あらすじ
ウキウキ町に住んでいるへろへろくんとその家族たちは、とってもフリーダム。人間離れした容姿と行動で、周囲を和ませたり、混乱させたりする。そんなへろへろくんの友達も現実離れした人達が多く、「へろへろ」なバカ騒ぎを巻き起こしていく。
定型パターン
本作『へろへろくん』は、誰かの奇行に驚いたり呆れたりしたキャラクターたちが「う~ん、とってもへろへろ~」という言葉とともに、脱力するというオチがある。ボケを担当するのはほとんどへろへろくんだが、友達の奇行を見たへろへろくんが締める、という逆パターンも時折見られる。なお、ゲロゲロくんが締めに参加する時は、「へろへろ~」ではなく、「げろげろー」の擬音とともに嘔吐するのがパターンとなっている。
劇中劇
タンパンマン
へろへろくんが視聴しているテレビアニメ。「ワクワクTV」で毎週日曜日の昼に放送されている。短パンを着用したヒーローであるタンパンマンが、子供たちを脅かそうとする悪の怪人であるキバミマンやザンパンマンなどを懲らしめるために戦い続けるアクション作品。
人助け野郎ジョン
へろへろくんが視聴している、アメリカを舞台としたテレビドラマ。「ウキウキTV」で放送されている。アブドーラ・ジョン扮する青年ジョンが、火事などの現場に颯爽と駆けつけ、取り残された被災者などを救出するレスキュー作品。へろへろくんはこの番組の大ファンで、たびたびレスキュー活動のまねをしようとするが、ほぼ確実に被害を広げてしまう。
メディアミックス
テレビアニメ
NHK教育テレビの『天才てれびくん』のアニメーション枠内で、2000年より2001年までテレビアニメ版が放映された。へろへろくんを川合千春、へろへろパパを松本保典、へろへろママを堀越真己が演じた。
ゲーム
イマジニアより、ゲームボーイカラー専用ソフト「へろへろくん」が発売されている。ジャンルはRPG(ロールプレイングギャグ)。主人公はへろへろくんではなく、オリジナルキャラクターが務めており、へろへろくんやバリバリくん、キラキラちゃんなどを仲間に加えつつ旅をするという内容になっている。
コラボレーション
本作『へろへろくん』コミックス内で、タカラの「リカちゃん人形」の発売30周年を祝う話が展開された。へろへろくんとかみやたかひろ、そして「コミックボンボン」の編集者がタカラ本社に赴き、リカちゃん人形と実際に対面した様子が描かれている。また、タカラの牧野仁樹と功刀文孝によるへろへろくんの漫画も掲載されている。
ファン層
幅広いファン層を持つ本作『へろへろくん』だが、特に連載当時の小学生に絶大な人気を誇った。下品ながらもストレートなギャグの数々はもとより、へろへろくんの仕草はキャッチーなものが非常に多く、真似をして遊ぶ子供たちの姿も多く見られた。
読者投稿
『へろへろくん』の作中では、へろへろくんのお友達を募るネタが掲載されている。募集期間に区切りはなく、ホソホソくんやフラフラくんなど、実際に応募されたキャラクターが登場することも多い。また、デルデル社長に対する声援や新商品のヒント、コーナーの1つである「国語辞典」など、キャラクター以外の募集も存在する。
登場人物・キャラクター
へろへろくん
ウキウキ小学校に通っている少年。頭が身体より大きく、髪の毛は6本しかないなど、落書きを彷彿させる外見をしている。チャームポイントは点のような目で、自信は大きな鼻の穴を嫌っている。バかみやはこの鼻の穴を目であると勘違いする読者が多いと嘆いている。極めてお気楽な性格で、常識外れの行動をしては周囲をかき乱すが、逆に周りに巻き込まれることも多い。 なお、『屁狼伝』や『へろへろな狼たち』などの番外編では、8頭身で登場することもあるが、顔はそのままなので、妙にシュールな構図となっている。
へろへろパパ
へろへろくんの父親。どこかの会社に勤めている。へろへろくん同様、落書きのような外見をしている。チャームポイントはヒゲで、嫌いな部分は額のしわ。優しくのんびりとした性格の中年男性だが、へろへろくんに負けず劣らずの奇行を随所で見せる。一方で家族愛は強く、へろへろくんやへろへろママにとっては、温厚かつ頼りになるお父さんである。
へろへろママ
へろへろくんの母親で、へろへろパパの妻。「ヤスヤススーパー」というスーパーマーケットでパートをしている。いつもボディコンを着ており、スタイルは抜群だが、顔はへろへろくん同様、人間とは言い難い落書き顔をしている。若干見栄っ張りで、化粧をする際は家がパウダーで溢れかえるほどの凄まじさを見せる。また、へろへろパパに比べると厳しい一面を見せるが、へろへろくんとへろへろパパの奇行については、ほとんどとがめることはない。
パブパブ
へろへろくんのペット。象のような顔とブタのような体躯を併せ持つ、謎の生物。人懐っこく、へろへろくんとその家族のことが大好き。時折、長い間放っておかれることがあるが、へろへろくんたちに悪気はない。最長で15か月もの間登場することができなかったこともあり、この時ばかりはへろへろくんとへろへろパパも反省の意を表していた。
バリバリくん
ウキウキ小学校でへろへろくんと同じクラスに通っている、友達の少年。自転車が大好きで、愛車を改造することもある。金髪にリーゼント、サングラスと不良ぶっているが、個性派ぞろいの仲間内では、目立たない存在。性格は面倒見のいい兄貴分と言ったところで、ツッコミ役に回ることも多い。
キラキラちゃん
ウキウキ小学校でへろへろくんと同じクラスに通っている、友達の少女。学校のアイドル的存在で、バリバリくん同様まともな外見をしている。かなりのロマンチストで、いつか白馬の王子が迎えに来てくれると信じている。しかし本作『へろへろくん』の世界観が災いし、まともな男性が寄ってこない。へろへろくんやバリバリくんと仲が良く、一緒に行動していることが多い。
バかみや
漫画家の青年。額に「バかみや」と書かれた鉢巻をしている。悲しいほどモテない。常にネタ不足に悩んでおり、そのことを苦しそうに叫んでは、へろへろくんたちにあしらわれている。また、複雑な造りのロボットが現れた時は、作画の手抜きをしようと目論んだ結果、作中で編集者のバかんだとケンカをしてしまう。モデルとなっているのは、本作『へろへろくん』の作者であるかみやたかひろで、本人の写真の姿で登場することもある。
ゲロゲロくん
ウキウキ小学校に通う、へろへろくんのクラスメイトの少年。坊主頭で、常に口元をビニール袋で覆っている。事あるごとに嘔吐をしてしまう。下ネタ担当の筆頭でもある。ただしその特徴が一発ネタとして使いやすいため、登場の頻度は高い。なお、何故嘔吐しやすいのか、ゲロゲロくん自らもわかっていないが、もしかすると腸が口と直結しているからではないか?と推測したことがある。 しかしこれはあくまでゲロゲロくん本人の推測でしかないため、真相は不明。
モタモタくん
ウキウキ小学校に通う、へろへろくんのクラスメイト。何をするにももたつく少年で、食パン1枚を食べきるにも膨大な時間を要する。親のしつけは厳しいようで、物を食べている時はよそ見をしてはいけないと教えられており、モタモタくん自身もそれを忠実に守っている。
フケフケくん
ウキウキ小学校に通う、へろへろくんのクラスメイト。小学生にあるまじき老け顔をしている。趣味は囲碁で、学校から家に帰ると、枝豆をつまみに一息つき、寝る前は養命酒を欠かさない。さらに、クリスマスプレゼントには昆布茶を飲むための湯呑をねだるなど、筋金入りの老け方をしている。瓜二つの顔をした父親がいる。
ソヨソヨくん
へろへろくんの鼻に生えている鼻毛。鼻毛の中ではカッコいい男の子で通っており、サワサワちゃんとともに風にそよがれることに幸せを感じている。また、サワサワちゃんに鼻くそがついてしまった際は、身を張って取り除くなど、漢気に溢れた一面を持ち合わせている。
サワサワちゃん
へろへろくんの鼻に生えている鼻毛。鼻毛の中ではキュートな女の子で通っている。ある時ソヨソヨくんに告白されそうになり、サワサワちゃん自らもまんざらでもなさそうな様子を見せる。しかし、告白されている最中にへろへろくんの手で引き抜かれ、風に飛ばされてしまう。
サンタクロース
クリスマスに現れ、子供たちにプレゼントを配って回るという白ひげの老年男性。煙突から家屋に侵入すると言われている。しかし最近煙突がない家が増えたため、へろへろくんたちからはどこから入るのか不思議に思われていた。そんななか、突如サンタクロースが姿を現したため、どこから家に入るのかをへろへろくんたちが検証しようと後を追ったところ、堂々と玄関のチャイムを鳴らし、受け取り印を要求していた。 このことで、へろへろくんとキラキラちゃんから脱力され、バリバリくんからは子供の夢を壊さないようにと説教されてしまう。
ニコニコ先生 (にこにこせんせい)
ウキウキ小学校で、へろへろくんが通うクラスの担任を務める女性教師。明るい性格でいつもニコニコしているが、へろへろくんの奇行によってその笑顔がひきつることも非常に多い。通信簿に顔をかたどったスタンプを使い、その表情に成績の良し悪しが反映されているという変わった形式を採用している。
機長 (きちょう)
へろへろくんとへろへろパパが搭乗した飛行機の機長。突如機長室に現れたへろへろくんに操縦席を横取りされてしまい、止めようとするが、へろへろパパに阻止されてしまう。さらに、計器をへろへろくんにいじられたことによって飛行機は墜落し、散々な目に遭わされる。
クレクレくん
ウキウキ小学校に通うへろへろくんのクラスメイトで、何でも欲しがる少年。バリバリくんのトレーナーから、へろへろくんが踏んづけてしまったガム、消しゴムのかすやシャーペンの芯など、ありとあらゆるものを欲しがり、しまいにはテストの点の上乗せまで求めようとするが、大抵はもらえずに終わっている。
へろへろジジ
へろへろくんの祖父。田舎の家で、へろへろババとともに暮らしている。顔には無数のしわが刻まれているが、それ以外の外見はほぼ、へろへろくんと同じで、エキセントリックな行動が多いことも共通している。また、年寄りらしく行動は遅いが、お土産を持ってきたと聞いただけで、凄まじい走力を発揮する現金な一面もある。特技は、伸ばした鼻水を使って時計の針を作り上げること。
へろへろババ
へろへろくんの祖母。田舎の家で、へろへろジジとともに暮らしている。へろへろジジと顔がよく似ており、前歯が1本かけているところまでそっくり。見た目こそ同じように奇抜だが、へろへろジジとは対照的に常識的な性格で、へろへろジジの奇行に翻弄されることが多い。
ホソホソくん
ウキウキ小学校に通う、へろへろくんのクラスメイト。全身がガリガリにやせており、骨格に皮をかぶせたような外見をしている。腕や足が非常に長い。ゲームセンターでへろへろくんと出会った時は、その細さを活かしてUFOキャッチャーから景品を取ろうと企んでいたが、誤ってUFOキャッチャーの中に入ってしまう。読者投稿により誕生したキャラクター。
モリモリくん
ウキウキ小学校に通う、へろへろくんのクラスメイト。ホソホソくんとは対照的に筋骨隆々で、頭にまで筋肉がついている。その外見に見合った力強さがあり、へろへろくんとバリバリくんの前で、腕相撲マシーンを破壊するほどのパワーを見せつけた。読者投稿により誕生したキャラクター。
プスプスくん
ウキウキ小学校に通う、へろへろくんのクラスメイト。常に放屁をしており、休み時間はトイレに入ったきり出てこない。へろへろくんとは仲が良く、オナラの音で言いたいことを伝えられる。好物はサツマイモだが、一旦食べるとすさまじい勢いで放屁し続け、周りに多大な被害を及ぼしてしまう。読者投稿により誕生したキャラクター。
チョロチョロくん
ウキウキ小学校に通う、へろへろくんのクラスメイト。いつもチョロチョロしてて落ち着きがなく、そのスピードも速いため、素顔を把握するのが困難な男の子。さらに、眠っている最中にも無意識にチョロチョロしてしまうため、体を冷やして風邪をひいてしまうことも多い。
ボロボロくん
ウキウキ小学校に通う、へろへろくんのクラスメイト。とても貧乏な男の子だが、決してその境遇を悲観しない、明るく元気な性格の持ち主。普段は洋服の代わりに新聞紙を身に着けているが、バリバリくんが革ジャンを着た時は、植物の皮を継ぎ合わせた衣服で対抗した。
ユラユラくん
ウキウキ小学校に通う、へろへろくんのクラスメイト。顔が非常に大きく、星柄のシャツを着ている。体重が非常に軽く、風で飛ばされる恐れがあるため、足に重りを括りつけている。なお、重りは取り外しが可能で、外すことで浮遊できるが、どうやって降りるかは不明。
警察官 (けいさつかん)
ウキウキ町の交番に勤務している、警察官の青年。へろへろくんによって鼻の穴にゲームのコントローラーを差し込まれ、ラジコンのように扱われてしまう。子供の遊びということで付き合おうとするも、命令がエスカレートしていき、散々な目に遭う。
タンパンマン
やなせたかしの絵本作品『アンパンマン』に登場する「アンパンマン」に酷似した外見を持つ。背中にマントをつけ、短パンを着用している。キバミマンの悪行を止めるために活動しているが、戦いに集中するあまりトイレを忘れ、戦闘終了後に気のゆるみから漏らしてしまうこともある。
キバミマン
作中劇「タンパンマン」に登場する。やなせたかしの絵本作品『アンパンマン』に登場する「バイキンマン」に酷似した顔をしているが、首から下は、黄ばんだパンツを着用した普通の人間である。トイレを使えなくすることで市民に失禁させ、パンツを黄ばませるといった悪行を働いている。
ジャマおじさん
作中劇「タンパンマン」に登場する。やなせたかしの絵本作品『アンパンマン』に登場する「ジャムおじさん」に酷似した外見を持つ老年男性だが、頭にトランクスをかぶっており、身体にはエプロンをまとっている。タンパンマンとともに、キバミマンと戦おうとするが、逆にタンパンマンの足を引っ張ってばかりいるため、邪魔者扱いされている。 一方で、タンパンマンのパンツが濡れてしまった際には代わりの下着を用意するという面倒見の良さを持っている。
ヒュウヒュウくん
ウキウキ小学校に通う、へろへろくんのクラスメイト。無類のダジャレ好きで、盛り上がっているところに現れては、空気を読まずにダジャレを言って、周りをしらけさせてしまう。しかし、ゲラゲラくんがヒュウヒュウくんのダジャレを面白がったことにより、2人の間に友情が生まれる。読者投稿により誕生したキャラクター。
ゲラゲラくん
ウキウキ小学校に通う、へろへろくんのクラスメイト。とてつもない笑い上戸で、ヒュウヒュウくんの飛ばすダジャレで大笑いしたことがきっかけで仲良くなる。しかし、ゲラゲラくんがダジャレを言ったところ、ヒュウヒュウくんが酷評してしまったため、2人の友情は終わりを告げた。読者投稿により誕生したキャラクター。
雅司 (まさし)
へろへろくんたちが訪れた海に遊びに来ていたカップルの片割れ。彼女がいるのが不思議なくらい残念な容姿をしているが、彼女は不釣り合いなほどの美人である。缶飲料を飲む時は、缶そのものを口に含んでそのまま飲み干すという豪快さを見せる。
フラフラくん
ウキウキ小学校に通う、へろへろくんのクラスメイト。海を泳いでいたところ、偶然へろへろくんと出会う。頭が130センチ、身体が20センチと、極めてアンバランスな体型をしており、歩くたびにいつもふらついてしまっている。そのため、海に入った時はなかなか出たがらなかった。読者投稿により誕生したキャラクター。
ぴゅーぴゅーくん
ウキウキ小学校に通う、へろへろくんのクラスメイト。砂浜で転んだ際に、偶然へろへろくんと出会う。歩いている最中に転んで岩に頭をぶつけたり、足にサザエが刺さったり、しまいには海の中でサメに噛まれるなど、とてつもない不運の持ち主。そのため身体のいたるところに怪我をしており、ばんそうこうから血が吹き出すこともある。 読者投稿により誕生したキャラクター。
アリ
どこにでもいる、何の変哲もないはずの蟻。しかし、観察しようとするへろへろくんに追いかけられたため、必死に逃走する。人には到底入れない巣に逃げ込むが、穴を掘って追いすがるへろへろくんの、その極端なまでの探求心に翻弄され続ける。
ボケボケ先生 (ぼけぼけせんせい)
ウキウキ小学校で工作の授業を担当している、老年の男性教師。頭の半分が禿げ上がっており、眼鏡をかけている。へろへろくんのクラスで夏休みの宿題を集め、へろへろくんの提出した中村浩作と、ゲロゲロくんの提出した新型のエチケット袋を優秀作品として選出した。
中村 浩作 (なかむら こうさく)
「わくわく中学校」に通う、中学1年の少年。坊主頭で、頬にヒゲの剃り跡が残っている。へろへろくんの工作の宿題作品として提出されており、本人は不本意なのか涙を流している。さらに、ボケボケ先生によって優秀作品に選ばれるが、やはり不本意のようで、更に落涙してしまう。
ザンパンマン
劇中劇「タンパンマン」に登場する。顔がくずかごのようになっており、中には残飯が入っている。羽があるので飛行可能なうえに、残飯を投げつけることで対象物を汚すことができる。この攻撃でタンパンマンのパンツを汚し、絶体絶命の危機に陥れた。
デルデル社長 (でるでるしゃちょう)
自らの発明品を売る店「デルデルちゃんの店」を経営する老年の男性。些細なことから閃くアイデアをもとに、さまざまな商品を開発しては販売している。しかし、いずれも致命的な欠陥を持っている商品ばかりで、まったく売れずに閉店するというパターンが構築されてしまっている。口癖は「なぜ売れん…」。夢はテレビ番組「日本の社長」に出演すること。
ドロドロちゃん
へろへろくんの友達で、幽霊の女の子。「よろ死くね」が口癖。怖い噂を確かめるために向かった夜の学校で、その姿を現す。身体が冷たいためものを凍らせることができ、写真には映らず、さらに身体は透けているという筋金入りの幽霊で、居合わせたバリバリくんたちを恐怖のどん底に陥れた。一方、幽霊の存在を信じていないへろへろくんには怖がられず、仲良く遊んでいる。
ボロボロくんのパパ
ボロボロくんの父親。ハンサムな顔立ちをしており、運動会の応援に訪れた際には、女性たちから黄色い声援を受けていた。家が極端に貧乏なため、ボロボロくんと同じように新聞紙を衣服として身に着けている。なお、女性たちから騒がれていたのは、実際は身に着けていたチラシに特売セールの知らせが載っていたためである。
バリバリくんのパパ
運動会の応援に訪れた、バリバリくんの父親。葉巻を咥えてスーツを着こなし、バリバリくんと同じ形のサングラスをかけている。バリバリくんと異なりかなり太めで、髪の毛には大量の整髪剤を使っているため頭が非常に重く、1度礼をしたら起き上がれないという欠点を抱えている。
キラキラちゃんのパパ
運動会の応援に訪れた、キラキラちゃんの父親。爽やかな顔立ちをした若々しい男性。多くの詩集を世に出した詩人として活躍しているが、へろへろくんからは死臭を漂わせる死人と勘違いされてしまう。なお、キラキラちゃんのパパは、へろへろくんの頭を何故かポップコーンにたとえている。
ゲロゲロくんのパパ
運動会の応援に訪れた、ゲロゲロくんの父親。整った髪形でスーツを身に着け、いかにもサラリーマンといった風体の中年男性。口に大きな紙袋をつけており、ゲロゲロくん同様、ぶつかったり押されたり、些細な衝撃を受けただけで嘔吐してしまう。
チリチリくん
へろへろくんの鼻の穴に生えている毛で、ソヨソヨくん、およびサワサワちゃんの友達。最近元気がないことを心配する2本に促され、チリチリくん自らの悩みと目標を語るが、それは2本の想像を絶するものであった。
ズレズレ兄さん (ずれずれにいさん)
へろへろくんの家の近所に住んでいる、中学生の少年。分厚いたらこ唇を持ち、丸眼鏡をかけている。常にどこかずれており、「CD見ようか」と発言し、実際にCDを取り出して鑑賞したり、「デキデキ高校」を受験して落ちた際に、「なにくそー」を間違えて「はなくそー」と発言するなど、友人を翻弄している。
へろへろマン
特撮テレビドラマ『ウルトラマン』に登場する「ウルトラマン」に似た外見をしているが、顔はへろへろくんそのものである。街を襲う怪獣の前に意味もなく現れ、戦闘状態に陥る。しかし、「チョップを出せ」と言われればショップを開いたり、「ビームを出せ」と言われればゲームを始めるなど、頭脳に大きな欠陥がある。さらに、登場して3分が経過すると、頭の中の脳みそが消えてしまい、いっそうバカになってしまう。
へろへろの父 (へろへろのちち)
特撮テレビドラマ『ウルトラマンA』に登場する「ウルトラの父」に似た外見をしているが、顔はへろへろパパそのものである。怪獣の猛攻によってピンチに陥ったへろへろマンの前に現れるが、ただやられているところを見るだけで、一向に助太刀しようとしない。
へろへろの母 (へろへろのはは)
特撮テレビドラマ『ウルトラマンタロウ』に登場する「ウルトラの母」に似た外見をしているが、顔はへろへろママそのものである。怪獣と戦っているへろへろマンの前に現れ、夕飯ができたことを伝えると、怪獣を放置し2人で去っていった。
ムカムカくん
ウキウキ小学校に通う、へろへろくんのクラスメイト。おむすびのような形の顔をしており、目つきが悪い。気が短いうえに、常に何かに不満を持っているため、些細なことで激昂してしまう。一方で、友達に対する情は深く、へろへろくんが奇行を繰り返しても、怒鳴り散らしながらも最後まで付き合ってあげることが多い。口癖は「バカヤロ!」。
へりへりくん
へろへろくんによく似た名前と外見を持つ男性。へろへろくんにそっくりであるのをいいことに、彼を殺害して主役の座を乗っ取ろうと企み、実行に移そうとする。しかし、歩くほどに身体がすり減ってしまうという弱点を抱えていたため、へろへろくんを襲う前に消滅してしまう。『疾風ウルトラ忍法帖』などを連載した御堂カズヒコによってデザインされたキャラクター。
もそもそくん
ウキウキ小学校に通う、へろへろくんのクラスメイト。おたふくのような顔をしている。面倒くさがりの性格で、1日中布団に入っている。布団はもそもそくんが収まる程度の大きさだが、何故か水洗便所や八百屋などを布団の中から出すことができる。
ガンガンくん
「春の新作お友達グランプリ」に出場した少年。逆立った金髪が特徴で、着用しているシャツには大きく「ROCK」の文字が記されている。特技は歌で、グランプリに出場した時はその歌唱力をいかんなく発揮しようとしたが、声が非常に大きく、聞く人たちの頭をガンガンさせてしまう。しかしへろへろくんは、頭を揺らしつつも歌に喝采を送っている。 読者投稿により誕生したキャラクター。
ウフウフくん
「春の新作お友達グランプリ」に出場した人物。網タイツに包まれた長い脚を見せるだけで、男性陣の心をわしづかみにする。しかし実際は非常に濃い顔をしたオカマで、顔を見せるなりバリバリくんやゲロゲロくんをドン引きさせてしまう。しかしへろへろくんにとっては好みのタイプだったようで、ウフウフくんがへろへろくんにキスをした時は、まんざらでもなさそうだった。 読者投稿により誕生したキャラクター。
ウソウソくん
「春の新作お友達グランプリ」に出場した少年。常に嘘をつく悪癖があり、グランプリに出場した際にも、名前を聞かれれば「メル・ギブソン」と答え、ひげはマジックで書かれた偽物。場が進まなくなることに業を煮やしたバかみやから「真面目にやってください」と言われた際には、潔く承諾する素直な姿勢を見せたが、これも嘘だった。 こんな嘘つきだが、へろへろくんはとても気に入っている。読者投稿により誕生したキャラクター。
でるでるくん
「春の新作お友達グランプリ」に出場した、坊主頭の少年。その名前から、バリバリくんはデルデル社長の子供だと推測していたが、実際は関係ない。いつもお腹を下しており、グランプリに出場した際にも「でるでる」と叫びつつトイレを求めて駆けまわっていた。へろへろくんには好評だった様子。読者投稿により誕生したキャラクター。
げりげりくん
「春の新作お友達グランプリ」に出場した少年。非常に細長い顔をしている。いつもお腹を下しており、グランプリに出場した際にも涙目でトイレを求めて駆けまわっていた。バリバリくんはげりげりくんに対し、でるでるくんと同じじゃないかと辛辣な評価をしているが、へろへろくんには気に入られる。読者投稿により誕生したキャラクター。
へろへろセブン
特撮テレビドラマ『ウルトラセブン』に登場する「ウルトラセブン」に似た外見をしているが、顔はへろへろくんのままである。「へろへろバリアー」や「へろへろスラッガー」などの必殺技を持っているが、へろへろマン同様理解力が不足しているため、怪獣相手に苦戦を強いられることも多い。
へろへろ虫くん (へろへろむしくん)
へろへろくんとほぼ同じ顔を持つ芋虫。ウキウキ町の森に、集団で生息している。鼻から糸を放ち、それに身をくるんで繭を形成することができるが、これは単なる遊びであり、成虫になるための行動ではない。へろへろくんはへろへろ虫くんが好きで、へろへろ虫くんもへろへろくんに懐いているため、一緒に遊ぶこともある。
ハラハラくん
ウキウキ小学校に通う、へろへろくんのクラスメイト。非常に神経質な性格で、常にハラハラしている。交通ルールを学ぶ課外授業では、左右の安全確認の最中に目に虫が入ったり、ヤクザに因縁をつけられたり渡る最中に赤になってしまったりすることを恐れるあまり、横断歩道を渡れなかった。
バリゲロボロキラハラユラムカぴゅーくん
父の日を迎えたへろへろパパが、へろへろくんの友達になりたがって友達の仮装をした際に、1つ1つ別々では埒が明かないと、さまざまな友達の特徴を1つにまとめた姿。バリバリくんのサングラス、ゲロゲロくんの坊主頭、ボロボロくんの服、キラキラちゃんのさわやかな髪、ハラハラくんの震え、ユラユラくんの重り、ムカムカくんの怒り皺、ぴゅーぴゅーくんの傷、これらのすべてを備えている。
あれあれくん
ウキウキ小学校に通う、へろへろくんのクラスメイト。非常に忘れっぽい性格をしている。その度合いは常軌を逸したレベルで、バリバリくんに定規を貸してほしいと言われた際には、快諾するもすぐに忘れてしまい、キラキラちゃんがリンゴを落とした際には、拾ってあげたは良いが落とし物であったことを瞬時に忘れてしまう。
ボケジィ
魔神ゲロッピーを使い、大地を吐しゃ物で埋め尽くすという、色々な意味で非道な作戦を画策したマッドサイエンティスト。「いじわるじいさんのなかま」という肩書を持っている。今回の作戦以前のおもな悪行として、飼っているウシやウサギと物々交換で切符を買おうとしていたことが挙げられる。
へロボロボロットくん
HEROHERO研究所が開発した小型ロボット。へロボットXと比べると、手抜きとしか言いようのない、落書きのような外見をしている。へろへろパパは当初、へロボットXが未完成であるため、へロボロボロットくんを使って魔神ゲロッピーと戦うことを勧めたが、へろへろくんが拒否したため、魔神ゲロッピーとの戦いにはへロボットXが参戦した。 のちに人工知能が搭載され、スコッティーナちゃんという恋人もできている。
真布 啓太 (まぬ けいた)
ミスコンテストの参加者。肥満体の中年男性で、エントリーナンバーは6番。ミスコンテストでは、ご飯を茶碗によそおうとするが、間違えて底の小さな穴によそってしまうというミスを披露した。しかし審査員には思ったほどは受けず、合計7点の低評価に終わってしまう。
もしもし一家の息子 (もしもしいっかのむすこ)
もしもし一家の子供で、数字をあしらった模様が描かれたシャツを着た少年。電話が大好きで、常にもしもし一家のパパと電話をしている。子供ながらに携帯電話を使いこなしており、パパと一緒に出掛けている時でも、会話には電話を使用している。
もしもし一家のパパ (もしもしいっかのぱぱ)
もしもし一家の父親。電話が大好きで、常にもしもし一家の息子と電話をしている。新しいものが苦手であるため携帯電話は持っておらず、常に電話ボックスを担いで移動している。さらにはレストランで食事をする時も、持ち運んでいる電話ボックスから注文するという念の入れようである。
夢幻 (むげん)
恐雷苦摩拳法の使い手。へろへろくんがくしゃみでコンクリートを破壊したのを見て互角以上の使い手と認識し、勝負を挑む。しかし、絶対魔拳法奥義・絶対こりゃ抜拳を受けたことにより手が使えなくなり、食事はできず、ズボンも脱げず、電車にも乗れないと散々な目に遭う。このことでさらにライバル心を燃やし、拳法大会において決着をつけることを誓う。
スコッティーナちゃん
HEROHERO研究所で新たに作られた、へロボロボロットくんのガールフレンド。顔がティッシュ箱で作られている。非常に泣き虫で、些細なことで泣きだしては、頭のティッシュを使って涙を拭いている。なお、ティッシュが尽きると機能を停止してしまう。
ウホウホくん
ウキウキ小学校に通う、へろへろくんのクラスメイト。原始人の生き残りとされる少年で、ドクロの兜を被り、手には槍を持っているなど、原始人の特徴が色濃く反映されている。何をするにも踊りを踊らなければならず、食事前の踊りを踊っているうちに給食の時間が終わってしまったり、トイレに行くために我慢しながら踊りを踊ったり、苦労を強いられている。 読者投稿により誕生したキャラクター。
屁狼老子 (へろうろうし)
へろへろくんの師匠で、先代の絶対魔拳法の伝承者。偶然見かけたへろへろくんの格闘センスに目をつけ、2年にわたる修業を施し、新たな絶対魔拳法の伝承者とした。去り際に、へろへろくんに3つの問いかけを残したが、その後の足取りは不明。
ヨガヨガくん
ウキウキ小学校に通う、へろへろくんのクラスメイト。ヨガの達人で、腕と足を組むことによって身体をコンパクトにまとめられる。その体を活かして、普段は駅のロッカーを住処としている。ロッカーから降りる時は、まとめた身体を元に戻すが、へろへろくんは戻す際の行動がロボットの変形シーンに似ていると評している。
サラサラくん
ウキウキ小学校に通う、へろへろくんのクラスメイト。小学生ながらサラリーマンになる夢を持っており、学校に通う際も、スーツを着て、ネクタイを締めている。ニコニコ先生のことをニコニコ課長と呼んだり、授業を会議と表現したりする。しかし、遅刻したり、宿題を忘れることもあり、サラリーマンとしての心構えができているとは言い難い。
コック・チョウ (こっくちょう)
その名の通り、中華風のコックのような姿をしている男性で、食拳の使い手。料理の達人で、コック・チョウ自らが調理した料理で攻撃する。拳法大会1回戦でへろへろくんと対決。食拳を駆使することで、へろへろくんを大いに苦しめた。
か~ちゃん
拳法大会2回戦でへろへろくんと対決した大柄な中年女性。対戦相手を駄目な旦那に見立て、暴力を振るう形で攻撃を仕掛けてくる。その一方的な攻撃で、へろへろくんを敗北寸前にまで追いつめた。
アブドーラ・ジョン (あぶどーらじょん)
作中劇「人助け野郎ジョン」の主人公「ジョン」を演じている俳優の青年。来日した際に、彼を本物のジョンだと信じるへろへろくんと出会ってしまう。ファンの子供だからと付き合うことにしたが、映画さながらのスタントシーンを強要されたり、散々な目に遭わされてしまう。
場所
ウキウキ町 (うきうきちょう)
山に囲まれ、緑が多く、村といったほうがいいほどの、のどかな雰囲気の町。へろへろくんをはじめとする登場人物たちが住む家の他、ウキウキ小学校、デルデルちゃんの店などがある。
ウキウキ小学校 (うきうきしょうがっこう)
ウキウキ町に存在する、へろへろくんが通っている小学校。個性的な生徒が多数在籍しており、常ににぎやかな雰囲気を見せている。教師も個性的で、ニコニコ先生のような良識ある人から、ボケボケ先生のような、少しおかしな人までいる。なお、へろへろくんのクラスは「2年ぴちぴち組」である。
並のプール (なみのぷーる)
ウキウキ町に新たに作られたプール施設。オープンしたことを知ったへろへろくんが、バリバリくんとキラキラちゃんを誘って訪れた。誘われた2人は「波のプール」だと考えて心を躍らせていたが、実際は波は立たず、広さも深さもさほどでもない、まさに「並のプール」である。
ヤブヤブ医院 (やぶやぶいいん)
風邪をひいたへろへろくんが訪れた病院。「小児科」の他に、「やるだけやってみる科」、「どうなるんでしょう科」、「まっいい科」、「あきらめる科」などが存在する。へろへろくんが小児科で診察を受けたところ、例によって間の抜けた発言を繰り返したため、「バ科」で診察を受け直させられた。
デルデルちゃんの店 (でるでるちゃんのみせ)
ウキウキ町に存在するお店。デルデル社長が考案、発明した商品が売りに出されている。しかし、新しいものを売り出してはまったく売れず、閉店を繰り返すというのがパターン化している。そのため資金繰りが苦しく、従業員も雇えない。
HEROHERO研究所 (へろへろけんきゅうじょ)
惑星「ウキウキ星」の平和を守るための研究機関。パイロットであるへろへろくんと、科学者であるへろへろパパの2人が在籍している。「真神」と呼ばれるロボット兵器を開発しており、現在はヘロボットXと、へロボロボロットくんの2機がロールアウトしている。
デルデルランド
デルデル社長が経営する遊園地。社長本人が「勝負をかけてみた」と言うほどに気合が入っている。へろへろくんが友達と遊びに行くが、実際は予算が足りていないため、特にアトラクションにおいて手抜きが目立つ。その手抜きが災いし、早々に閉園してしまう。
イベント・出来事
春の新作お友達グランプリ (はるのしんさくおともだちぐらんぷり)
本作の読者が投稿したキャラクターを次々と発表し、へろへろくんたちに気に入ったお友達を見つけてもらおうという大会。司会はバかみやが担当する。バリバリくんは可愛い女の子を、キラキラちゃんはハンサムなお金持ちを望んでいたが、出場者は、ガンガンくんやウフウフくんなど、ほぼ色物で占められていた。 その理由は、実際は「春の新作ヘンなお友達グランプリ」であったため。しかしへろへろくんはすべての出場者を気に入り、全員をお友達にしてしまう。
ミスコンテスト
へろへろくんと友人たちが訪れた海で行われたコンテスト。へろへろジジやバリバリくんは、女性の美しさを競うコンテストだと思い心を震わせていたが、実際は、どれだけひどいミスをやらかすかを競うコンテストだった。真布啓太やバかみやが参加者として名を連ねていたが、へろへろくんも飛び入りで参加した。
拳法大会 (けんぽうたいかい)
絶対魔拳法のすべてを修めたへろへろくんが参加した格闘大会。参加者はへろへろくんのほか、彼のライバルである夢幻や、食拳を使うコック・チョウ、子連れで参加したか~ちゃんなどがいる。なお、この大会の主催者は不明とされている。
その他キーワード
ラブラブジュース
ウキウキ町の喫茶店で出されているジュース。何の変哲もないジュースだが、先端が枝分かれしているストローが刺さっており、恋人同士で同時に飲むようにできている。へろへろくんは喫茶店でラブラブジュースを注文したが、その用途は恋人と一緒に飲むためではなく、鼻の穴に2本のストローを挿し、そこからジュースを飲むためだった。
安眠目覚まし時計 (あんみんめざましどけい)
デルデルちゃんの店で売り出された商品。寒い朝は目覚まし時計が憎らしくなってしまうという会話を聞いたデルデル社長が、「安眠の時代」という着想を得て開発した。時間になっても目覚ましが鳴らないため、すっきり安眠できるという機能を目玉にしたが、まったく売れなかった。その挙句、デルデル社長は、その会話をした人を嘘つき呼ばわりしている。
青春めがね (せいしゅんめがね)
デルデルちゃんの店における新年初売り商品。青春時代に戻りたいとサラリーマンたちが語り合っているのを聞いたデルデル社長が、「青春の時代」という着想を得て開発した。レンズに夕焼け空が描かれているため、いつでも夕日に向かって叫ぶことができるのだが、まったく売れなかった。
穴あきマスク (あなあきますく)
デルデルちゃんの店で売り出された商品。マスクをしていると食事ができず、外すのも面倒だという話を聞いたデルデル社長が、「マスクの時代」という着想を得て開発した。大きな穴が開いているマスクで、つけたまま食事ができる優れものとされているが、まったく売れなかった。デルデル社長は、穴あきマスクが売れなかった理由を政治が悪いからだと考えている。
ブーメランチョコ
デルデルちゃんの店で売り出された商品。バレンタインデーを控えた男性たちの、1つももらえないのは嫌だという発言を聞いたデルデル社長が、「バレンタインチョコの時代」という着想を得て開発した。ブーメランの形をしているチョコレートで、投げると自分のところに戻ってくるため、もらえた気分になるという触れ込みで販売された。 しかしまったく売れなかったため、デルデル社長自らが食べる羽目になった。
あかないサイフ
デルデルちゃんの店で売り出された商品。2万円するセーターを衝動買いした人と、それに対して節約することを勧める人を見たデルデル社長が、「節約の時代」という着想を得て開発した。開かないのでお金を使うことができず、無駄遣い防止に繋がるという触れ込みで販売されたが、まったく売れなかった。デルデル社長もあかないサイフを使ってみたが、電車に乗って帰ろうとしたところ、サイフが開かなかったので切符を購入できなかった。
すりへらずぐつ
デルデルちゃんの店で売り出された商品。靴底がすり減ってしまい、新しい靴を買わなければいけないという愚痴を聞いたデルデル社長が、「すりへらないの時代」という着想を得て開発した。靴底が存在しないためすり減る心配がなく、足の裏の健康にも貢献するという触れ込みで販売されたが、まったく売れなかった。
よごれつきぞうきん
デルデルちゃんの店で売り出された商品で、価格は100円。買ったばかりの服を汚してしまった女性を見たデルデル社長が、「新品は汚したくないの時代」という着想を得て開発した。最初から汚れがついているため、汚すことを気にせず思い切り使えるという魅力を押し出すことで販売されたが、まったく売れなかった。なお、さらに汚れがついている「むちゃくちゃきたねえぞうきん」も存在し、こちらは30円で販売されている。
ふでばこつきズボン
デルデルちゃんの店で売り出された商品。デルデル社長が、自ら考えをまとめた結果、閃くことで開発した。半ズボンの形状をしているが、前のチャックが筆箱になっており、鉛筆などを常に持ち歩ける。「彼女の電話番号もすぐにメモメモ」の謳い文句で販売されたが、まったく売れなかった。
目もりなしじょうぎ (めもりなしじょうぎ)
デルデルちゃんの店で売り出された商品。定規を使う人の、目が疲れてしまうという愚痴を聞いたデルデル社長が、「目には優しくの時代」という着想を得て開発した。目もりがまったく書かれてないため、細かい図形を描いても目が疲れないという長所を主張したが、まったく売れなかった。
ゴミ入りゴミ袋 (ごみいりごみぶくろ)
デルデルちゃんの店で売り出された商品。衣ばかりで中身がほとんどないエビフライに愚痴をこぼした客を見たデルデル社長が、「中身たっぷりの時代」という着想を得たことで開発した。初めから大量のごみが入っていることでお得感を演出しようとしたが、まったく売れなかった。デルデル社長はこの失敗を受け、自らが人間のゴミなのか、と自問するほど落ち込んでいる。
婆っちゃfighter (ばっちゃふぁいたー)
へろへろくんと友人たちが訪れたゲームセンターに設置されていた対戦格闘アクションゲーム。キャッチコピーは「6人のババア戦士集結!」で、6人の老年女性の中から任意の操作キャラを選択することができる。ただし、老年であるため、キックをするとギックリ腰が発症しKO負けとなってしまったり、耳が遠いため試合が終了してもそれに気づかず、自動的に攻撃を続けたりすることがある。
ジッジ・RACER (じっじれーさー)
へろへろくんと友人たちが訪れたゲームセンターに設置されていた3Dレースゲーム。キャッチコピーは「時速300キロで田んぼを走るジジイ出現!!」。プレイする際は老年男性をモデルにした乗り物に乗って、ハンドルとアクセルを使って操作する。へろへろくんはバリバリくんにこのゲームをやるよう勧めたが、バリバリくんは婆っちゃfighterで懲りたのか断ってしまう。
ワナとび
へろへろくんが好きな遊戯の1つ。道に前もって大量の罠を仕掛けておき、その道をジャンプしながら進むというもの。罠には落とし穴や捕獲用のロープ、さらには地雷まで用意されており、大変危険。へろへろくんは縄跳びをしているバリバリくんをワナとびに誘ったが、当たり前のように断られた。
海おんど (うみおんど)
へろへろくんが海に泳ぎに行った際に踊った音頭。シュノーケルを鼻に挿し、浮き輪を足首にかけて踊る。へろへろくんは夏休みの絵日記に、海おんどを踊ったことを書いた。なお、海おんどの歌詞は99番まで存在し、絵日記には5番までの歌詞が記載されている。
じゅごごごあそび
へろへろくんとへろへろパパが好んで行っている遊戯。お風呂の浴槽に大量の水を溜め込み、風呂の栓を抜くことで排水口から水が流れる音を楽しむ。流れる音が「じゅごごご」と聞こえることから、その名前が付けられた。へろへろくんはバリバリくんやゲロゲロくんからの遊びの誘いを断り、逆にじゅごごごあそびを披露したが、彼らの評価は芳しいものではなかった。
ガルセロナ事件 (がるせろなじけん)
宇宙歴2806年に、惑星「スペースバイオニー」の周辺宙域で発生した事件。スペースコロニー建設をめぐる、政府統一連合正規軍と反乱分子軍の衝突に危機感を抱いた連合軍パイロットの「ウォルム・ケイン」が、反乱軍パイロット「アダム・ジョージ」とともに起こしたクーデターを指す。しかし、事件のあらましがあまりに難解であるため、この話を聞いていたムカムカくんを怒らせてしまい、結局この事件はなかったことになった。
へロボットX
HEROHERO研究所屈指の巨大ロボットで、へろへろくんがパイロットを務める。ボケジィによる世界征服宣言を受けた研究所が、魔神ゲロッピーと対抗するために出撃させる。コクピットは鼻の中で、伸びてくる鼻水に引き上げられることで搭乗する仕組みとなっている。強い力を持ちながらも未完成な部分が見受けられ、初めて出撃した際には首だけが飛び立ってしまうなどのトラブルも発生している。
魔神ゲロッピー (まじんげろっぴー)
ボケジィが開発した悪のロボットで、ゲロゲロくんがパイロットを務める。ゲロゲロくんの嘔吐しやすいという体質を極限まで活かした攻勢が特徴で、操縦することによる振動で乗り物酔いを起こさせ、吐き出された吐しゃ物を全身から放出するという、極めて悪辣な戦法を得意とする。「ウキウキ星」を汚染するために出撃し、へロボットXと激闘を繰り広げる。
バカフライ
へろへろくんが得意とする泳法。奇声を発したり、身体を妙な具合に折り曲げたりと、いかにもバカがするような行為を伴う泳ぎ方である。へろへろくんは並のプールで、クロールからバタフライまでこなすキラキラちゃんに対抗するためにバカフライを披露した。
へろへろバリアー
へろへろセブンの必殺技の1つ。手をかざした部分に、怪獣による攻撃をはじき返すためのバリアーを張る。しかし、手のひらの部分にのみ張られるため、バリアーで前方を覆うだけでも非常に時間がかかるという欠点がある。そのため、へろへろセブンはへろへろバリアーを張ってる最中、怪獣に待ってもらうようにお願いしたが、聞き入れられず、殴られてしまう。
へろへろスラッガー
へろへろセブンの必殺技の1つ。本来は頭に装着されたトサカ状の刃を両手で掴み、敵怪獣に向けて投げつける技だが、へろへろセブンは誤って刃ではなく自分を投げつけてしまう。しかし、その結果は体当たりとして機能し、見事に敵怪獣を撃破することに成功している。
絶対魔拳法 (ぜったいまけんぽう)
へろへろくんが屁狼老子より受け継いだ拳法流派。拳や足による攻撃のほか、鼻水を使ったり、道具を使うなど、幅広い戦い方が特徴。へろへろくんは2年の月日をかけてこの拳法を習得し、拳法大会でその本領を発揮する。
絶対魔拳法奥義・試験なんてう拳 (ぜったいまけんぽうおうぎしけんなんてうけん)
試験を受けたくないという想いを拳に乗せ、試験用紙を拳や鼻水を使って粉砕する。夢幻が繰り出した恐雷苦摩拳法奥義・期末試拳のカウンター技として使用された。
絶対魔拳法奥義・絶対こりゃ抜拳 (ぜったいまけんぽうおうぎぜったいこりゃぬけん)
へろへろくんが使用する、絶対魔拳法奥義の1つ。飲み物などのプラスチック容器を投げつけ、すべての指に同時にはめさせる。夢幻に対して使用されたが、はめられた直後は何のダメージも受けないため、夢幻はこの技を侮っていた。しかし、この技によって手が使えなくなったため、しばらくの間大いに苦しむこととなる。
絶対魔拳法究極奥義・著作拳 (ぜったいまけんぽうきゅうきょくおうぎちょさくけん)
へろへろくんが使用する、絶対魔拳法究極奥義。TVゲーム『ロックマン』の主人公に非常に似た何かに変身し、右手のアームに搭載されている光線銃で敵を薙ぎ払う大技。へろへろくんはこの技を使うことで、夢幻の恐雷苦摩拳法究極奥義・人材派拳を打ち破ることに成功する。
恐雷苦摩拳法奥義・記者会拳 (おそらくまけんぽうおうぎきしゃかいけん)
夢幻が使用する、恐雷苦摩拳法奥義の1つ。唐突に記者会見を開き、対戦相手にインタビューをすることによって、相手に関する情報をしゃべらせる。へろへろくんの正体を暴くために使用され、この技を受けたへろへろくんは、絶対魔拳法の伝承者であることをうっかり明かしてしまった。
恐雷苦摩拳法奥義・期末試拳 (おそらくまけんぽうおうぎきまつしけん)
夢幻が使用する、恐雷苦摩拳法奥義の1つ。期末試験の問題用紙を大量にばらまき、相手の頭を混乱させる。へろへろくんに対して使用され、算数のテストについて「数字を割る前に頭が割れそうだ」と言わしめたが、絶対魔拳法奥義・試験なんてう拳によって破られてしまう。
恐雷苦摩拳法究極奥義・人材派拳 (おそらくまけんぽうきゅうきょくおうぎじんざいはけん)
夢幻が使用する、恐雷苦摩拳法の究極奥義。携帯電話を使って人材派遣会社から優れた格闘家たちを呼び集め、集団で相手を攻撃させる。へろへろくんはこの奥義による人海戦術を受けることで疲弊し、窮地に陥った。
食拳 (しょっけん)
コック・チョウが得意とする拳法流派で、ウエイターのような素振りで相手に近づき食券を手渡し、手渡した食券に対応する料理で攻撃を仕掛ける。拳法大会におけるへろへろくんとの試合では、激辛カレーを食べさせて口にダメージを与えたり、シーフードスパゲティで首を絞めるなどの攻撃が繰り出された。
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