概要・あらすじ
小学5年生の春風どれみたち魔女見習い少女は、昼は学校、放課後はMAHO堂でお菓子作り、そして赤ちゃんのハナちゃんの世話をして日々忙しく過ごしている。この魔法少女たちの日常生活を通して、いろいろな「ないしょの話」が展開するオムニバスストーリー。
登場人物・キャラクター
春風 どれみ (はるかぜ どれみ)
小学5年生の女の子。赤い髪を2つのお団子にしているシニヨンヘア。MAHO堂という店を開いている。「世界一不幸な美少女」とボヤく彼女は、ドジで、おせっかいで、困った人がいるとほっておけない性格。何かの度にでしゃばっては騒動を起こす。 年配女性マジョリカのことを魔女だと見破り、そのため魔女ガエルとなってしまったマジョリカをもとに戻すために、子どもの頃から憧れていた魔女を目指し、現在魔女見習い中。 好きな男の子に告白する勇気を得るため魔法を覚えている。魔法の呪文は ピリカピリララ ポポリナペペルト。どれみのないしょ話は、時をかける少女のこと。ある春の朝、ふぁみという小学5年生の女の子がどれみの家、春風家を訪ねる。 ふぁみから、彼女のおばあちゃんに聞いた魔女界の話や、好きな男の子に告白できる勇気が欲しいという話を聞いたどれみはふぁみに共感。春風家で、ひな祭りを仲良く過ごす。 実は、ふぁみはどれみの孫。おばあちゃんに会いにきたのであった。
藤原 はづき (ふじわら はづき)
小学5年生で、春風どれみの幼馴染の女の子。ロングヘアをオレンジのリボンでまとめて、眼鏡をかけている。成績優秀。いつも冷静なお嬢様で、優しいが少しおっとりとした性格。両親が子離れできておらず、そのため自分をうまく表現できないでいる。 どれみが魔女見習いであることを知り、彼女が魔女ガエルにならないために、自分も魔女見習いになる決心をする。母親に「イヤ」なことは「イヤ」とハッキリ言えるように魔法を覚えている。 魔法の呪文は パイパイポンポイ プワプワプー。はづきのないしょ話は、バレンタインデーのこと。2月14日はバレンタインデーであり、はづきの誕生日でもある。はづきの本命である矢田まさるには幼稚園のときにチョコをあげたきりで、彼女は何年もチョコをあげていなかった。 それは、まさるがテレ隠しに、チョコは好きじゃないけどはづきの誕生日だからチョコをもらったと言ったからだった。 今年は、MAHO堂で作った「勇気の出るチョコレート」でふたりの固まった関係に終止符を打つ。
妹尾 あいこ (せのお あいこ)
小学5年生で、青い髪の元気少女。大阪から引っ越してきたナニワっ子で、歯に衣着せぬ物言いが冴える姉御肌。両親が離婚し、タクシー運転手の父とふたり暮らし。そのため家事全般をこなしている。春風どれみが魔女見習いであることを藤原はづきと共に知ってしまい、ふたり同様、自分も魔女見習いになる決心をする。 両親がもう一度仲良くなったらと思い魔法を覚えている。魔法の呪文は パメルクラルク ラリロリポップン。 あいこのないしょ話は、カナヅチなこと。スポーツ万能であるはずのあいこだが、水泳だけは大の苦手。しかし、学校水泳大会のアンカーに選ばれてしまったため、市民プールで水泳の特訓をしているところをどれみに見つかってしまう。
マジョリカ
人間界に住み、春風どれみの住む町で店を開いていた魔女。しかし、どれみに正体を見破られたために、呪いがかかり魔女ガエルとなってしまった。どれみが魔女見習いになった後、藤原はづきや妹尾あいこが魔女見習いになり、次々と苦労がのしかかる過酷な日々を送るハメになった。 魔法の力の源である魔法の玉を蓄え、魔女界の女王の座を狙っていたが、それどころではなくなってしまった。どれみたちをうまくダマして早く元の姿に戻ろうとするが、なかなかうまく事が運ばない。
ララ
マジョリカが持っている妖精。トンガリ帽子に長い髪のきれいな女性。マジョリカに怒られるどれみたちを優しくフォローしてくれる、魔女世界の案内役である。どれみたちと意見やセンスが合い、話が通じやすい。 必要に応じ、白猫に変身したりする。温泉、エステ、サンバが好き。
瀬川 おんぷ (せがわ おんぷ)
小学5年生の女の子。紫の髪を、頭の上の方でひとつに束ねている。現在、超人気チャイドルで学校に通いながら仕事もこなしている。そして実は、彼女は、マジョリカのライバルだったマジョルカの正体を見破り、マジョルカを魔女ガエルにしてしまった。 そのためマジョルカのもとで魔女見習いをしており、魔女の昇級試験も飛び級合格という天才ぶりを発揮している。現在、三足の草鞋を履いた努力家である。ママが叶えられなかったトップアイドルの夢を自分が叶えるために魔法を覚えている。 魔法の呪文は プルルンプルン ファミファミファー。おんぷのないしょ話は、チャイドルの自分に行き詰まっていること。今のままの自分でいいのかという悩みを心にかかえながら、プチ一人旅に出る。
春風 ぽっぷ (はるかぜ ぽっぷ)
春風どれみの妹。小学1年生になった女の子。しっかり者のおませさんで、姉のどれみやその友達が魔法使い見習いという事を知り、自分も魔女見習いになってしまった。ぽっぷのないしょの話は、赤ちゃんのハナがうらやましいこと。 ハナは、みんなにかまってもらえ、自身も甘えられていいなと思っていた。するとその時、ハナの髪飾りが光り、瞬間でぽっぷとハナが入れ替わってしまう。赤ちゃんになったぽっぷは、みんなが優しくしてくれてゴキゲンだったが、ハナがひとりでおしっこできないことに気づき大慌て。 学校に行ってしまったハナを追いかける。
ハナ
100年に一度、超強力な魔力を持つ魔女を産むバラの木「ウィッチー・クイーン・ローズ」から生まれた女の赤ちゃん。髪の毛が頭の上でくるりとまるまっている。花から生まれたため春風どれみがハナと命名。 赤ちゃんでも無意識に魔術を使うことができ、ミルクの洪水を起こしたり、他の赤ちゃんの離乳食を食べてしまったりする。プリンが大好き。ニンジンが嫌い。ハナのないしょの話は、赤ちゃんになりたいぽっぷの気持ちに反応して、無意識に入れ替わる魔法を使ってしまったこと。 ぽっぷの代わりに日常生活を満喫する。
飛鳥 ももこ (あすか ももこ)
小学5年生で、春風どれみのクラスに転校してきた少女。金髪の髪をロールにして結び、左耳に赤いピアスをしている。建築家の父と写真家の母を持ち、アメリカの小学校に通っていた帰国子女。アメリカで老魔女マジョモンローに出会い魔女見習いとなっていた。 お菓子屋になったMAHO堂でみんなとお菓子作りに励む。魔法の呪文は ペルタンペットン パラリラポン。ももこのないしょ話は、アメリカ N.Y にいたころのこと。 N.YMAHO堂の話が展開される。マジョモンローが教えてくれたお菓子ブラウニーや、友人のベス、ちょっとイジワルなメアリーの話など、彼女の友人関係が明らかとなる。