お姉ちゃんが僕の魔王を守ってる!

お姉ちゃんが僕の魔王を守ってる!

平凡な男子高校生の高瀬大樹の前世は、かつて世を恐怖に陥れた魔王であり、彼の姉である高瀬勇希の前世は、そんな魔王と戦った勇者だった。女性とSEXをして、魔力を暴発させると封印が解けて魔王として復活してしまう大樹と、封印を解かせまいと彼の下半身の世話をして性欲を小出しに解消させる勇希、さらに前世で二人に因縁のある人々が織りなす、逆異世界転生セクシーコメディ。「ヤングチャンピオン烈!」2018年6号から2020年4号にかけて掲載された作品。

正式名称
お姉ちゃんが僕の魔王を守ってる!
ふりがな
おねえちゃんがぼくのまおうをまもってる
作者
ジャンル
下ネタ
 
ハーレム
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あらすじ

魔王の封印

高瀬大樹は、下半身に違和感を覚えて目を覚ました。ふと見ると、姉の高瀬勇希が大樹の股間をまさぐっていた。勇希によれば、魔王の魔力が強まっているために放出しなければならないというが、大樹はあくまで朝の生理現象だとそれを突っぱね、射精寸前のところでどうにか勇希を引き離す。その後、登校した大樹は、勇希が校庭で体育の授業を受けている姿をつい目で追ってしまう。そして大樹は、クラスメートの友田が勇希を見ながら何かとエロいことを口走るのを聞きながら、つい自らも勇希をネタに、エロい妄想を始めてしまうのだった。その日の放課後、部活に向かおうとした大樹は、いきなり勇希に美術準備室に引きずり込まれる。そして勇希は、大樹の魔王に魔力が集中していると、朝の行為の続きを開始する。しかしその会話は、大樹のクラスメートにして同じ美術部所属、さらにあこがれの人でもある駒里ナキに聞かれていた。

集う魔族と仲間たち

高瀬大樹のクラスメートの駒里ナキ、生徒会長の九経院神愛や副会長の近衛忍は、前世が魔族であり、魔王の復活をもくろんでいた。だが、かつての勇者である高瀬勇希の活躍やナキ自身の奥手さ、そして神愛を一人占めしたい忍のひそかな妨害工作により、大樹は彼女たちとエロい行為になだれ込みながらも、童貞だけは保ち続けるという奇妙な立ち位置で日々を送っていた。そんなある日、大樹は学校で幼なじみの天武藤花と再会する。勇希に会いたいという藤花を連れて大樹が家に帰ると、大樹と勇希を前に、藤花は最近変な夢を見て、過去の記憶を取り戻したと語り出す。実は藤花は、かつて勇者の仲間だった獣人の格闘家「リア」だったのである。さらに、藤花と接触したことで、勇希の親友で風紀委員長の神奈貴子もまた、かつて勇者の仲間として行動を共にしていた聖騎士「セレナ」だった頃の記憶を取り戻す。

封印の謎

駒里ナキの誘いで、高瀬大樹高瀬勇希天武藤花と共に、ナキの里帰りに付き合って彼女の実家に遊びに行くことになった。大自然を満喫する中、大樹は偶然にもそこに九経院神愛近衛忍神奈貴子らも訪れていることを知る。その後、大樹が神愛にもらった高級ホテルの温泉に訪れたところで、一行はついに一堂に会し、全員が各々の正体を明かし始める。大樹を中心にみんなが大騒ぎになる中、一人その場を離れ、勇者が魔王に対して、なぜSEXをするだけで解けてしまうという維持が難しくリスクだけが高い封印を施したのかと考えていたナキは、一つの結論にたどり着く。

登場人物・キャラクター

高瀬 大樹 (たかせ たいき)

とある高校生の1年2組に在籍する男子。美術部に所属している。黒髪ショートヘアで、頭頂部からアホ毛が一束飛び出しているのが特徴。周囲からは「タイキ」と呼ばれている。ごくふつうの少年で、穏やかな性格ということもあって学校でも目立つ方ではないが、実は「魔王」の転生者。腹部には魔王の封印の証である、描きかけの魔法陣のようなあざがある。そのため、魔王復活をもくろむ魔族の転生者などに、何かと振り回されることが多い。ちなみに封印の証は、大樹の性欲が高まって勃起すると、よりくっきりと浮かび上がる性質がある。幼い頃から義姉の高瀬勇希に、大樹の前世が魔王であること、女性とSEXして魔力を暴発させると魔王の封印が解けてしまうことを口酸っぱく言われてきた。SEXさえしなければ問題はないということで、勇希によって小出しに性欲を解消してもらっているが、高瀬大樹自身はもともとその荒唐無稽な話をいっさい信じてはいなかった。高校に進学し、魔族や勇者の仲間の転生者が周囲に多数現れるようになってからは次第にそのことを受け入れるようになっていくものの、いざというときにはそれ以上に性欲が勝る。ずぼらな勇希や、なかなか家にいない大樹の母に代わって家事を担っており、料理や掃除を得意としている。

高瀬 勇希 (たかせ ゆうき)

高瀬大樹の義姉で、大樹と同じ高校に通う2年生の女子。黒髪ロングヘアに、すらっとした細身の体型ながら胸が大きく、校内でもトップクラスの美貌の持ち主として知られている。また成績も非常によく、つねに学年で10番以内に入るほど。一方で、家ではずぼらで、大樹に弁当を作ってもらったりと、生活においては彼の世話を必要とする。ただし、面倒くさがってやらないだけで、いざ必要にかられて料理をするとなれば、手ぎわもよく上手にこなす。気が強く自信家で、プロレス技をかけるのが得意。またブラコンの気があり、本人はまるで自覚していないが、実は大樹のことが大好き。その正体は、かつて魔王を倒した勇者「ウル」の転生者で、当時の記憶も持ち合わせており、大樹が女性とSEXして魔王として復活することを危惧して、彼の性欲解消のために何かと下半身の世話を焼き、小出しに性欲を解消させている。風紀委員長の神奈貴子とは親友同士で、「ユキ」のニックネームで呼ばれている。ちなみに駒里ナキを除き、九経院神愛らの前世が魔族であることは知らない。

駒里 ナキ (こまり なき)

高瀬大樹と同じ高校に通う女子。大樹と同じ1年2組に在籍し、部活も同じく美術部に所属している。物静かな性格で、淡い色のロングヘアで黒ぶち眼鏡を掛けた地味な風貌だが、よく見ると美少女で胸も大きく、大樹のあこがれの存在。小さな黒猫のようなぬいぐるみを肌身離さず抱えている。パフェにあこがれているがファミレスに行ったことがなく、もともとは典型的な田舎者。住んでいた地元に高校がなかったため、現在は一人暮らししながら大樹と同じ高校に通っている。これまで暮らしていた田舎に人が少なかったこともあって、同年代の友達がほとんどおらず、いつも一人で絵を描いて過ごしていたために絵が上手。また、緊張すると言葉に田舎なまりが出てしまう。魔界の実力者である四天王の一人、前魔王の娘「スコルテア」の転生者だが、幼い頃に友達のいない寂しさからスコルテアとしての人格が分離し、ぬいぐるみに宿ってスーちゃんになったという経緯がある。そのため、現在の駒里ナキ自身はスコルテアとは別人格となっている。魔王復活をもくろむスーちゃんに大樹と相思相愛であることをうまく利用され、体や意識のコントロールを乗っ取られることも多い。ちなみにスーちゃんに体をあやつられている際は、眼鏡を外し、口調も尊大になる。ちなみに高瀬勇希ら勇者とその仲間たちや、九経院神愛ら魔族の人間関係はほとんど把握しているが、事態を面倒にしたくない大樹の意向を汲んで口外していない。

スーちゃん

駒里ナキが肌身離さず抱えている、小さな黒猫のようなぬいぐるみ。もともと魔界の実力者である四天王の一人、前魔王の娘「スコルテア」の転生者だったナキから、スコルテアとしての人格が別れてぬいぐるみに宿った存在で、ナキからは「スーちゃん」と呼ばれている。ナキの唯一の友達としてつねに行動を共にしており、その経緯から意識をナキに戻して、彼女の体や意識のコントロールを乗っ取ることもできる。魔王の復活をもくろんでおり、高瀬大樹と相思相愛のナキをそそのかしてSEXさせようとするが、ナキ自身の奥手さと、勇者として魔王の復活を阻む高瀬勇希の奮闘により、うまくいっていない。また、かつて魔族だった頃は魔界一の魔力を誇っていたものの、現在はなんの力も持たず、ナキの意識を乗っ取ってあやつっているときも、暴力では勇希にまったく歯が立たない。ちなみに依り代はなんでもよく、黒猫のぬいぐるみだけではなく、ペットボトルや道ばたの石に宿ることも可能。

九経院 神愛 (くげついん かなめ)

高瀬大樹の通う高校の生徒会長を務める女子。大樹の先輩にあたる。金髪セミロングボブヘアのクールな目つきの美女で、生徒副会長の近衛忍といつも行動を共にしている。昔からの名家の一族ということもあってお嬢様気質で、口調は丁寧ながらどこか尊大なところがある。その正体は、魔界の実力者である四天王の一人、サキュバス=ヴァンパイアの「シャルム」の転生者。かつては妖艶さで男をたぶらかし、意のままにあやつることを得意としていたが、九経院神愛の姿となってからは胸が小さいこともあり、その能力を発揮できていない。魔王のことを心から敬愛しており、忍が描いたヘタな絵で作った魔王の抱き枕に「まおちゃん」と名づけ、事あるごとに抱きつきながらゴロゴロ転がっている。一方で、魔王の転生者である現在の大樹に対しては、元の魔王とギャップのあるその冴えなさに、失望にも近い思いを抱いている。魔王の復活をもくろんでおり、大樹とSEXしようと試みるものの、神愛のことを一人占めしておきたい忍のひそかな妨害や、勇者として魔王の復活を阻む高瀬勇希の奮闘により、うまくいっていない。その素顔はけっこうなドジっ子で、身の回りのことはすべて忍がやってくれるため、神愛一人では何もできない。ちなみに勇希の前世が勇者、神奈貴子らの前世が勇者の仲間であることは知らない。

近衛 忍 (このえ しのぶ)

高瀬大樹の通う高校の生徒会副会長を務める女子。大樹の先輩にあたる。黒髪ロングヘアを首の後ろで一つに縛り、勝ち気な顔立ちにバランスの取れたプロポーションの美女で、生徒会長の九経院神愛といつも行動を共にしている。実家の近衛家が代々九経院に仕えてきた忍者の家系ということもあり、近衛忍自身も忍者の技術を持ち、つねに神愛のそばに付き従っている。神愛のことが大好きで、過保護ともいえるほど面倒を見ているため、神愛が世間知らずで一人では何もできない大きな一因となっている。その正体は、四天王の一人「シャルム」の腹心である、魔王国諜報所属の人猫(ワーキャット)の転生者。だが、魔族としてはさほど地位は高くなかったため、魔王とはほとんど面識がない。神愛が望むため、魔王復活の手助けをしてはいるものの、忍自身は神愛を一人占めしたいと考えており、神愛を取られてしまわないように、あえて魔王の復活を妨害する行動に出ることもある。ちなみに高瀬勇希の前世が勇者、神奈貴子らの前世が勇者の仲間であることは知らない。

神奈 貴子 (かみな たかこ)

高瀬大樹の通う高校の風紀委員長を務める2年生の女子。黒髪のショートヘアにアンダーリムの眼鏡を掛けた美人で、非常に胸が大きい。高瀬勇希とは親友同士で、「カコ」のニックネームで呼ばれている。その外見から、周囲にはまじめでお堅い人物と見られているが、実は明るくおちゃめなところもある。勇希も含めて周囲には秘密にしているが、「かたな」の名でグラビアアイドルとして活動しており、大樹や彼の友人である友田もかたなの大ファン。その正体は、勇者「ウル」の仲間だった聖騎士「セレナ」の転生者。もともと前世の記憶を取り戻しているわけではなかったが、以前から前世の記憶をよく夢で見ていた。天武藤花との出会いをきっかけに、明確に前世の記憶を取り戻す。

有栖川 (ありすがわ)

九経院神愛の家でメイドとして働く女性。黒髪のロングヘアで、頭の左側で髪を一束小さく結んでいる。年齢はまだ若いが、神愛たちよりも年上で、時折お姉さん風を吹かせることがある。前世が魔族ではないごくふつうの人間で、神愛や近衛忍が口にしている前世や魔王に関する話も、若さからくる妄想癖ととらえて本気にしていない。女子校出身ということもあって男性がとにかく苦手で、男性が少しでも自分の近くに寄ろうものなら、神愛の愛犬「ガムル」と「ベロス」をけしかける。神愛には、少々融通のきかないところがあるものの、メイドとしては有能で仕事はそつなくこなすと高く評価されているが、実際は致命的なミスをしばしばやらかしている。

天武 藤花 (あまたけ とうか)

千久野女子に通う高校1年生の女子。バスケットボール部に所属している。高瀬大樹とは幼なじみで、「トーカ」と呼ばれている。黒髪ショートヘアで左ほおに傷痕がある中性的な少女で、細かいことは気にしない、明朗快活で直情径行な性格をしており、今も昔も何かと大樹のことを振り回している。その正体は、勇者「ウル」の仲間だった獣人の天才格闘家「リア」の転生者で、つい最近、前世の記憶を取り戻したばかり。女性の大きな胸が大好きで、自ら「おっぱい博士」を自認しており、一度見て気に入ったおっぱいは絶対に見まちがえることはない。もともと美人で頭もスタイルもよく、しかも優しい高瀬勇希のことを崇拝していたが、前世の記憶を取り戻したことで、さらにそれに拍車がかかるようになった。つねにテンションが高いうえに空気が読めず、怖いものなしだが、唯一お化けを苦手としている。

大樹の母 (たいきのはは)

高瀬大樹の義母で、高瀬勇希の実の母親。黒髪ロングヘアの美女で、勇希に非常によく似ている。仕事が忙しいためにあまり家にいることがなく、家事は大樹にまかせきりになっている。誰にも伝えていなかったが、その正体は、勇者「ウル」の仲間だった白の賢者「コリダ」の転生者。前世の勇者と魔王の関係についての詳細、さらに魔王の封印は誰がなんの目的で施したのかなど、すべての真相を知っている。

友田 (ともだ)

高瀬大樹と同じ高校に通う男子。大樹と同じ1年2組に在籍している。癖のある髪をふんわりとしたオールバックにしたお調子者で、美女に弱い。大樹と仲のいい悪友で、学校では行動を共にすることが多い。

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