ラブゾンビ!? 2 ~the Kiss~

ラブゾンビ!? 2 ~the Kiss~

感染すると理性や感情を失い、発情状態になるという「ラブゾンビウイルス」を題材にしたラブ・ミステリー。同作者の『ラブゾンビ!?』から17年後の世界を描き、前作の登場人物の子供たちが活躍する。「りぼん」2018年3月号より連載。

正式名称
ラブゾンビ!? 2 ~the Kiss~
ふりがな
らぶぞんび に ざ きす
作者
ジャンル
その他ホラー・オカルト
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概要・あらすじ

遊佐いとは、ごく普通の中学生。ある日の学校からの帰り道、いとは、うずくまっている男子生徒のことが心配になり、声をかける。しかしそれは、同じクラスの悠木棗で、靴紐を結んでいただけだった。思わず「ゲッ」と声を上げるいとに、悠木はつっかかる。いとと悠木はいつもケンカばかりしているのだ。悠木は、イケメンで文武両道。

みんなに笑顔を振りまくのに、いとだけにはケンカ腰だった。いとはそれが不満で、ついに悠木の本当の気持ちを問いただす。悠木は憎まれ口を聞くが、その後突然、発情状態になり、いとの首にかみつく。二人はそのまま気を失い、気がつくと森野大学病院の病室にいた。「新種感染症研究室」室長の葉加瀬によると、二人は「ラブゾンビウイルス」による高熱で、2日間眠り込んでいたらしい。

「ラブゾンビウイルス」に感染すると、理性も感情も失い、ただ本能のままになるのだという。感染主は悠木で、本来なら嚙みつかれたいともウイルスに侵されるはずだが、なぜが、いとには抗体があって感染を免れたのだ。悠木が意識を取り戻す事ができたのも、いとの抗体のおかげだった。悠木を完全に救うには、いとの血液をもとに生成したワクチンが必要だが、完成には早くて半年はかかるという。

その間にも、悠木の体内でウイルスは変異を続け、いつまたラブゾンビ化するかわからない。そこで、いとが、悠木を24時間体制で監視し、ラブゾンビ化を防ぐ事になった。こうして二人は、とあるマンションで同居する事に。同居1日目の深夜、悠木は突然、いとのベッドに潜り込んできた。

いつもの憎まれ口ではなく、甘い口調でいとに迫る悠木。身の危険を感じたいとは、葉加瀬から託された「間に合わせの薬」を悠木の口に押し込む。それは、いとの血液から生成した一時しのぎのワクチンだった。悠木は症状が落ち着き、眠りに落ちた。いとは、何としても悠木の暴走を食い止めないと、自分の青春が終わってしまうと、決意を新たにするのだった。

登場人物・キャラクター

遊佐 いと (うさ いと)

中学生3年生の女子。マジメで正義感が強い。初恋は未経験。前作『ラブゾンビ!?』の主人公である真嶋めいと遊佐の娘。クラスメイトの悠木棗とはケンカが絶えず、彼に嫌われていると思い込んでいる。ラブゾンビウイルスに対する強い抗体をもつ。そのため、ウイルスに侵された悠木と同居し、彼のラブゾンビ化を阻止する使命を帯びる事になる。

悠木 棗 (ゆうき なつめ)

中学3年生の男子。遊佐いとのクラスメイト。イケンメンで文武両道のため、女子にもてる。他の人には笑顔を振りまくが、いとだけには、何かとつっかかるため、いつもケンカが絶えない。ある日突然、ラブゾンビ化し、いとの喉に嚙み付くが、いとがラブゾンビウイルスの抗体を持っていたために助かる。しかし、体内のウイルスがいつ変異して再びラブゾンビになるかわからない。 そのため、いとと同居し、24時間体制で監視される事になる。いとには冷たいが、時折本音のように、彼女に好意を見せる事がある。

葉加瀬 (はかせ)

森野大学病院新種感染症研究室の室長。30過ぎの男性。サラサラ髪に眼鏡が特徴。前作『ラブゾンビ!?』では科学部部長で、ラブゾンビウイルスを開発した張本人である。17年前に拡大が収束したはずのラブゾンビウイルスが、悠木棗に感染し、突然発症した事に疑問を持つ。遊佐いとが、ラブゾンビウイルスの抗体を持つ事を知り、彼女の血液からワクチンを開発しようとする。 しかし、研究室がいきなり爆発し、行方不明になってしまう。

二神 (にかみ)

森野大学病院新種感染症研究室の副室長の男性。ボサボサ頭に丸い眼鏡が特徴。陽気な性格だが、空気が読めないところがある。葉加瀬の事が大好きで、マッサージをしたがったり、葉加瀬のスナップ写真をコレクションしたりしている。

その他キーワード

ラブゾンビウイルス

17年前に、葉加瀬によって開発されたウイルス。感染すると、理性や感情を失い、発情状態になる。悠木棗が感染したものは、新種のウイルスと見られ、ラブゾンビ化しても、言語や感情が残っている。

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