あらすじ
第1巻
秋葉原で原因不明のゾンビパニックが発生。ゾンビとなった人間は近くの人間に食らいついて仲間を増やし、秋葉原は大量のゾンビに支配されてしまう。アイドルのイベントのために秋葉原を訪れていたゲームオタクのコーヘイとアイドルオタクのタケルは、このゾンビパニックに巻き込まれ、危ないところをミリタリーオタクのスギタという男に助けられる。スギタと意気投合したコーヘイは、ビルに立てこもりゾンビと徹底抗戦する道を選ぶ。そんな中、コーヘイ達はゾンビから追われる女性を救出する。それはタケルが大ファンでもあるアイドルの広沢麻衣だった。さらにアイドルのプロデューサーをしているというケンちゃんも合流。しかし、ケンちゃんはゾンビをアイドルにしようと目論む狂った男だった。
第2巻
ケンちゃんによってゾンビにされそうになった広沢麻衣を救出するために駆けつけたコーヘイとタケルだったが、ケンちゃんに捕らわれてしまう。しかしコーヘイ、タケル、麻衣はスギタによって助けられ、ケンちゃんのもとから無事に脱出する。四人は安全なビルの一室に立てこもりゲームをして遊んで暮らすが、秋葉原では鮫島という男が私設部隊を率いて街を暴力で支配しようとしていた。鮫島軍と全面対決する道を選んだコーヘイ達は、オタクの総力を結集して秋葉原を解放するため、鮫島に戦いを挑む。
登場人物・キャラクター
コーヘイ
ゲームオタクの青年。「LDZ3」というゾンビを撃って倒すゲームが得意。「めがねボーイ」というプレイヤーネームで1億点というスコアを叩き出し、プレイヤーのあいだでは有名な存在。そのプレイヤーネームのとおり、眼鏡をかけている。映画オタクな一面もあり、ゾンビに襲われた危機的状況でも映画での似たようなシーンを思い出したり、ゲームプレイをヒントにしたゾンビの攻略法を見つけたりする。
タケル
コーヘイの友人で、アイドルオタクの青年。前髪をまっすぐ切りそろえたマッシュルームカットで、頭頂部で髪の毛を結んでいる。ちょっとぽっちゃりしたオタクっぽい体型をしている。コーヘイの事は「コーちゃん」と呼ぶ。ゾンビと冷静に戦うコーヘイに対し、戦いは苦手。それでも大好きなアイドル広沢麻衣がゾンビに襲われているのを目にした時は、迷わず救出に向った。
スギタ
ミリタリーオタクの青年。秋葉原のミリタリー&ガンショップでアルバイトをしていた。ゾンビパニックが発生すると、多数のモデルガンを装備して街に繰り出して戦い、たまたま出会ったコーヘイとタケルをゾンビの襲撃から救った。ゾンビパニックに対し、自分の大好きなサバイバルが実戦できる事に感謝さえしている。
広沢 麻衣 (ひろさわ まい)
アイドルの少女。秋葉原での活動中、大量のゾンビに襲われ、コーヘイ達に助けられる。タケル達ファンからは「マイマイ」の愛称で呼ばれる。クマのぬいぐるみと桃が大好き。
ケンちゃん
自称アイドルプロデューサーの男性。アイドルをゾンビ化させてアイドル活動をさせようと目論む異常者。すでに四人の少女をゾンビアイドルにしており、広沢麻衣をゾンビ化させて、そのアイドルグループのセンターに据えようと考えている。
ピンクルメイド兄弟 (ぴんくるめいどきょうだい)
メイド喫茶「ピンクルCafe」でコーヘイ達が出会った二人組のメイド。かわいらしいメイド服を身につけているが、髭を生やした筋骨隆々の男性。自分達の憩いの場所であるメイド喫茶をゾンビから守っている。のちに鮫島の率いる軍に捕らわれたコーヘイ達を助ける。
鮫島 (さめじま)
ゾンビパニックで荒廃した秋葉原を私設軍隊を率いて暴力で支配しようとする男性。スキンヘッドの頭部と顔面にタトゥーを入れており、凶悪な人相をしている。本物の銃を部下に配備して食料や物資を奪い、罪もない男を処刑し、女は監禁しておもちゃにしている。
クレジット
- 原作
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稲船 敬二