RATMAN

RATMAN

犬威赤彦の代表作。第2次高度成長期に科学の発展と共に各企業がヒーローを創り出したという、架空の世界を舞台にしている。幼い頃にヒーローに助けられて以来、ヒーローにあこがれる少年、葛城修斗が、秘密結社ジャッカルの策略に嵌(は)められ、悪のヒーローとして活躍する姿を描いたヒーローアクション。KADOKAWA「月刊少年エース」2007年8月号から連載の作品で、2013年に完結。

正式名称
RATMAN
ふりがな
らっとまん
作者
ジャンル
ラブコメ
 
スーパーヒーロー
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

葛城 修斗 (かつらぎ しゅうと)

とある高校に通う1年生の少年。年齢は15歳。幼い頃にシャイニングマンというヒーローに助けられて以来、ヒーローになることを夢見ている。その夢を周囲に公言してはばからないが、身長152センチと小柄なため、心無いクラスメイトからは馬鹿にされることもある。ある日、秘密結社ジャッカルの策略によって攫(さら)われると、ヒーローにあこがれる心理を利用され、悪のヒーロー「ラットマン」となる。その際に交わした契約書により、自らのヒーローフィギュアを人質に取られてしまい、なし崩し的に秘密結社ジャッカルの頭首、水島クレアの指示でヒーロー協会会長の家に侵入し、所属ヒーローの個人情報を流出させる事件に関与する。これにより、ヒーロー協会から指名手配されてしまい、正義のヒーローになりたいという自分の願望と、悪のヒーロー「ラットマン」である現実とのあいだで揺れ動くこととなる。「ラットマン」に変身した時の姿はまさしく悪のヒーローといった見た目で、特に口は人間とは思えない牙のような形状となる。また、変身すると身体も大きくなり、葛城修斗とは似ても似つかない姿となる。身体能力も飛躍的に向上するが、行動するには通常の2倍~3倍の熱量が必要なため、変身後は空腹に悩まされることがある。変身には「アペンド・ギア」と呼ばれる腕時計型のデバイスを介し、人体を原子レベルから分解したあとに再構築するという、高度な科学力が使用されている。ほかにもさまざまな秘密が隠されており、修斗をラットマンにした張本人のクレアからは「実験体一号」と呼ばれている。

水島 ミレア (みずしま みれあ)

葛城修斗と同じ高校に通う女子。同じクラスに在籍している。その正体は秘密結社ジャッカルの頭首である水島クレアの妹。また、同じく秘密結社ジャッカルでさまざまな開発を行う水島源呉は祖父にあたる。寡黙で感情をあらわにすることはなく、つねに冷静でクールに振る舞っている。クラスメイトからは愛想の悪い人物として敬遠されているが、実際は秘密結社ジャッカルの構成員、ジャッキーや姉、祖父のために基地内の家事全般を担うなど、家庭的な一面を持つ。修斗をラットマンにする策略に関与しており、修斗のヒーロー願望を利用するために攫(さら)われたクラスメイト役を務めた。修斗がラットマンになる前から彼に思いを寄せており、そのことは姉のクレアやジャッキーをはじめ周囲からは一目瞭然の事実となっているが、修斗にはまったく気づかれていない。また、修斗が後輩の女子や先輩にしてヒーロー協会会長の一人娘である姫崎里緒と親しくしていると、そのたびにやきもちを焼いている。

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