概要
とある港町の宿屋の息子ジムは偶然海賊の宝の地図を手に入れ、手製のタル船パイオニア号で出航、付いて来た赤ん坊のバブ、相棒のネズミのグランと共に宝島を目指す。途中でブタのシルバー船長率いる海賊船ポークソテー号に捕まり、海賊島の牢の中で大海賊フリント船長の孫娘キャシーと出会う。
登場人物・キャラクター
ジム
港町の宿屋ベンボー亭の息子。快活で機転も利く。タル船を手作りする等、手先も器用。店番中に現われた猫海賊の残した荷物から思いがけず宝島の地図を手に入れ、宝島目指して船出する。宝を手に入れて世界中を回ることが夢。
グラン
『どうぶつ宝島』に登場するジムの相棒のネズミ。ジムの冒険に同行する。
キャシー
大海賊フリント船長の孫娘で祖父を誇りに思っている。運動神経抜群で二丁拳銃の使い手。胆が据わっているが心の底は寂しい。牢で出会ったジムに次第に心を開いていく。宝島の宝の在りかを唯一知っている。
スパイダー
シルバーの手下のクモザル海賊。体が小さく機敏。シルバーのスパイで宝島でも行動を共にする。
シルバー
『どうぶつ宝島』に登場する海賊船ポークソテー号の船長。猪突猛進型の大ブタ。短気で貪欲なバイタリティのかたまり。元はフリント船長の部下だったがお宝目当てに裏切り、キャシーを売り飛ばした。ポークソテー号にジムとキャシーを乗せて宝島へ出発する。
オットー
シルバーの手下。長い牙を持つセイウチの海賊。力持ちで赤ん坊のバブを気に入り、いつも背中に背負って世話を焼いている。
バブ
ジムの弟で赤ん坊。言葉はまだ喋れない。ジムのタル船に潜り込んでいて冒険旅行に付いて来てしまう。食いしん坊のちゃっかりや。海賊に捕まって以後は専らセイウチのオットーに背負われ可愛がられている。
男爵 (だんしゃく)
『どうぶつ宝島』に登場するシルバーの手下のオオカミ海賊。片目に黒い眼帯をつけている。野心家だがいつもドジを踏むボヤキや。赤ん坊のバブが苦手。
場所
宝島 (たからじま)
『どうぶつ宝島』に登場するフリント船長が財宝を隠した南海の孤島。島の在りかを記した宝の地図はフリント亡き後大勢の海賊が血眼で探し求めている。白い砂浜にヤシの木、美味しい果実のジュースが飲めるジャングルがある楽園さながらの島。 中央には高い火山と湖があり、細く崩れ易い崖道が続いている。宝の隠し場所はフリントの孫娘キャシーだけが知っている。
海賊島 (かいぞくじま)
海賊たちが集う秘密の島。出入りはファイルと照合され厳重に管理されている。奴隷を入れる牢屋、会議場のあるクジラ亭等があり、宝島の地図に関する情報交換も行われている。周辺はおいしい食べ物を並べた屋台が立ち並び一年中お祭り気分。
その他キーワード
グラタン号 (ぐらたんごう)
『どうぶつ宝島』に登場する大量のブタ海賊が乗る高級海賊船。外見はリベットだらけの大型船。海賊島からポークソテー号を追って来た。砲門はポークソテー号の比ではなく火力は抜群。戦闘中も一部の船室ではパーティーを楽しむ余裕がある。 ジムの機転で船底の火薬庫に火をかけられ大爆発を起こして轟沈した。
ポークソテー号 (ぽーくそてーごう)
『どうぶつ宝島』に登場するシルバーの海賊船。シルバー船長以下、クモザルのスパイダー、セイウチのオットー、オオカミの男爵、犬のコック長のオッサン、コビトカバのカンカン、ゴリラのムッツリ等々が乗り組む。 常食はジャガイモ。何門もの大砲を備え海を荒らしまくる。チームワークは抜群で、大型海賊船グラタン号と海上で大乱戦を繰り広げた。後に大嵐で真っ二つになる。
パイオニア号 (ぱいおにあごう)
『どうぶつ宝島』に登場するジムがタルを元に手作りした小船。マストと帆を備えたポンポン船。舵輪で操縦する。小回りが利き波を切って走る。煙突の熱で目玉焼きも焼け、小型砲も格納。ジムとグラン、バブが乗り組むが、海賊船ポークソテー号と遭遇、砲撃を受けてバラバラになった。
クレジット
- 原作
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ロバート・L・スチーブンソン
- 演出
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池田宏
- 脚本
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飯島敬 , 池田宏
- 作画監督
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森康二
- 音楽
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山本直純