幽霊と金髪ギャルのオカルトコメディ
本作は、幽霊との不思議な友情をテーマにした癒し系オカルトコメディ。主人公は、明るく元気なギャルのゆいなと、彼女の親友であるひかりの二人。ゆいなの背後霊として登場する「レイコ」は、時おりホラー現象を引き起こすものの、ふだんはまったく怖くなく、幽霊とは思えないほど愛らしい仕草や表情を見せるのが特徴だ。心霊現象にまつわる常識や怖いイメージとは一線を画した、意外性のある表現や演出が多用されている点も、本作の大きな魅力となっている。当初、レイコの姿を視認できるのはゆいなとひかりの二人だけだったが、物語が進むにつれて、ほかの人物もレイコの存在に気づくようになる。そして、レイコに隠された秘密も徐々に明かされていく。対照的な性格のゆいなとひかりの友情を掘り下げながら、三人が織りなす楽しくて少し怖い高校生活が、心霊写真などの定番ホラー要素を交えつつ展開されていく。
ひかりとゆいなの不思議な関係
控えめで目立たない女子高校生のひかりには、見た目も性格も正反対の親友、ゆいながいる。ある日の放課後、いつも通りゆいなと過ごしていたひかりは、彼女の背後に見知らぬ女性の幽霊が憑いているのに気づいてしまう。恐る恐るそのことを指摘すると、ゆいなは霊を怖がるどころか、まるで親しい友人のように明るく接し、時にはペットのようにかわいがっていた。「レイコ」と呼ばれるその背後霊の存在に戸惑いながらも、ひかりは心配しつつ、二人の奇妙な関係を見守り続けるのだった。
臆病な幽霊、レイコとの交流
当初、ひかりはレイコを危険な霊として警戒していたが、ゆいなはレイコに対して警戒心を抱くことなく、いつも楽しそうに過ごしていた。さらに、レイコ自身も幽霊らしからぬ臆病で落ち込みやすい一面を見せるようになる。感情豊かな彼女の姿を見たひかりは次第に警戒心を解き、レイコが悪霊ではないと考えるようになる。そして三人は、放課後にゲームセンターで遊んだり、プリクラを撮ったりして楽しい時間を過ごすようになる。そんな中、ゆいなは秋の文化祭のクラスの出し物で、お化け屋敷の幽霊役を務めることになり、レイコといっしょに張り切っていた。一方、以前から文化祭が苦手なひかりは、あまり乗り気ではない様子を見せる。
登場人物・キャラクター
栗原 ゆいな (くりはら ゆいな)
高校1年生の女子で、ひかりの親友。金髪のロングヘアで、スタイル抜群のギャル。明るく楽天的な性格で、ミニスカートなど派手なファッションを好み、軽快なギャル口調で話す。背後霊のレイコに取り憑かれているが、彼女の姿をはっきりと認識しつつも、まったく怖がっていない。むしろレイコのことを親しい友人のように思い、まるでペットのようにかわいがっている。好きなものはタピオカで、放課後はよくひかりといっしょにタピオカドリンクを飲みに出かけている。
レイコ
ゆいなの背後に取り憑いている謎めいた幽霊。黒いロングヘアと真っ白な肌を持ち、どこか陰鬱な雰囲気を漂わせる女性の姿をしている。表情は豊かで喜怒哀楽がはっきりしているものの、幽霊でありながら極度の怖がりで精神的に弱い一面が目立ち、その内面は非常に人間らしい。ゆいなやひかりとは言葉を交わすことはできないが、なぜか飲食ができたり、ゆいなに触れたりできるなど、不思議な性質を持っている。ゆいなとは親しい関係を築いているものの、なぜ取り憑いているのか、生前どのような人物だったのかは謎に包まれている。
新堂 ひかり (しんどう ひかり)
高校1年生の女子で、ゆいなの親友。黒髪のボブヘアで、ゆいなとは対照的におとなしく控えめな性格をしている。目立つ行動や運動全般、文化祭のような明るい行事は苦手としている。他人に取り憑いている幽霊をはっきりと視認できる霊感の持ち主で、ゆいなに取り憑いているレイコのことが気になって仕方がない。当初はレイコを危険な存在として警戒していたが、次第に彼女が悪い霊ではないと理解し、優しく接するようになる。
書誌情報
ギャルの背後に霊がいる 5巻 秋田書店〈少年チャンピオン・コミックス〉
第1巻
(2021-05-07発行、978-4253280211)
第2巻
(2021-09-08発行、978-4253280228)
第3巻
(2021-12-08発行、978-4253280235)
第4巻
(2022-04-07発行、978-4253280242)
第5巻
(2022-07-07発行、978-4253280259)







