概要・あらすじ
ベルリンの壁崩壊で混乱が起きるソ連で、ひとりの少女が老兵の警備兵と共に極秘施設から逃亡した。彼女の名はソーニャ。遺伝子操作によって生まれた人間兵器である彼女は、老兵ヴィクトル・ザイツェフと共に逃亡の旅を続ける。しかし、そんな彼女たちを各国の諜報機関が見逃すはずもなく、ソーニャは行く先々で戦いに巻き込まれる。
登場人物・キャラクター
ソーニャ
ソ連が遺伝子操作で作り出した人間兵器。一見可愛らしい普通の女の子だが、並外れた身体能力の持ち主で、常人の数十倍の反応速度を備えている。強靱な骨格や筋肉のため、見かけよりかなり体重が重く、泳ぐことができない。研究所の警備主任だったヴィクトル・ザイツェフに助けられ、逃亡の旅に出る。 父親代わりだったヴィクトル・ザイツェフの死後、ソーニャ・ザイツェフを名乗るようになる。
ヴィクトル・ザイツェフ
ソ連の軍人で、ソーニャが生まれた研究施設の警備主任をしていた。階級は中佐。過去には軍の教官を務めていたこともある。ソーニャを研究施設から助け出し、ふたりで逃亡の旅を続ける。ソーニャに生き残る方法を身につけさせるため、様々な格闘術や戦術を教授した。ソーニャにとっては父親代わりの存在。
黄瞬 (ふぁんしゅん)
中国の人里離れた村に住む老人。拳法の達人で、ソーニャに武術を教える。
蓉花 (れんふぁん)
香港・九龍地区の有力者・王勇の娘。職業は保母。香港にやってきたソーニャを甲斐甲斐しく世話する。ソーニャの関係者と疑われ、CIAと組んだ香港ヤクザに拉致される。
ドナルド・端 (どなるど・たん)
香港で靴屋を経営している。裏の顔は武器商人。ヴィクトル・ザイツェフの依頼で、ソーニャに特別仕様の靴を作る。
ブーニン
ソ蓮の軍人。ヴィクトル・ザイツェフが研究施設からソーニャを脱走させた際、追跡部隊の指揮を執った。ソーニャの反撃に遭い、片目を失う。
張 (ちゃん)
中国の武術家。軍事顧問をしていた息子が、かつてヴィクトル・ザイチェフに命を救われことに恩に感じており、ソーニャと共にソ連から逃げてきたヴィクトル・ザイチェフを屋敷にかくまう。
林 泰雲 (りん たいうん)
張の武術の弟子。KGB工作員の手にかかり、ソーニャの目の前で殺されてしまう。優しかった彼の死に、ソーニャは生まれて初めて涙を流す。
Dr.ハル (どくたーはる)
米軍の超人開発計画プロジェクトロータスの主任研究者。実験体を使ってソーニャを捕らえようとするが、失敗に終わる。
アリス・マクレディ
アメリカのシークレットサービス。ソーニャが単身ホワイトハウスに乗り込んだ際、彼女の味方に付く。ギャングに誘拐された姪、ジョディ・ハリスの救出をソーニャに依頼する。
ディアブロ
ソーニャと同じく、ソ連の研究施設で作られた人間兵器。研究施設の職員を皆殺しにして脱走した。同類であるソーニャに自分の子供を産ませたいと考えている。
ジョディ・ハリス
アメリカの駐ボリビア大使の娘。ギャングに身代金目的で誘拐されるが、叔母のアリス・マクレディの依頼を受けたソーニャによって救出される。
王勇 (わんろん)
香港・九龍地区の有力者。職業は歯科医。ソーニャに娘・蓉花の命を助けられ、彼女の協力者となる。
ドミートリィ
所属はKGB。ソーニャの存在を知り、金になるとふんで調査を始める。