担当。加納亜樹良の姉・加納織る子に片思いしている。
加納 織る子 (かのう おるこ)
インディーズバンド「ディー・キュセ」のボーカル・加納亜樹良の姉。クールな性格で、加納亜樹良と同様に容姿端麗。蟹末広に好かれていることはわかっているが、冷たくあしらっている。しかし、節々で彼を気にかける様子も見られる。
臣 (おみ)
インディーズバンド「シュガーパウダー」のボーカルを担当している。蟹かめのが好きだったため、最初は加納亜樹良に突っかかっていた。ふたりが付き合いだしたあとも蟹かめのに思いを寄せているが、静かに見守っている。また、蟹かめのと付き合い出した加納亜樹良の性格が少し丸くなったことで、彼に突っかかる回数は減り、また「ディー・キュセ」とともにツアーを行うなど、友好関係は良好のようだ。
橘 (たちばな)
インディーズバンド「シュガーパウダー」のドラムを担当している。加納亜樹良に突っかかる臣をたしなめるなど、温厚な部分が目立つ。臣のことが恋愛対象として好きだったが、最終的には女性を恋愛対象とする女性と結婚する。
三上 志郎 (みかみ しろう)
パンクバンドをしている男子高校生(初登場時は中学生)。迷子になっていた弟・三上ミチロウをきっかけに、インディーズバンド「ディー・キュセ」の面々と蟹かめのに出会う。そこから、「ディー・キュセ」とはイベントの際などに必ず顔を出す間柄に。
三上 ミチロウ (みかみ みちろう)
パンクバンドをしている男子高校生・三上志郎の弟。3歳。インディーズバンド「ディー・キュセ」がバンド練習していたスタジオに突如現れた迷子。その後、「ディー・キュセ」の面々と蟹かめのが保護者捜しを行い、ライブハウスで無事、兄である三上志郎の下に帰す。
ナッツ
インディーズバンド「ディー・キュセ」でドラムを担当している。
ジン
インディーズバンド「ディー・キュセ」でギターを担当している。自宅には大型のテレビがあり、「ディー・キュセ」の面々と蟹かめのが集まって恐怖映画大会を行ったこともある。
集団・組織
ディー・キュセ (でぃーきゅせ)
『KISSxxxx』に登場するインディーズバンド。ボーカル・加納亜樹良、ベース・蟹末広、ギター・ジン、ドラム・ナッツで構成されている。インディーズながらも固定ファンがおり、ツアーで大阪に行った際は、わざわざ遠征するファンもいるほど。また、ミニコミ誌『月蝕(エクリプス)』にインタビューされるなど、知名度はそこそこあるようだ。
シュガーパウダー
『KISSxxxx』に登場するインディーズバンド。ボーカル・臣、ドラム・橘が所属している。その他のメンバー構成は不明。同じくインディーズバンドである「ディー・キュセ」とともに関西でツアーを行ったことも。