みずぽろ

みずぽろ

水口尚樹の『早乙女選手、ひたかくす』に次ぐ連載作品で、原作は『さえずり高校OK部!』の一色美穂が担当。現代日本の高校水球界を舞台に、身長185センチの信濃千曲と身長191センチの山城桂が、水球部に入部して成長していく姿を描いた青春スポーツコメディ。小学館「週刊少年サンデー」2023年50号より連載の作品。2024年6月に「次にくるマンガ大賞 2024」コミックス部門にノミネートされた。

正式名称
みずぽろ
ふりがな
みずぽろ
原作者
一色 美穂
作画
ジャンル
ギャグ・コメディ
 
水泳・ウォータースポーツ
レーベル
少年サンデーコミックス(小学館)
巻数
既刊2巻
関連商品
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「水中の格闘技」と呼ばれる水球をテーマにしたスポーツ漫画

長身で筋肉質な体型の高校生二人が、水球を通して友情や信頼を深めていくスポーツコメディ。水球は水深2メートルの水面下で繰り広げられる過酷な競技で、「水中の格闘技」とも呼ばれている。運動神経そこその転校生の千曲は、同じ日に転校してきた桂に誘われて渋々水球部の見学に向かう。水球部の部員たちは桂の鋼のような屈強な肉体を見て大いに期待するが、桂はまさかのカナヅチだった。しかしどこまでもポジティブな桂は、千曲といっしょに水球部に入部する。千曲と桂の青春物語が、学園コメディやスポ根を交えながら展開される。

運動神経そこそこ男子と運動神経ゼロ男子

竜ノ尾高校に転入してきた千曲は、高身長で運動経験そこそこの生真面目な男子。同じ日に転入してきた桂と共に水球部に入部するも、桂は部員に注目されるほどの恵まれた体格の持ち主ながら、水球初心者どころか泳ぐことすらままならない運動オンチだった。そんな桂の意外な一面や奇怪な言動に驚愕しながらも、いっしょに入部することになった千曲は練習を重ねるごとに水球の魅力にハマり、まじめに部活に取り組むようになる。やがて千曲と桂は部活以外でも行動を共にするようになり、時には親友のように励まし合い、時にはライバルとして競い合いながら、二人は大きな成長を遂げる。

水球を通して成長していく青春コメディ

本作は千曲と桂のコミカルな会話劇で物語が展開され、純粋な友情と水球への熱い思いが描かれている。また、水球部でクラスメイトの田沢るくや、先輩部員やライバル校の選手をはじめとする個性的なキャラクターたちが登場し、二人の部活動と日常はますますにぎやかになっていく。当初は竜ノ尾高校での練習風景や高校生活がメインだったが、遠征試合や大会に出場したりと、二人の活躍の場はどんどん広がっていく。正反対な性格ながら水球を通して奇妙な友情を築いていく、千曲と桂のコントのような掛け合いと共に熱血スポ根要素も楽しめる。

登場人物・キャラクター

信濃 千曲 (しなの ちくま)

竜ノ尾高校に転入してきた男子。年齢は15歳。薄紫色の髪をショートヘアにしている。理想的な細マッチョで、身長は185センチ。あだ名は「しなしな」で、長野出身。理屈っぽい性格で、思慮深く神経質なところがある。同じ日に転入してきた桂と同じクラスになり、彼に誘われるまま水球部に入部した。中学校まではバレーボール部に所属していたため、運動神経はそこそこ。水球の経験はなく、当初は乗り気ではなかったが、練習や試合を通して水球の難しさと楽しさに魅了される。当初は何もしなくても目立ってしまう桂に嫉妬し、千曲自身の存在感が薄くなりがちなことに悩んでいたが、部活動を通して桂と友情を深めていく。桂との会話ではツッコミに回ることが多い。絵を描くことが非常に上手い。

山城 桂 (やましろ かつら)

竜ノ尾高校に転入してきた男子、年齢は15歳。黒髪のツンツンヘアで、色黒の肌を持つ。鍛え上げられた筋肉質の体型で、身長は191センチ。大阪出身で、ノリのよさと絵を描くこと上手いことからすぐにクラスの人気者となる。あだ名は「山C」。同じ日に転入してきた千曲を誘って水球部に入部するが、運動神経ゼロで泳ぐことすらできない。天真爛漫(らんまん)な性格で、物事をあまり深く考えないため、よく千曲にツッコまれている。部活では水泳の基礎練習から始めたため水球の習得スピードは遅かったが、その剛腕を活かして試合では意外な活躍を見せる。

クレジット

原作

書誌情報

みずぽろ 2巻 小学館〈少年サンデーコミックス〉

第1巻

(2024-05-17発行、 978-4098533176)

第2巻

(2024-07-18発行、 978-4098534548)

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