概要・あらすじ
西暦2977年、地球に巨大な球体状のペナントが打ち込まれた。表面に描かれた象形文字から、地球侵略の宣言であることに気付いた天文学者の台場博士は、この危機を公表しようとするも、異星人マゾーンの手にかかって殺された。
父もろとも消されそうになった息子の台場正は、宇宙海賊キャプテンハーロックに助けられて仲間になる。ここにハーロックと40人の海賊によるマゾーン艦隊との戦いが始まった。
登場人物・キャラクター
ハーロック
海賊戦艦アルカディア号に乗って宇宙の海をさすらう宇宙海賊。右目に黒い眼帯、顔の左頬にかけた大きな傷がある。堕落しきった地球人に愛想を尽かして宇宙へ乗り出したが、時おり親友の遺児であるまゆを気にかけて地球にやって来ることもある。 アルカディア号の乗組員たちからは「キャプテン」と呼ばれている。
ヤッタラン
アルカディア号の副長。肥満体型で丸眼鏡をかけ、プラモデル製作に目が無い男。メカ全般に強く、アルカディア号の故障を修理したのがきっかけで乗組員に加わった過去がある。
マゾーン
『宇宙海賊キャプテンハーロック』に登場する異星人及びその母星の名称。地球よりも遥かに高度な科学文明を持つ種族。植物を起源とする生命体で、外見は女性のみしか存在しない。母星の惑星マゾーンが消滅したために民族ごと地球を侵略し移住しようとした。 死ぬと紙のように燃えて青白い炎を発する。
台羽 正 (だいば ただし)
天文学者台場博士の息子で、マゾーンに殺されそうな所をハーロックに助けられてアルカディア号の乗組員となる。艦載機ボレット1号を操縦してマゾーンと戦うなど操縦技術に長けているが、父を殺された憎しみからマゾーンに直情的な感情をぶつけることも多い。 14歳。
大山 トチロー (おおやま とちろー)
ハーロックの親友の技術者。宇宙船アルカディア号の建造後に過労がたたって、愛娘まゆを遺したまま死亡。遺体は宇宙葬にされたが、その精神はアルカディア号の中枢大コンピューターに残されている。
まゆ
ハーロックの親友大山トチローの遺児で、7歳の少女。ハーロックをとても慕っていて、誕生日に贈られたオカリナを大切に持っている。普段は地球のジョバンナ学院に通っている。ハーロックをおびき出すための手段として、地球側からもマゾーン側からも酷い仕打ちを受けることが多い。
ミーメ
アルコールを主食とする惑星の女。「私はハーロックに命を捧げた女」と自称して、ハーロックを若い頃から知っているらしい。艦長室でハープを奏でたり、ゆったりした口調で話すなど、過去の詳細が不明な点もあわせて神秘的な雰囲気を漂わせる異星人。
切田長官 (きるだちょうかん)
宇宙海賊のハーロックを捕えようと追い続けている地球連邦軍の長官。やがて地球を侵略しようとしているマゾーンの存在に気づくことになる。
ラフレシア
地球への移住を目的に侵略を開始した異星人マゾーンの女王。母星の消滅後、一族を従えた宇宙船団の大キャラバンで放浪の旅を続けていた誇り高き女。
有紀 螢 (ゆうき けい)
ハーロックの補佐官としてアルカディア号に乗っている16歳の少女。亡き父を侮辱した男を相手に事件を起こして投獄されている所をハーロックに助けられて仲間になった過去がある。1982年のテレビシリーズ『わが青春のアルカディア 無限軌道SSX』にも登場している。
台羽博士 (だいばはかせ)
台場正の父親の天文学博士。マゾーンの地球侵略にいち早く気付き、これを地球政府に知らせようとしたがマゾーンの手にかかって殺された。
その他キーワード
アルカディア号 (あるかでぃあごう)
『宇宙海賊キャプテンハーロック』に登場する戦艦。ハーロックが搭乗する大型の海賊戦艦で、設計者は大山トチロー。パルサーカノンと呼ばれる主砲や、艦首から巨大なナイフ上の刃を出して敵艦に体当たりをする ラム(衝角)戦法を得意とする。 トチロー亡き後は彼の精神と魂が中枢大コンピューターに収められている。
クレジット
原作
宇宙海賊キャプテンハーロック (うちゅうかいぞくきゃぷてんはーろっく)
異星人マゾーンの地球侵略にキャプテンハーロックと40人の宇宙海賊達は、自由のシンボルであるドクロの旗の下、敢然と戦いを挑む。ハーロックは、松本零士の様々な作品に登場する最大の人気キャラクターであり、本... 関連ページ:宇宙海賊キャプテンハーロック