概要・あらすじ
主人公の名倉絅は優等生だが教師や大人を苦手とする女子中学生。そんな名倉絅の担任の教師広田は教師らしくない飄々とした人柄で生徒に人気があった。名倉絅の親友汐見梢も広田に夢中だったが、偶然広田に怪我をさせてしまうことになる。その事件をきっかけに名倉絅は苦手だった広田と近づき、恋に落ちる。
登場人物・キャラクター
名倉 絅 (なくら けい)
中学三年生の女の子。優等生で友達思いだが、真面目で頑固な一面もある。自分が教師に好かれない人間だということを自覚しており、それゆえ教師を苦手としている。最初は広田にも苦手意識を抱いていたが親友の汐見梢が誤って広田に怪我を負わせてしまった際に汐見梢の身代わりとなって広田へ謝罪する。 そのことをきっかけに広田の今までの教師と違う自分への対応に心惹かれていく。理性的な性格だが広田のことに関すると自制がきかなくなる。中三の最後の告白し、中高一貫の共学校の高校へ上がってから両想いになる。広田が顧問をしているサッカー部の木暮に付きまとわれるも強くは避けられない不器用さもある。
汐見 梢 (しおみ こずえ)
名倉絅の親友で中学三年生の女の子。明るくミーハーな性格をしている。他の女子生徒と同じく教師の広田に憧れを抱いていた。ある日汐見梢は名倉絅を連れて教室の棚の裏に隠れて広田を驚かせようとするが、誤って広田に棚の上の荷物を落としてしまう事故を起こしそのまま逃げてしまう。 その後、この事故を名倉絅に身代わりになってもらったこと、広田に怪我を負わせてしまったことに負い目を感じ、広田に自分のせいだと名乗りでる。過去にも名倉絅に罰ゲームを肩代わりしてもらったことがある。名倉絅が自分に内緒で広田に告白した当初は臍を曲げていたが、名倉絅のことを心から応援しており名倉絅と広田が両想いになった後でも色々なサポートをしている。
広田 (ひろた)
名倉絅の担任教師。英語とサッカー部の顧問を担当している。教師らしからぬちゃらちゃらしたファッションや性格をしている。時に子供のような無邪気さを見せるが教師として生徒達をよく見ており大事にしている。名倉絅が汐見梢の身代わりをしたことも見抜いていた。中高一貫校の中学の担当教師だったが名倉絅の学年が高校へ上がる際に高校の担当教師になり再び名倉絅の担任をする。 サッカー部の木暮をからかいながら牽制してはいたものの、次第に名倉絅に惹かれていき逡巡しながらも名倉絅の想いを受け入れて両想いになる。名倉絅と付き合い始めてからも学校では教師という立場をわきまえている。
木暮 (こぐれ)
名倉 絅同級生の男子生徒。広田が顧問を務めるサッカー部に所属している。名倉絅に想いを寄せているものの、名倉絅が広田に告白する場面を目撃してしまう。それ以来名倉絅に付きまとい脅迫まがいのことをしてしまうが広田に牽制される。それ以降も名倉絅と広田が親密にしている場面を目撃してしまい二人が付き合っていることに益々確信を持つが、文化祭で名倉絅が怪我をしそうになった時、動くことができず遠くにいた広田が名倉絅をかばって怪我を負ったことで敗北を痛感し二人の関係を心に秘めることにした。 しかし、まだ名倉絅を完全にあきらめられないようで広田には反抗的。
原田先生 (はらだせんせい)
名倉絅の学校の若い女性教師。広田の同僚で明るく軽いノリの性格。生徒を広田と一緒になってからかったりする。名倉絅と直接的な係わりはあまりなかったが名倉絅が広田へ抱いている気持ちをからかった際には口答えされて驚く。名倉絅をはじめ生徒全般をかわいがっている。
集団・組織
中高一貫の男女共学校
『スイッチ』の登場人物達が通う学校。中高一貫校で男女共学。教師は中学と高校で受け持ちが異なる。高校にあがると学力別のコースに別れる。