グレイプニル

グレイプニル

強い力を持った着ぐるみに変身する能力に困惑する平凡な男子高校生の加賀谷修一は、青木紅愛との出会いを機に、謎のコインを巡る収集者たちの戦いに巻き込まれていく。戦いの中、失われた記憶を取り戻していく修一の姿を描くバトルサスペンス。「ヤングマガジンサード」2015年vol.11から掲載の作品。2020年4月TVアニメ化。

正式名称
グレイプニル
ふりがな
ぐれいぷにる
作者
ジャンル
バトル
 
サスペンス
レーベル
ヤンマガKCスペシャル(講談社)
巻数
既刊14巻
関連商品
Amazon 楽天

あらすじ

出会い編

事なかれ主義の男子高校生、加賀谷修一は、強い力を持ったゆるキャラの着ぐるみに変身できる能力の持ち主。なぜこんな能力を持つことになったのか覚えもなく、誰にも知られずに生活を送ろうと考えていた修一だが、焼身自殺を図った青木紅愛を救出したことで状況は一変する。変身能力の秘密を話さなければ学校中に変身能力を言いふらすと脅された修一は、紅愛の言いなりになるしかない現状に強い不安を抱いていた。そんな修一に紅愛は、姉である青木江麗奈もまた化物のように変身し、両親を殺害して失踪したことを話す。江麗奈が唯一残したコインが、失踪と変身の秘密を探る手がかりになるはずだと語る紅愛だが、その最中、コインを奪おうとする氷川からの強襲を受ける。紅愛の機転でその場を切り抜けた二人だが、修一の力だけでは氷川を撃退することはできないと判断し、紅愛は変身した修一の中に入って戦うことを決意する。

決意編

氷川を殺害した加賀谷修一青木紅愛は、今後も氷川のようなコイン収集者に狙われる可能性を考え、相棒関係を組むこととなった。一蓮托生を誓い合った二人は、変身の謎や紅愛の両親殺しの理由を問いただすために青木江麗奈を探すことになる。変身能力のせいで異常に鋭い嗅覚を持つ修一の活躍もあり、江麗奈をあっさりと発見することに成功する。しかし複数の人間を殺害している江麗奈を警戒し、変身した修一の中に乗り込んだ紅愛は、江麗奈の圧倒的な威圧感の前に動くこともできなくなってしまう。話を切り出すまでもなく、修一が変身できるようになったのは自分の責任だと謝罪した江麗奈の言葉に紅愛が思わず声を上げると、修一の中に女性が入っていることを察した江麗奈が突如として逆上、着ぐるみとなった修一の首をもいでしまう。

収集開始編

宇宙人によって無事に首をつなげてもらった加賀谷修一は、コインが宇宙人の仲間の仮の姿であり、収集者はそのコインを集めている者のことだと知らされる。さらに宇宙人から、コインを100枚集めれば地球そのものを破壊するほどの「さらなる力」も与えられることを知る。その力を得ることを目的にコインを集めている収集者もいると聞かされた修一と青木紅愛は、戦いに巻き込まれる可能性が高いと知りつつ、自らも収集者として活動することを決意する。そんな中、コインがたくさん落ちているという山で、修一たちは情報を得るために収集者の三部忠則と接触する。しかし忠則はコイン収集に興味がなく、ただひたすら自らの強さを磨くために変身しているのだと語り、二人に命がけの勝負を申し出る。紅愛の機転で勝利した二人は、次に効率よくコインを集めるため、収集者たちのグループに加入することにする。

因果編

加賀谷修一青木紅愛が、小柳紗耶香たちと共にらとの戦いを繰り広げている頃、宇宙船の墜落した現場を発見した収集者のグループが、海斗ほのかに出会って一瞬で皆殺しにされていた。海斗はかつて修一や青木江麗奈直人らと共に山田塾で過ごした仲間であり、自らの勘違いでほのかを殺害してしまった後悔と、ほのかの存在抹消を望んだ世界への絶望から、世界そのものに激しい憎悪を抱いていた。やがて、円との戦いに勝利した修一たちは、宇宙船の墜落現場に乗り込むため行動を始める。修一と紅愛は、三部忠則と共に門番ともいえる海斗の部下を倒し、思いがけず海斗から宇宙船の墜落現場に招待を受ける。そこで紅愛は修一が、人間がコインを集めることになった最初の関係者であること、そして修一の記憶が一部、意図的に消されているという事実を知る。

メディアミックス

TVアニメ

2020年4月から、本作『グレイプニル』のTVアニメ版『グレイプニル』がTOKYO MXほかで放送された。加賀谷修一たちが小柳紗耶香たちのグループに加入し、のグループと戦うまでの内容となっているが、青木紅愛が修一の家を訪れて廃墟同然の状態を目にするなど、原作とは異なる展開も見られる。キャストは、加賀谷修一を花江夏樹、青木紅愛を東山奈央、青木江麗奈を花澤香菜が演じている。

登場人物・キャラクター

加賀谷 修一 (かがや しゅういち)

高校3年生の男子。前髪が長めのショートヘアで、犬の獣人のようなゆるキャラの着ぐるみに変身することができる。また、変身能力を得てからは通常時でも嗅覚が異常に鋭くなり、目に見えないほど遠くのモノも嗅ぎ分けることができる。長いものには巻かれる事なかれ主義で、目立つことを嫌って周囲の意見や空気に溶け込むことを第一として日々過ごしてきた。変身能力を得た経緯に覚えがないため、変身して戻らなくなる可能性や病気の可能性に強い恐怖心を抱いていた。青木紅愛に変身のことを知られた際にも日常生活から逸脱する恐怖におののいていたが、氷川に強襲されたのを機に、紅愛が着ぐるみとなった修一の中に入って戦うようになる。着ぐるみの中は内臓のようにぬめっており、紅愛が中に入ると完全に肉体が一体になったように感じる。また、変身中は首を切断されても死亡しないが、自己治癒能力が働かないため、宇宙人の協力を得て回復する必要がある。変身能力の秘密を探るため、紅愛と共に収集者となった。かつては山田塾で、青木江麗奈や海斗らと共に過ごしていたが、江麗奈によって精神干渉を受け、塾で過ごした期間の記憶が欠落している。江麗奈と再会するまでは加賀谷修一自身もそのことに気づいていなかったが、修一と完全に一体化して記憶を共有した吉岡千尋だけが、記憶の欠落とその内容に気づいた。

青木 紅愛 (あおき くれあ)

高校1年生の女子。ウェーブがかった金髪をロングヘアにしている。かつて姉の青木江麗奈が変身して両親を殺害し、謎のコインを残して失踪して以来、人知を超えたバケモノの存在を訴え続けていた。しかし誰にも信じてもらえないことを悲観し、一度焼身自殺を図っている。だが、着ぐるみに変身した加賀谷修一に助けられたことから、バケモノの存在を確信し、学校で修一に接触した。江麗奈から渡されたコインを所持していたことから氷川に強襲され、それを機に着ぐるみとなった修一の中に入り、いっしょに戦うようになる。着ぐるみの中が内臓のようにぬめっていることから、中に入る際には水着姿や下着姿になることが多い。両親が殺害されてからは孤独な日々を送っていたが、修一を自分の居場所であると認識し、好意を抱いている。江麗奈や宇宙人を知ることが、修一が変身能力を得た重要な手がかりになると信じ、収集者となった。江麗奈のことを調べつつコインを収集するため、小柳紗耶香のグループに加入するなど、つねに迷いなく行動し続けている。収集者の集まる山中で海斗と出会った際、青木紅愛自身も江麗奈によって記憶の一部を消されていることが判明する。

宇宙人 (うちゅうじん)

コインを集めている男性。金髪ショートヘアで長身だが、本来の姿は不定形だと語っている。ふだんはラブホテルの廃墟前に設置されている自動販売機の周辺で身を潜めており、コインを持っていない相手に対しては冷たい態度を見せる。ただしコインを渡すと、お礼として本人の願望どおりに肉体が進化する変身能力の付与や変身後のケガの治癒など、さまざまな協力を得られる。故郷の惑星は生物が住めないほど汚染されているため、浄化する期間は宇宙を放浪していた。しかし、そのあいだに老朽化した宇宙船が故障し、地球に墜落した際に、同胞がコインとなってバラバラになってしまった。宇宙船の修理やコインの捜索などは専門外なため、変身をコイン収集の報酬として、人間に協力を求めている。かつてほのかと交友関係にあり、好意を抱いていた様子が見られる。

青木 江麗奈 (あおき えれな)

高校3年生の女子。青木紅愛の姉で、収集者でもある。ウェーブがかった黒髪をショートヘアにしているが、変身すると顔が見えないほどに髪が伸び、体も巨大化して、焼け焦げたような色となる。父親が議員、母親が会社を経営していたことから名家の長女として厳しく育てられたが、両親共に後ろ暗い行為をしていたことから激昂し、両親を殺害して失踪した。この件を青木江麗奈自身は「紅愛のため」だと語っている。紅愛に失踪直前に1枚、再会してからもう1枚のコインを渡し、宇宙人の居場所やコインの使い方を教えている。加賀谷修一が着ぐるみに変身するようになった起因だと告白しているが、変身した修一の中に自分以外の女性が入っていることを知った際には、激昂して修一の首をもぎ取った。修一に強く執着しており、修一に関係する女性に対し憎悪と殺意を向けることがある。

三部 忠則 (さんべ ただのり)

山北大学に通う2年生の男子。収集者でもある。丸刈りで筋肉質な体型をしており、仏像の菩薩のように彫りが深く、目が細い。頭部は頭蓋骨に2本の角が生え、肉体は両腕が鋭利な剣のようになった筋肉質な姿に変身する。強さへのあこがれからさまざまな武道を学んでおり、収集者となった理由も力試しが目的であり、コイン集めにはまったく興味がない。命がけの勝負を欲しているが、加賀谷修一と青木紅愛が勝負を求めていないにもかかわらず、一方的に勝負を仕掛けたことを責められたことで反省し、修一や紅愛のコイン集めに協力することを誓う。

小柳 紗耶香 (こやなぎ さやか)

青木江麗奈の元クラスメイトの少女。収集者でもある。黒髪をストレートロングヘアにしている。小柳紗耶香自身の髪を編んで作ったチョーカーを任意の相手の首に巻くことで、秘密を守らせる能力を持っている。しかし変身能力はないため、収集者として活動する際にはホッケーマスクをかぶっている。レズビアンで、かつて通っていた高校の女性教師と恋人関係にあった。しかし、その悩みを親友に打ち明けたところ、秘密を知られた教師が自殺に追い込まれたことから、秘密を守らない人間を憎悪している。現在は事件のあった高校から転校しているが、江麗奈が殺人を犯したことに疑問を抱いている。

吉岡 千尋 (よしおか ちひろ)

小柳紗耶香のグループに所属している少女。収集者でもある。ウェーブがかったピンク色の髪をショートヘアにしている。動物好きで、将来は獣医になる夢を持っている。動物の心がわかる能力を持っており、能力を使用する際には頭部に大きな犬の耳が出現するが、それ以外はふつうの人間と変わらない見た目のため、収集者として活動する際にはフルフェイスのヘルメットをかぶっている。凶暴な願いを持った人間がコインを集めるのを防ぐために収集者となった。加賀谷修一が変身した着ぐるみ姿を非常に気に入っており、初見から興味を持っていた。収集者の集まる山中で個人情報の入った財布を落としてしまい、修一の着ぐるみ内に入って共に探していた際、遭遇したスバルの能力によって一度修一もろとも握り潰された。しかしその後、修一と完全に一体化して再生し、修一自身が失っている修一のすべての記憶を取得している。

池内 (いけうち)

小柳紗耶香のグループに所属している少年。収集者でもある。茶髪をマッシュルームカットで眼鏡をかけており、変身すると頭部が監視カメラに変貌する。映画撮影が趣味だと話しているが、仲間からは盗撮が目的だと思われており、実際に吉岡千尋に対するストーキング行為を繰り返し、盗撮を行っている。目にしたものを録画することができ、スマートフォンやパソコン、インターネット上に映像データを転送することができる。円のグループと会敵後は、グループ全滅の危機に一人で敵前逃亡した。しかしその後、青木紅愛の罠によって瀕死となった円と再会し、「お前のような人間こそ本物のクソヤローだ」と罵られながらも、大量のコインを手渡されている。

村上 陽太 (むらかみ ようた)

小柳紗耶香のグループに所属している青年。収集者でもある。年齢は19歳。ストレートの黒髪を肩まで伸ばし、スーツを着用している。グループ内で唯一戦闘に特化した能力を持っているが、変身するのではなく、上半身の各部位に黒い十字架のタトゥー状のものが浮き出て、殴打力が上昇する。高校生の頃、ケンカが原因で学校を中退してからは、ケンカや戦いといった行為を避けていた。女性に弱い一面があるが仲間思いの性格で、グループ内からの信頼は厚い。加賀谷修一と青木紅愛を気に入っており、逆に池内に対しては仲間としての信頼が揺らいでいるような言動を見せる。

春日 勇 (かすが いさお)

小柳紗耶香のグループに所属している少年。収集者でもある。金髪のベリーショートヘアをヘアバンドでアップにしている。変身後は体中に剛毛の生えた巨大な獣のような姿になる。しかし戦闘能力はなく、植物の種子を急速成長させたり、地形を自由に作り替えることができる。実験的に加賀谷修一が変身した着ぐるみの中に全裸で入ったが、相性が合わず、ほとんど動くことができなかった。

相原 未来 (あいはら みく)

小柳紗耶香のグループに所属している少女。収集者でもある。黒髪のロングヘアをサイドで三つ編みにまとめている。変身後の姿は透明人間となり、体臭も含めて完全に姿を消すことができる。実験的に加賀谷修一が変身した着ぐるみの中に入る案も出されていたが、生理的な嫌悪感を理由に断っている。

直人 (なおと)

青木江麗奈のグループに所属している少年。収集者でもある。フード付きのコートを目深にかぶり、ほとんど姿を見せることはない。変身後は加賀谷修一の変身した姿に酷似した、犬の獣人のようなゆるキャラの着ぐるみの姿になる。かつては山田塾で、修一や江麗奈らと共に過ごしていた。恋人の愛子が自殺し、ほのかが愛子に成り代わっていると察しても、日常が平穏であるならと見て見ぬフリで通そうとしていた。そのため、海斗からは「ほのかの存在を抹消した罪人の一人」だと憎まれている。直人自身は自らのことを「修一の代わり」であると語っている。

スバル

青木江麗奈のグループに所属している少年。収集者でもある。金髪のロングヘアをポニーテールにしている。加賀谷修一たちが確認した中で最年少の収集者と見られているが、男女の肉体が肩で一体化しているようなバケモノを生み出す能力を持っている。修一と吉岡千尋が完全に一体化した姿で一度交戦しているが、致命傷を与えることができなかった。江麗奈と直人もスバルの能力を高く評価し、特別な存在だと語っている。

佐久間 (さくま)

青木江麗奈のグループに所属している青年。収集者でもある。ウェーブがかった黒髪を、全体的に逆立てている。尻から太いケーブルのようなものが尻尾のように生えており、そこから無数の蜘蛛の足状のクレーン車のようなものが形成されている。任意の対象を見えないロープとロボットアームでつかみ、剛力で引き寄せる能力がある。佐久間は自らの職業を泥棒だと語っており、能力も金庫や車を盗むためのものだとしている。

(まどか)

収集者の集まる山中で縄張りを持つグループのボスを務める男性。収集者でもある。大きく広がった黒髪に、骸骨を思わせる顔立ちをしている。非常に冷酷な性格で、許可なく縄張りに立ち入った収集者は有無をいわさず殺害する冷血漢である一方、仲間の痛みは円自身の痛みと考え、自らを犠牲にしてでも仲間を守ろうとする熱血漢でもある。馬鹿な人間が損をする世界を変えるためにコインを集めており、コインを100枚集めて宇宙人からさらなる力を与えられた暁には、円のグループに加わった者の願いをすべて叶えると約束している。

海斗 (かいと)

コインを100枚集めた少年。白い髪を全体的に逆立てている。宇宙人が乗って来た宇宙船の墜落現場に滞在しており、宇宙船の墜落現場にやって来た者を、理由や善悪を問わず皆殺しにしている。死者の肉体に虫を巣食わせることによって蘇らせる能力を持ち、蘇生した者の肉体が損傷しても、虫によって自動的に再生させることができる。かつては山田塾で、加賀谷修一や青木江麗奈らと共に過ごしていた。しかし数年後に、山田塾のメンバーと再会した際、直人から愛子が時おり別人のように感じること、ほのかが行方不明となっていることなどを知らされた。さらに宇宙人の存在とその能力も知ったために「ほのかが金持ちの愛子を妬んで殺害し、成り代わった」と誤解し、ほのかを絞殺した。だがその後、愛子が純粋な自殺だったことを知ると同時に、海斗自身がほのかを大切に思っていたことを自覚し、世界の滅亡を望むようになる。

ほのか

宇宙人が乗って来た宇宙船の墜落現場に滞在している少女。薄い髪色のロングボブヘアにしている。最初に宇宙人と遭遇し、最初にコインを集め始めた人物でもある。非常に心優しく朗らかな性格で、当時なかよくしていた山田塾の仲間たちにコイン探しを手伝ってもらうことを宇宙人に提案した。ある日、殺人事件の関係者という理由からもともとの居住区から姿を消し、行方不明となっていたが、実際は自殺した愛子を救えなかった後悔から、愛子に変身して愛子として生きていた。しかし愛子に変身したあと、髪をいじる癖からその正体が海斗に露見し、「ほのかが金持ちの愛子を妬んで殺害し、成り代わった」と誤解した海斗によって絞殺されるが、海斗の能力によって体が復活し、髪や体が真っ白になった。しかし、海斗が生前のほのかの情報をいっさい与えていないため、ほのか自身が何者かについての答えを求め続けている。そのため、ほのかについて記憶がある者を察知し、その人間がほのかの名前を当てられなかった場合は、存在そのものを世界から抹消するという凶行を繰り返している。青木江麗奈たちからは「人の形をした虚無」と呼ばれている。

愛子 (あいこ)

かつて山田塾で、加賀谷修一や青木江麗奈と共に過ごしていた少女。金髪をツインテールにしている。直人の恋人でもある。金持ちで、明るく正義感の強い性格をしている。しかしクラスメイトのいじめを止めに入った結果、愛子がいじめの標的となって自殺した。

氷川 (ひかわ)

加賀谷修一たちとは別の高校に通っている女子高校生。陸上部に所属している。タイムが伸び悩んでいた際に偶然コインを拾い、宇宙人と接触したことで身体能力が飛躍的に向上したことから、収集者となった。修一たちがコインのことを理解していない頃、青木紅愛がコインを所持しているのを見かけ、修一と紅愛を強襲した。

場所

山田塾 (やまだじゅく)

かつて加賀谷修一や青木紅愛が通っていた塾。プレハブの一戸建てで、簡易遊具を備えた広い庭が隣接されている。海斗、ほのか、直人、愛子も通っていた。「山田塾」という名称だが、実際には共働き家庭の子供を一時的に預かる学童保育施設のようなものだった。

その他キーワード

収集者 (しゅうしゅうしゃ)

宇宙人の協力者にして、コインを集めている者たちの総称。加賀谷修一のように変身能力を持っている者のほか、変身能力以外の特殊な力を持っている者が多い。能力を持っている者は力を使用しているあいだ、体のどこかが十字架型になるか、黒い十字架のタトゥー状のものが現れる。

コイン

宇宙人が集めているコイン。大きく星が刻印されている円形のもので、カメラなどには写らず、生物でなければ認識できない。その正体は精神や知識がデータとして圧縮された不定形の地球外生命体であり、宇宙人の同胞そのものが事故でバラバラになった姿。コインを100枚集めると、宇宙人から地球すら破壊できるほどの「さらなる力」を与えられる。氷川は「力と引き換えにすべてを失うもの」だと説明している。

チョーカー

小柳紗耶香の能力で使用するもの。紗耶香の髪を編んで作られたもので、着用すると体と一体化して人の目からは認識されなくなる。着用した本人、そして紗耶香にも外すことができない。着用者が秘密を漏らした時や、着用者自身が紗耶香を裏切ったと感じた時はチョーカーが心の動きを察知して、着用者の首を落とす。

書誌情報

グレイプニル 14巻 講談社〈ヤンマガKCスペシャル〉

第1巻

(2016-03-18発行、 978-4063827521)

第2巻

(2016-10-20発行、 978-4063828689)

第3巻

(2017-04-20発行、 978-4063829570)

第4巻

(2017-11-20発行、 978-4065103081)

第5巻

(2018-06-20発行、 978-4065114551)

第6巻

(2019-03-19発行、 978-4065148037)

第7巻

(2019-12-20発行、 978-4065184172)

第8巻

(2020-04-06発行、 978-4065192030)

第9巻

(2020-11-19発行、 978-4065213414)

第10巻

(2021-05-20発行、 978-4065233207)

第11巻

(2021-12-20発行、 978-4065261705)

第12巻

(2022-06-20発行、 978-4065281352)

第13巻

(2023-01-19発行、 978-4065304150)

第14巻

(2023-07-20発行、 978-4065323779)

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