概要・あらすじ
航空自衛隊の戦闘機パイロットを目指す訓練生の飛矢間三四郎は、命令無視や危険行為の常習犯。そんな飛矢間だったが、ある日アメリカから訓練生の指導をするために日本へやってきた美人少尉、エッシー・モノグラムに心を奪われてしまう。付き合ってくれと懇願する飛矢間に対し、エッシーは「一流のパイロットにならないと嫌」とすげなく断る。
一流のパイロットになってエッシーに認められるよう努力することを誓い、持ち前の飛行センスを発揮して徐々に周りから認められていく。
登場人物・キャラクター
飛矢間 三四郎 (ひやま さんしろう)
航空自衛隊の戦闘機パイロットを目指す訓練生の男性。訓練生のなかでも成績の悪い劣等生として知られ、しかも練習のたびに命令無視や危険行為などを繰り返す問題児。しかし、飛行センスには目を見張るものがあり、どんなに困難な状況でも高度なテクニックで危機を回避する思い切りの良さと技術を併せ持つ。
エッシー・モノグラム (えっしーものぐらむ)
アメリカ太平洋空軍の少尉で、航空自衛隊から依頼を受けて日本にやって来た外国人女性。飛矢間三四郎が目を奪われてしまうほどの美女で、訓練生の中でもその人気は揺るぎない。かつて父親の命をカンボジア国境近くの上空で地対空ミサイルにより奪われた過去があり、好きな異性のタイプは「死なずに帰ってきてくれる人」と語る。
秋月 数明 (あきづき かずあき)
航空自衛隊の戦闘機パイロットを目指す訓練生で、23飛行隊に所属する男性。訓練生の中では成績優秀な優等生で、エリートの名を欲しいままにしている。力のないものを容赦なく下に見ることがあり、訓練生の中でも劣等生である飛矢間三四郎に対しては、いい加減な奴と認識して眼中にない。
今井 (いまい)
長谷ノ川の上司の男性で階級は一佐。夢は世界最高のパイロットを育てることで、そのためには手段を問わない。将来的にはアメリカ空軍パイロットのトップが集まるネバダ州のネリスに日本人を送り込み、エリートパイロットを打ち負かして欲しいと考えている。
長谷ノ川 (はせのがわ)
飛矢間三四郎の所属する部隊の教官を務める男性で階級は一尉。訓練生の問題児である飛矢間に振り回されることが多く、いつか除名処分にしてやろうと考えている。一方で優等生の秋月数明に対しては、絶対的な信頼をおいている。また、女性軍人のことを嫌っている。
長谷ノ川 ふじ美 (はせのがわ ふじみ)
第4航空団広報基地内新聞製作担当の女性で階級は二等空士。長谷ノ川一尉の実の娘で、訓練生の中でひときわ異彩を放つ飛矢間三四郎を男の中の男と思い込み、ファンを自称している。初対面の飛矢間に対してもすぐに抱き着くなど積極的な性格で、その姿勢は父親の前でも崩さなかった。
大滝 (おおたき)
航空自衛隊の戦闘機パイロットを目指す訓練生の男性で、飛矢間三四郎の友人。飛矢間と同じく劣等生であるが、人としての感性は普通の常識人。そのため、色々と滅茶苦茶な行動をする飛矢間を止める役割を担っている。
秋月数明の兄 (あきづきかずあきのあに)
秋月数明の実兄。父親が倒れたことを数明に伝えるため、わざわざ基地へと足を運んだ。昔から友達のいない数明を心配していたが、基地内で飛矢間三四郎と明るく話す数明を見て仲間がいることを認識し、安心して帰って行った。乗っている車はベンツ。
団 (だん)
航空総隊司令官を務める男性。ソ連の電子戦機が日本の領空を侵犯した際には指令室から指揮を執っていた。また、その際に負傷した飛矢間三四郎を気遣い、重傷という嘘の情報を伝えてあえてマスコミの矢面に出さないように取り計らう。
徳川 (とくがわ)
飛矢間三四郎が航空自衛隊の訓練生を卒業した後に配属された、小松基地の300飛行隊隊長。階級は二佐。規律に厳しく、ソ連の電子戦機と空中戦を行ったことで有名人となった飛矢間に対しては、特に陰険な態度を見せる。訓練生時代は今井に師事し、よく目をかけられていたという過去がある。
宮田 善美 (みやた よしみ)
飛矢間三四郎が航空自衛隊の訓練生を卒業した後に配属された、小松基地の監視役兼整備隊員の女性。飛矢間が美人と称するほどの整った顔立ちをしている。整備隊員だけに機体に関して高度の専門知識を持っている。作中後半では出番が少なくなり、少しいじけている様子を見せる。
ヘンリー・カーチス (へんりーかーちす)
日米共同訓練で小松基地にやってきた、トップガン出身の天才パイロット。日本の航空自衛隊員を下に見ており、彼らには何も期待していないという旨を全員に伝えた。エッシー・モノグラムとは過去に戦ったことがあるが紙一重のところで敗北を喫し、その決着をつけたいと思っている。
関連リンク
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