概要・あらすじ
父親の海外転勤により、田舎の高校に転入した雀原さつきは、新たに寮生活を始めることになった。そんな彼女が転入初日から直面したのは、理事長が学校を売り飛ばそうとしているという噂だった。さつきは学校の危機的状況を打破すべく、個性の強いルームメイト3人とともに、転校早々奔走する。
登場人物・キャラクター
雀原 さつき (すずめはら さつき)
父親の転勤が決まり両親が一緒に海外へ行ってしまったため、田舎にある私立高校に転入し、寮生活を始めることになった少女。新たな環境で生活を始めることに、半ばやけになりつつも積極的であり、何が何でも学校生活を楽しんでやろうという心意気を持っている。
承和 游子 (そが ゆうこ)
前理事長である祖母の遺言により、白桜女子学園の理事長を継ぐことになった女性。理事長職は嫌々ながら務めている。若い理事長ということもあり、年長者が多い先生方には頭が上がらない状態。そのため、誰にも話を通さずに、よからぬことを企んでいる。
藤森 和子 (ふじもり なぎこ)
雀原さつきのルームメイト。わがままでちゃっかりしているいわゆるお嬢様。人の弱みを言いふらすなど、人の嫌がることを嬉々としてするが、どこか憎めないマイペースな女の子。華道部、茶道部を兼部している。
池内 水葩 (いけうち みずは)
雀原さつきのルームメイト。化学部に在籍しており、顧問の物集先生を慕っている。さつきを一目見て、「ちゅんちゅん」とあだ名を付けた張本人。ぼーっとしていてすぐ自分の世界に入り込む癖があるので、よく周りの人を困らせる。しかし時々鋭いところもあり、侮れない。
桃山 千歳 (ももやま ちとせ)
雀原さつきのルームメイト。やや独走気味ではあるが、リーダーシップをとって何かを成し遂げる素養を持っている。成績も優秀で、行動力と冷静な判断力を持ち合わせているため、周りからの信頼も厚い。
更科 穎一 (さらしな えいいち)
白桜女子学園の男性教師であり、先代の理事長を慕っていた。承和游子のいとこで、幼い頃からこの学園の教師になることを彼女と約束し、自身の夢としていた。何も考えていないようでいて、実はそのつど裏で何かと立ち回っていることが多い人物。
高花先生 (たかはなせんせい)
休みの間だけ寮母をしている現国担当の女性教師。規律に厳しく、甘えは許さない。しかし、ただやみくもに厳しいだけではなく、生徒個人個人のことをよく把握しており、先生にはかなわないと思わせる暖かさも持つ、お母さん的な存在である。
伏見 (ふしみ)
骨董屋「水琴亭」の店主。白桜女子学園の敷地内に宝物が埋められているのではないかと、先代の理事長の時代から発掘の許可を取ることに躍起になっていた。この計画が思うようにいかず、強硬手段に出ようとする。
物集先生 (もずめせんせい)
おっとりとした化学の先生。錬金術に命をかけている髭の紳士。頻繁に謎の実験を行っては爆発を起こし、学校の設備を破損させるなど、何かと問題を起こすことが多いが、なぜか黙認されている。
場所
白桜女子学園 (はくおうじょしがくえん)
雀原さつきが転入してきた高校。戦前に創立され、施設は当時のまま木造のため、校舎も寮も建物の傷みは相当な様子。そのため、生徒たちが持ち回りで行っている修理班の出動はかなり頻繁である。田舎であるがゆえに生徒が集まらず、各学年3クラスずつに留まっている。
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