概要・あらすじ
小学5年生になった春風どれみたち魔女見習い少女は、呪いの森の奥にいる先々代の女王様と対峙していた。心が凍りついてしまった女王様は雷や毒蛇でどれみたちを攻撃。どれみたちの必死の呼び掛けもむなしく凍った心は解けなかった。
そこでどれみたちはMAHO堂で焼いたケーキをささげると、先々代の女王様はそれが「トウルビヨンケーキ」だと驚く。そして、そのケーキを食べた女王様は、旦那様と息子の愛を思い出し、一筋の涙を流すと呪いの森と共に消えていった。
これを見た現女王様は、どれみたちにパティシエ試験を受けさせることを決意する。
登場人物・キャラクター
春風 どれみ (はるかぜ どれみ)
小学5年生の女の子。赤い髪を2つのお団子にしているシニヨンヘア。MAHO堂という店を開いている。「世界一不幸な美少女」とボヤく彼女は、ドジで、おせっかいで、困った人がいるとほっておけない性格。何かの度にでしゃばっては騒動を起こす。 年配女性マジョリカのことを魔女だと見破り、そのため魔女ガエルとなってしまったマジョリカをもとに戻すために、子どもの頃から憧れていた魔女を目指し、現在魔女見習い中。 好きな男の子に告白する勇気を得るため魔法を覚えている。魔法の呪文は ピリカピリララ ポポリナペペルト。今回は、魔女界のパティシエ試験合格を目指してMAHO堂でお菓子作りに励む。ある日、仲間に連絡しても誰一人つかまらず、全員留守だったが、MAHO堂の前を通るとみんなが楽しそうにお菓子を作っていた。 孤独感で、泣きながら家に帰ったどれみだが、彼女を迎えに来た友達とMAHO堂に行くとサプライズバースデーケーキが用意されていた。
藤原 はづき (ふじわら はづき)
小学5年生で、春風どれみの幼馴染の女の子。ロングヘアをオレンジのリボンでまとめて、眼鏡をかけている。成績優秀。いつも冷静なお嬢様で、優しいが少しおっとりとした性格。両親が子離れできておらず、そのため自分をうまく表現できないでいる。 どれみが魔女見習いであることを知り、彼女が魔女ガエルにならないために、自分も魔女見習いになる決心をする。母親に「イヤ」なことは「イヤ」とハッキリ言えるように魔法を覚えている。 魔法の呪文は パイパイポンポイ プワプワプー。今回は、日本文化を知りたがる帰国子女飛鳥ももこに鳩笛を「貸してあげる」と言ったが、ももこは「あげる」という意味にとってしまい、この誤解をとくためにどれみたちに協力を仰ぐ。
妹尾 あいこ (せのお あいこ)
小学5年生で、青い髪の元気少女。大阪から引っ越してきたナニワっ子で、歯に衣着せぬ物言いが冴える姉御肌。両親が離婚し、タクシー運転手の父とふたり暮らし。そのため家事全般をこなしている。春風どれみが魔女見習いであることを藤原はづきと共に知ってしまい、ふたり同様、自分も魔女見習いになる決心をする。 両親がもう一度仲良くなったらと思い魔法を覚えている。魔法の呪文は パメルクラルク ラリロリポップン。 今回は、友達の信子に新しくできた友達みほが、信子の前からの友達であるあいこに嫉妬し信子とあいこを困らせる。魔法少女たちは信子とみほの作った漫画の世界に入り込み3人の仲直りを試みる。 また、母にMAHO堂で作ったクッキーをあげて親子の絆を深めている。
マジョリカ
人間界に住み、春風どれみの住む町で店を開いていた魔女。しかし、どれみに正体を見破られたために、呪いがかかり魔女ガエルとなってしまった。どれみが魔女見習いになった後、藤原はづきや妹尾あいこが魔女見習いになり、次々と苦労がのしかかる過酷な日々を送るハメになった。 魔法の力の源である魔法の玉を蓄え、魔女界の女王の座を狙っていたが、それどころではなくなってしまった。どれみたちをうまくダマして早く元の姿に戻ろうとするが、なかなかうまく事が運ばない。
ララ
マジョリカが持っている妖精。トンガリ帽子に長い髪のきれいな女性。マジョリカに怒られるどれみたちを優しくフォローしてくれる、魔女世界の案内役である。どれみたちと意見やセンスが合い、話が通じやすい。 必要に応じ、白猫に変身したりする。温泉、エステ、サンバが好き。今回、どれみたちがレシピ日記を使うようになったため、彼女たち妖精の仕事が増え、不満が爆発。そんな妖精たちをなだめてきたララだったが、マジョリカが陰でララの悪口を言っていたと聞かされ、ララも激怒。 魔女VS妖精の戦いが引き起こされた。
瀬川 おんぷ (せがわ おんぷ)
小学5年生の女の子。紫の髪を、頭の上の方でひとつに束ねている。現在、超人気チャイドルで学校に通いながら仕事もこなしている。そして実は、彼女は、マジョリカのライバルだったマジョルカの正体を見破り、マジョルカを魔女ガエルにしてしまった。 そのためマジョルカのもとで魔女見習いをしていた。魔女の昇級試験も飛び級合格という天才ぶりを発揮しており、現在、三足の草鞋を履いた努力家である。ママが叶えられなかったトップアイドルの夢を自分が叶えるために魔法を覚えている。 魔法の呪文は プルルンプルン ファミファミファー。今回は、新曲のレコーディングに際して、歌詞に盛り込まれた英語がうまく歌えずに悩んでいた。 そんな彼女に帰国子女の飛鳥ももこから、ニューヨークには多くの人種がいて発音も様々という話を聞き元気づけられる。
春風 ぽっぷ (はるかぜ ぽっぷ)
春風どれみの妹。小学1年生になった女の子。しっかり者のおませさんで、姉のどれみやその友達が魔法使い見習いという事を知り、自分も魔女見習いになってしまった。今回はピアノの発表会に挑むが、ライバル幼稚園からやってきたえりかが学校の音楽室で自分のピアノの腕前を披露。 そして「わたしも、ぽっぷちゃんと同じ発表会に出る」と言い、ぽっぷにプレッシャーを与える。落ち込んだぽっぷだがMAHO堂で作ったケーキとどれみの言葉で気持ちがよみがえり、発表会は成功する。 また、3級の魔女見習い試験にも合格し、魔女界にいるハナに会うことができた。
ハナ
100年に一度、超強力な魔力を持つ魔女を産むバラの木「ウィッチー・クイーン・ローズ」から生まれた女の赤ちゃん。髪の毛が頭の上でくるりとまるまっている。花から生まれたため春風どれみがハナと命名。 赤ちゃんでも無意識に魔術を使うことができ、ミルクの洪水を起こしたり、他の赤ちゃんの離乳食を食べてしまったりする。プリンが大好き。ニンジンが嫌い。1歳になり魔法を使ってのイタズラが激しくなってきた。現在は魔女界にある魔女幼稚園に在籍し、園児たちのリーダー的存在となっている。 しかし、ハナのこの魔力の強さに脅威を抱いた先々代の女王たちがハナに野菜嫌いの呪いをかけた。野菜を食べなければ魔力はなくなってしまうからである。
オヤジーデ
自称「魔法界随一の占い師」で、紫の長い髪にクルリとカールした口髭が特徴のダンディな怪盗。強力な魔力を持っているが、かなりドジな「オヤジ」。根は、やさしく真面目な性格である。かつて、魔女界の宝を狙い王宮に侵入。 バッドカードを盗んだがポケットに穴が開いていたためカードがバラまかれた。結果、人間界に悪意を振りまくこととなったオヤジーデは、その咎から女王様の魔法で醜いオヤジ姿に変えられたあげくピュアレーヌパソコンの中に閉じ込められたが、ハナの力でパソコンから解放され、バラまいたバッドカードをすべて回収し元の姿にもどる。 魔法使い国王からのハナの誘拐命令が自分の勘違いだったことで、魔法使い界の「トイレ掃除大臣」となり春風どれみたちの前から姿を消したと思われたが、ハナが通う魔女界の魔女幼稚園のアルバイト教員として働いていた。 ぽっぷの3級魔女試験のときに、彼の魔法で牛が暴走しハナに襲いかかる事件が起きる。
飛鳥 ももこ (あすか ももこ)
小学5年生で、春風どれみのクラスに転校してきた少女。金髪の髪をロールにして結び、左耳に赤いピアスをしている。建築家の父と写真家の母を持ち、アメリカの小学校に通っていた帰国子女。アメリカで老魔女マジョモンローに出会い魔女見習いとなっていた。 お菓子屋になったMAHO堂でみんなとお菓子作りに励む。お菓子作りとパティシエ試験が佳境に入ると、先々代の女王様に魔法で操られ、ハナを連れて呪いの森に入ってしまうが、どれみたちの必死の呼びかけで正気を取り戻す。 魔法の呪文は ペルタンペットン パラリラポン。