概要・あらすじ
マジック好きの高校生黒羽快斗は、事故死したと思われていた父が、実は何者かに殺害されていたことを知る。マジシャンにして、キッドを名乗る怪盗であった父の仇を探すため、2代目怪盗キッドとなった快斗は、やがて父を殺めた組織の存在や、その目的を知り、それを阻止せんと奮闘する。
登場人物・キャラクター
黒羽 快斗 (くろば かいと)
マジックや変装、声帯模写、腹話術といった多彩な特技を持つ。自宅の隠し扉を発見したことから、マジシャンであった亡父黒羽盗一が怪盗キッドであったことや、実はマジック中の事故ではなく、何者かに殺害された疑いがあることを知る。 その真相の究明と仇討ちのため、2代目怪盗キッドとなり、持ち前の技術を活かして、手がかりとなる宝石や美術品を盗もうと暗躍する。ただし盗みを働くとはいえ、標的が目当てのものでないと判明した場合は、持ち主に返却したり、盗みを諦めることが多い。
スパイダー
謎の組織の黒幕であるあのお方が、怪盗キッド抹殺のために派遣した、アニメ版オリジナルキャラクター。表の顔は世界的なマジシャンだが、実は世界最高峰の殺し屋。高度な幻覚を作り出し、黒羽快斗たちを苦しめる。
白馬 探 (はくば さぐる)
シャーロック・ホームズに扮して怪盗キッドを捕まえようとする高校生探偵。ある事件から黒羽快斗の正体を知っているが、あくまでも捕まえたいのは怪盗キッドであるとして、快斗が高校生として生活しているうちは、普通に同級生として接している。 元々イギリス在住だが、殺し屋スパイダーを追ってたびたび日本を訪れている。
寺井 黄之助 (じい こうのすけ)
黒羽家の近所にあるビリヤード場でオーナーを務める老人。元々はマジシャンとしての黒羽盗一の付き人であったが、彼が殺されたことから、一時的に怪盗キッドを名乗り、仇討ちのため行動していた。黒羽快斗が正式に2代目怪盗キッドとなってからは、その助手として活躍。 車やヘリコプターによる移動や、ツールの調達など、多彩な役割で快斗をサポートする。
スネイク
謎の組織の一員で、その命でパンドラを狙って暗躍する。任務には忠実だが詰めが甘く、黒羽快斗には翻弄されてしまうことも多い。
黒羽 千影 (くろば ちかげ)
黒羽快斗の母親。奔放な性格で、亡夫黒羽盗一の財産を湯水のごとく使い、快斗を残して海外で豪遊している。実は20年前までは、「昭和の女二十面相」と謳われた女怪盗怪盗淑女として活躍し、お宝を悪用する悪人たちを妨害していた。 そして敵の罠にはめられ、窮地に陥ったところを盗一に救われた縁で、結婚することとなった。
中森 青子 (なかもり あおこ)
黒羽快斗の幼なじみで、潜在的には彼に微妙な恋心を抱いているものの、鈍感ゆえに自覚はしていない。怪盗キッドの正体が快斗であることには気づいておらず、警察官の父が怪盗キッドをまるで逮捕できないことや、怪盗キッドが盗品をすぐに返却する不可解な行動から、彼に好印象は持っていない。 その一方で、ときには怪盗キッドが憎めない行動をすることから、応援をすることもある。
黒羽 盗一 (くろば とういち)
黒羽快斗の父親。マジック協会国際連合でグランプリを獲得した、世界的な凄腕マジシャン。怪盗だった黒羽千影の窮地を救い、怪盗淑女としての彼女の存在を、人々に忘れ去らせるほどの怪盗になろうと、怪盗キッドを名乗り活動を始める。 8年前のマジックショーの際に、事故で亡くなったと思われていたが、実際は何者かに暗殺された疑いがある。
謎の組織 (なぞのそしき)
『まじっく快斗』に登場する組織。かつて黒羽盗一の命を奪ったと目されている。黒幕があのお方と呼ばれているほかは、その全容は明らかにされていない。また、『名探偵コナン』に登場する黒の組織との関連性も不明である。
小泉 紅子 (こいずみ あかこ)
「赤魔術」なる怪しげな魔法を使う魔女。黒羽快斗の同級生で、クラスのほとんどの男子生徒から好意を持たれているが、唯一自分になびかない快斗を、自分の虜にしようと執念を燃やしている。快斗の正体を知っており、ときには好意から怪盗キッドを助けることも。
その他キーワード
ビッグジュエル
崇高な価値を持つ、伝説の宝石の総称。その中の1つパンドラには不老不死をもたらす力があると言われており、黒羽快斗や謎の組織が狙う、物語上のキーアイテムとなっている。
クレジット
原作
まじっく快斗 (まじっくかいと)
マジック好きの少年黒羽快斗が、父親の死の謎を解くために大泥棒、怪盗キッドとなり、謎の組織に立ち向かっていく様を描いく怪盗を題材とした作品。青山剛昌の初連載作品だが、途中『YAIBA!』の連載が始まった... 関連ページ:まじっく快斗