概要・あらすじ
立橋院学園は、重要事項をなんでも「くじびき」で決定しようとする、少し風変わりな学園だった。その高等部に合格した榎本千尋は入学くじで、いきなり「次期生徒会長」という当たりくじを引き当てる。そして、彼だけでなく、くじびきで次々と役員が決まっていき、時期生徒会役員が出揃った。
来年度の役員に就任する為には他の次期候補3名と共に与えられる指令を全うしなくてはならない。出来なかった場合は退学という厳しい条件が突きつけられる中、前途多難な千尋の学園生活が始まった。
登場人物・キャラクター
榎本 千尋 (えのもと ちひろ)
立橋院学園高等部1年の男子。小柄でメガネをかけている。5年前に両親を交通事故で亡くしてから、一軒家に姉榎本忍とふたりで生活しているため、家事は何でもこなしてしまう。今までの人生は不運の連続であったが、入学くじで「次期生徒会長」を引き当ててから一転、ラッキーに変化していく。
リサ・ハンビー (りさはんびー)
立橋院学園高等部2年の女子で、現生徒会会計をやっている。明るく面倒見の良いアメリカ娘。長い髪をリボンでふたつに束ねているが、制服はツギをあてるほど生活に困窮している。そのためか、細かな計算に長けている。 噂によると預金通帳に10桁の数字があるとされるが真相は謎のままである。
朝霧 小雪 (あさぎり こゆき)
立橋院学園小学部の少女。激しい人見知りで、内向的であるが、その反面どうにかしようと日々がんばっている。家は学校付近で「梅屋」という蕎麦屋を経営している。朝霧小牧を姉に持つ。
上石神井 蓮子 (かみしゃくじい れんこ)
立橋院学園高等部1年の女子で、「次期生徒会書記候補」である。小柄な体格で、広い額と丸眼鏡が特徴。白衣を着て、あやしげな研究をしているマッド・サイエンティストである。巨乳でトロい動きの山田薫子を手駒にしている。
榎本 忍 (えのもと しのぶ)
立橋院学園高等部の数学担当教師であり榎本千尋の姉である。学校ではメガネをかけた先生だが、自宅に帰るとメガネをはずし家のことは何もしない粗暴でぐうたらな人間と化す。立橋院学園出身で、もちろん「くじ」の経験者。 当時はアンチ生徒会集団のリーダーであり、車とバイクのテクは一流。
橘 いづみ (たちばな いづみ)
立橋院学園高等部1年の女子。ショートヘアで凛とした顔立ちだが、その顔には感情の起伏がほとんど表れない。実は、幼い頃から特殊工作員として訓練を受けており、この能力を見込まれて現副会長如月香澄のスパイとして学園で活動している。 同じクラスの秋山時乃の天真爛漫な姿を見て、彼女に惹かれていく。
如月 香澄 (きさらぎ かすみ)
立橋院学園高等部2年の女子で、現生徒会副会長。長い黒髪が大和撫子を思わせるため、学園の生徒からは隠れた人気がある。自宅は神社をやっている為かおしとやかな雰囲気を持つ。実は退魔士としての顔を持ち、妖魔を斬るために霊剣「新月」を持ち歩いている。
朝霧 小牧 (あさぎり こまき)
立橋院学園の側にある「梅屋」という蕎麦屋の看板娘。朝霧小雪の姉でもある。昼間は「梅屋」の調理と給仕をひとりで回しており、夜は忍者・朝霧流現当主として生徒会の隠密として活動している。
秋山 時乃 (あきやま ときの)
立橋院学園高等部1年の女子。「次期生徒会副会長候補」で榎本千尋の幼馴染。千尋とは真逆の人生を送る、生まれつきの強運の持ち主。おかげで不運な目にはあったことがなく、天性の「勘」を信じて苦労する事なく生きて来た。 このためか、屈託のない明るさと、根拠のない自信を持ち合わせている。
山田 薫子 (やまだ かおるこ)
立橋院学園高等部1年の女子。メガネをかけているが、巨乳が目立つナイスバディ。そのため上石神井蓮子をイラだたせ彼女の秘書兼実験体としてコキ使われている。この蓮子からの扱いに関して、特にイヤな顔をするわけでもなく、必要に応じて要望に応えているが、時々無意識に毒舌を吐く。
律子・キューベル・ケッテンクラート (りつこきゅーるけってんくらーと)
立橋院学園高等部2年の女子で、現生徒会会長である。ドイツ人の父と日本人の母を持つハーフ。金髪の長い髪をおさげの三つ編みにし、頭には生徒会長に代々受け継がれているヘルメットをかぶっている。 榎本千尋とは家が近所の幼馴染。父は貴族の血を引く一流企業のCEOであり、本人も類いまれなカリスマ性とくじ運を持ち合わせる。
六原 麦男 (ろくはら むぎお)
立橋院学園高等部1年の男子。榎本千尋の幼馴染であり、親友である。日焼けした肌に端正な顔立ちで割とモテている。素っ気ない対応をするが千尋のよき理解者である。