stigma

stigma

記憶を失った男性のストークと、絶滅した鳥を探す少年のティトが、ともに青い空を探して旅をする姿を、オールカラーで描いた作品。「月刊ウィングス」1999年3月号から2000年11月号まで連載された。

正式名称
stigma
ふりがな
すてぃぐま
作者
ジャンル
ファンタジー
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概要・あらすじ

灰色の空が広がる時代、過去の記憶を失った1人の男性が、あてもない旅を続けていた。新しい街にたどり着いても、そのたびに身に覚えのない名前で呼ばれ、彼の記憶は戻る兆しを見せなかった。しかし、そんな空虚な日々を過ごしていた彼のもとに、ある日1枚の鳥の羽とともに、「ティト」と名乗る少年が降ってくる。そしてティトは、既に絶滅したと言われる鳥を探していると語るのだった。

彼は、ティトから「コウノトリ」の意味を込めて「ストーク」と名付けられ、ともに旅をすることになる。ティトは鳥を探し、ストークは消えた自身の過去を探し、旅を続けていく。

登場人物・キャラクター

ストーク

丸眼鏡をかけたたれ目の青年。髪はブラウンのロングミディアムに、シルバーのメッシュが入っている。鼻の下と顎にひげを生やし、両手には杭を打ちつけられたような傷がある。185センチの長身にダークグリーンのコートを着て、首からは木の十字架をかけている。1年前にゴミ処理場で血まみれになって倒れており、過去の記憶を失っている。それ以降は失われた自分の記憶の手掛かりを求め、一人旅を続けていた。 所持品はタバコと大量の札束が入ったカバンに、金の拳銃。眠った時、夢の中に時折出てくる死神の存在に苦しめられている。

ティト

丸い瞳の少年。金髪に白のシャツ、白とワインレッドのパーカーを着ている。首から双眼鏡をかけ、左腰に銃で撃たれた痕がある。鳥の羽を取られまいと逃げ回るうちに、ストークの前に降り立ち、知り合う。青い空がなくなったこの時代に鳥を探しており、ともに旅をするストークの名付け親となった。

死神 (しにがみ)

ストークの夢に現れる壮年男性。前髪を分けた短い黒髪で、鼻の下と顎にひげを少し生やし、煙草を咥えている。白いシャツに黒いコートを着て、胸の右側には黒いアゲハチョウのタトゥーを入れている。ストークがなくした過去に大きくかかわる人物であり、ストークを夢の中で苦しめる存在。

ブランデー

ストークがとある街で出会った娼婦。長く波打った黒髪に、沈んだ色のブルーのドレス、黄色のショールを着ている。腕には痣があり、爪は赤い。薬物中毒者であり、薬代を稼ぐために身体を売っていた。ブランデーを奢ってくれたストークと、お礼代わりに一晩交わるが、翌朝売人によって殺されてしまう。

スリの男 (すりのおとこ)

黄色のニットを深々とかぶった青年。左胸にバラのタトゥーを入れ、黒のジャケットを着ている。ストークの持つ大金の入ったカバンを、盗んで逃げようと試みた。足止めしたティトをナイフで脅すが、ストークに銃を向けられ身動きが取れなくなる。

店主 (てんしゅ)

頭に布を巻き、ブロンズのひげを生やした壮年男性。前歯が少し欠けている。ストークとティトが旅の途中に通りかかった店で、カワセミの剥製を販売していた。ティトにねだられたストークに、カワセミの剥製を売る。

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