あらすじ
第1巻
前川藍は高校進学にあたって地味で目立たない存在だった自分を捨て、高校デビューを果たした。今度こそは華やかな学校生活を送る事を決めた藍は、クラスの女子人気No.1とNo.2の一ノ瀬曹と加藤雄一郎に目をつける。曹に想いを寄せるようになった藍は、彼に釣り合うような女性を目指し、さらなる努力を重ねていく。やがて藍の過去は、藍の中学時代を知るストーカーの男子や坂田ユミにより暴かれる事になるが、曹はそんな事は一切気にせず、藍と曹は次第に親しくなっていくのだった。しかしそんなある日、曹の元恋人である浜野ちはるが、教育実習生として藍らのクラスにやって来る。
第2巻
夏休み。一ノ瀬曹を巡る浜野ちはるとの争いに勝利した前川藍は、雑誌「クール・ストリート」の読者モデルにスカウトされた。しかもいっしょにいた一ノ瀬曹、加藤雄一郎、佐藤美菜の三人も読者モデルと勘違いされ、そろって撮影旅行に臨む事になる。その旅行中、もう曹に遠慮をするのをやめようと考えた雄一郎は、藍に積極的に告白する。だが、曹は藍と雄一郎の関係を不愉快に思い、藍と喧嘩をしてしまう。やがて藍は、恋人でもないのに雄一郎に嫉妬したり、かと思えば、恋人でない事を理由に困っていても助けてくれないという、気まぐれな曹の態度に疲弊していく。そんな中、藍が校内の男子に襲われるという事件が発生。ここに曹が助けに入った事をきっかけに、二人はついに交際を始めるのだった。
第3巻
前川藍と一ノ瀬曹が交際を始めてから1か月ほどが経過し、「曹の恋人」の座について安心した藍は、緩み切った日々を送っていた。そんなある日、藍は加藤雄一郎から、曹がとある女子大生の家に頻繁に出入りしているという話を聞く。藍が真相を確かめに行くと、そこには曹の恋人を名乗る藤沢京華がいた。曹に二股をかけられていた事を知って藍は落胆するが、実際は曹は京華と別れ、藍一筋になるつもりであった。それを知らない藍と京華は、曹をめぐって争い始める。
第4巻
4月になり、前川藍、一ノ瀬曹、加藤雄一郎、佐藤美菜の通称「バカ四重奏(カルテット)」は、全員同じ27クラスルームに進級した。また先日に行われた三者面談において、藍は一ノ瀬曹が女性にいい加減な態度をとり続ける理由が、複雑な家庭環境によるものだった事を理解し、一方の曹は真摯に自分に思いを寄せる藍を大切に考えるようになっていた。しかし未だに結ばれていない事を理由に周囲には関係を怪しまれ、雄一郎は、まだ自分にもチャンスがあるのではないかと考え始める。
第5巻
夏休みを迎え、前川藍ら「バカ四重奏(カルテット)」は伊豆に遊びに行く事になった。だが、藍と一ノ瀬曹を別れさせようと目論む三村シンジに加え、曹の許嫁と名乗る少女・桜子が現れ、旅行は波乱に満ちたものとなる。さらに旅行中に藍と曹が桜子に失礼な態度をとった事が原因で、曹はM高校を離れ、桜子と同じG大付属高校に転校させられてしまう。突然の別れに戸惑う藍だったが、両校の修学旅行先が同じである事に目をつけて修学旅行中、曹といっしょに過ごす事を思いつく。
第6巻
一ノ瀬曹 と別々の高校生活を送る前川藍は、曹と同じ大学に行くため、予備校「佃鳴学院」に通う事を決意する。しかし先に入学していた桜子に妨害され、結局予備校には入学できず、曹ともまた、誤解からすれ違う日々が続いてしまう。そんなある日、藍は桜子の姉であり、曹とも縁深い女性・秋子と出会う。秋子は自分こそが曹の特別な存在であると称しており、藍は不安になるのだった。さらには曹と些細なすれ違いから大喧嘩を繰り返し、二人は別れる事になってしまう。身勝手な曹の事を一度は諦めようとする藍だったが、秋子が曹をイギリスに連れて行こうとしているという話を聞き、いてもたってもいられず空港へと向かう。
登場人物・キャラクター
前川 藍 (まえかわ あい)
M高校に通う1年生の女子。1年次は13クラスルーム、2年次は27クラスルーム、3年次は31クラスルームに所属している。前髪を右寄りの位置で斜めに分け、胸まで伸ばしたストレートロングヘアにしている。佐藤美菜からは「アイアイ」、熊からは「藍っち」と呼ばれている。誰もが振り返るほどの美人だが、中学時代は地味で自分に自信がなく、クラスでは目立たない存在の通称「地味S(ジミーズ)」だった。 しかし、片想い相手の大川に服装を笑われたのがきっかけで一念発起し、高校デビューを決意。現在の美しい姿になった。高校入学後は華やかな学校生活を送りたいと願っており、入学早々親しくなった人気者の一ノ瀬曹と加藤雄一郎に目をつけ、曹に想いを寄せるようになる。 しかし美しい容姿と、曹と雄一郎と親しい事で周囲の注目を集めやすく、反感を買いやすい。そのため男性からは頻繁に誘われ、襲われ、女性からは嫌がらせを受けるという波乱万丈な高校生活を送る事になる。容姿は努力ですぐに磨く事ができたが、性格が容姿に追いついていない部分があり、現在でも自分にあまり自信が持てずにいる。 そのため曹と交際するようになってからも彼の気まぐれな言動に振り回されるが、努力を重ねて精神的にも少しずつ成長していく。普段は落ち着いた性格だが、怒ると非常に怖く、嫌がらせをしてきた女性たちに啖呵を切る事も多い。
一ノ瀬 曹 (いちのせ そう)
M高校に通う1年生の男子。前川藍や加藤雄一郎とは友人でクラスメイト。1年次は13クラスルーム、2年次は27クラスルームに所属していたが、途中でG大付属高校に転校し、藍らとは離れ離れになる。転校までは、雄一郎とは小学校、中学校、高校とずっといっしょの腐れ縁だった。前髪を目が隠れそうなほど伸ばして真ん中で分け、明るい茶色のショートカットヘアにしている。 華やかで目立つ文句なしの美形だが、性格はちゃらちゃらした雰囲気の遊び人。しかし、いざという時は頼りになったり、スマートな気遣いができる事から、クラスの女子人気No.1の男子として圧倒的に支持されている。いつも明るく人当りもいいが、どこか冷めた部分があり、周囲と一歩距離を置いて接するところがある。 父親は衆議院議員で、家は非常に裕福だが、実は父親とは血がつながっておらず、曹は母親が浮気してできた子供である。しかし、父親がそれを許して自分で育てる道を選んだという過去がある。それゆえに女性や男女間の愛情というものに強い不信感があり、複数の女性といい加減な付き合いを繰り返すという人生を送ってきた。しかし、藍と出会い、他人との向き合い方を少しずつ改善していく事になる。
加藤 雄一郎 (かとう ゆういちろう)
M高校に通う1年生の男子。前川藍と一ノ瀬曹とは友人でクラスメイト。1年次は13クラスルーム、2年次は27クラスルーム、3年次は31クラスルームに所属しており、藍と佐藤美菜とは3年間同じクラスだった。母親からは「雄」と呼ばれている。生真面目で落ち着いた心優しい性格。一方で想いを寄せる女性には積極的で、やや強引な一面もある。 曹がG大付属高校に転校してしまうまでは、小学校、中学校、高校とずっといっしょの腐れ縁だった。藍とは高校に入学してすぐに親しくなり、やがて藍に想いを寄せるようになるが、藍が曹を好きな事を知っており、悩める日々を送っていた。家族は母親と自分のみの母子家庭であり、そのためお金には厳しいしっかり者。また、母親に厳しくしつけられたため、女性には優しい。 性に関する話題は苦手で、2年生になって藤沢京華と誤って関係を持つまでは、女性経験がなかった。美菜に想いを寄せられ、日々積極的にアプローチされているが、彼女の行動が過激すぎるため少々引いてしまうところがあり、結果的に友人関係にとどまっている。うお座で血液型はA型、座右の銘は「忍耐」。 家ではインコを飼っている。
佐藤 美菜 (さとう みな)
前川藍らの友人で、1年13クラスルームに所属する女子。前髪を右寄りの位置で分け、肩につくほどの外はねセミロングヘアにしている。日焼けサロンに通っており、非常に色黒で化粧が濃い。しかし、2年生に進級したのを機に色白になった。あだ名は「美菜っち」で、時おり一人称として使う事もある。雄一郎に以前から想いを寄せており、高校入学当初は、入学早々雄一郎と親しくなった藍の事を快く思っていなかった。 さらにある日、藍に嫌味を言われたと思い込み、以来藍に対して攻撃的に振る舞っていた。しかし、藍が想いを寄せているのは雄一郎ではなく曹である事が発覚してからは、一転友好的になり親しくなる。雄一郎に対しては積極的にアピールをしている肉食系だが、アピールが激しすぎるあまり逃げられ続けている。
ストーカーの男子 (すとーかーのだんし)
M高校に通う1年生の男子で、前川藍とは中学時代にクラスメイトだった。前髪を真ん中で分けて目の上で切った、もっさりとしたショートカットヘアにしている。中学時代は「地味S(ジミーズ)」だった藍を馬鹿にしていたが、藍が変身し高校デビューした途端、想いを寄せるようになった。さらに、藍を運命の相手だと思い込んでおり、藍の行動を記録して手紙にして毎日送りつけたりと、ストーキング行為にも及ぶようになる。 ある日、ついに藍に告白するが拒絶され、藍を強姦しようとした。しかし、そこを一ノ瀬曹と加藤雄一郎に捕らえられ、曹に一喝されて身を引いた。
坂田 ユミ (さかた ゆみ)
前川藍とは別の高校に通う1年生の女子で、藍の中学時代のクラスメイト。前髪を真ん中で分けて額を全開にし、肩につくほどのセミロングヘアをゆるく巻いた髪型をしている。派手で目立つ容姿で、中学時代はクラスの中心的存在だった。行動的だが意地悪で、当時藍が片思いしていた大川を奪ったうえ、大川の目の前で藍のスカートをめくって藍に恥をかかせた事もある。 高校進学後は大川とすぐに別れており、新しい恋人と共に藍らの高校の文化祭を訪れ、一ノ瀬曹を一目で気に入った。そこで今の恋人から曹に乗り換える事を思いつき、再会した藍を脅して曹に近づこうとする。藍に再会した当初は、大川の事は自分から捨てたと言っていたが、実際は坂田ユミがふられる形であった。 しかしすんなり別れる事が「いい女」であると考え、大川に未練を残したまま別れた。
浜野 ちはる (はまの ちはる)
前川藍らが所属する高校の1年13クラスルームに、教育実習生としてやって来た女子大学生で、担当教科は英語。実は一ノ瀬曹の元恋人。前髪を左寄りの位置で分けたショートカットヘアにしている。小柄でかわいらしく、一見清純な雰囲気に見せているが、実際は非常に執念深く意地悪で、目的のためには手段を選ばない。曹とは1年半前に別れているが、今でもよりを戻したいと考えている。 そのため、曹と親しく、学校でも評判の美少女である藍を快く思っておらず、実習開始直後から藍に意地悪をする。しかし、最終的にはその悪行を曹に呆れられ、ひとまず身を引いた。
早田 (はやた)
G大学に通う2年生の男子で、佐藤美菜が夏休み中に1回だけ関係を持った相手。前髪を上げて額を全開にし、髪全体を真上に立てたツンツンヘアにしている。実は美菜とは別に恋人がいるため、美菜は浮気相手に相当する。そのため、関係を持ったあとは美菜と連絡が取れなくなっていた。前川藍とは、美菜を案じてG大学まで藍が早田を探しに行った時に知り合った。 その際、藍も自分の事が好きだと思い込み、嫌味な態度をとる。その事実を知った藍と一ノ瀬曹にこらしめられて心を入れ替え、恋人と別れて美菜と交際しようとするが、最終的に美菜には冷たくあしらわれてしまった。
藤沢 京華 (ふじさわ きょうか)
S女子大学に通う女子で、一ノ瀬曹 の恋人。とあるマンションの103号室に住んでいる。髪型は、前髪を右寄りの位置で分けて額を全開にし、胸まで伸ばした巻き髪ロングヘアにしている。派手で美しく、気が強い女王様タイプ。大学でも複数の男性にかしずかれ、顎で使う日々を送っている。しかし化粧を落とすと眉毛がなく大きく印象が変わるため、すっぴんの顔を知る者からは恐ろしがられている。 かつての曹の恋人で、曹が前川藍と付き合い始めてからも関係は続いており、藍と藤沢京華は一時期、曹に二股をかけられる状態にあった。曹の事が心底好きだが、重い女だと思われる事を恐れ、そういった感情を見せるのを苦手としている。その後、事故のような形で加藤雄一郎と関係を持ったが、責任を取って交際しようとした雄一郎に気をつかわせないよう、自分の方からふる形をとって関係を解消した。
一ノ瀬曹の母親 (いちのせそうのははおや)
一ノ瀬曹の母親。前髪を左寄りの位置で分けて額を全開にして撫でつけたショートカットヘアにしている。一見温和に振る舞っているが、実際は冷たく意地悪なうえ、極端に被害者意識が強い身勝手な性格。三者面談のためM高校を訪れた際に前川藍と知り合い、当初は優しく振る舞っていたが、のちに藍に本性がばれてからは冷たくあつかうようになる。 夫とは一時期不仲で、実は曹はその当時に一ノ瀬曹の母親が浮気して生まれた子供である。そのため夫に今でも強い罪悪感を抱いており、曹に冷たい態度をとっている。
一ノ瀬曹の父親 (いちのせそうのちちおや)
一ノ瀬曹の父親。前髪を額が見えるほど短く切ったショートカットヘアで、顎ひげを生やしたがっしりとした身体つきの男性。衆議院議員として連続三期当選を果たしており、将来は大臣になるのではといわれているほどの実力者だが、明るく下ネタ好きな親しみやすい性格。曹が実の子供でない事は理解しており、それを自分の口から曹に伝えたうえでなお、実の親子同然に接している懐の深い人物。
加藤雄一郎の母親 (かとうゆういちろうのははおや)
加藤雄一郎の母親。前髪を真ん中で分けて額を全開にしたショートカットヘアにしている。一見穏やかで落ち着いた雰囲気だが、怒ると非常に怖く、雄一郎は頭が上がらない。また、雄一郎が女性に優しいのは、母親に厳しくしつけられたためでもある。三者面談のためM高校を訪れた際に、前川藍と知り合った。
佐藤美菜の母親 (さとうみなのははおや)
佐藤美菜の母親。前髪を真ん中で分けて額を全開にし、ウェーブがかったショートカットヘアにしている。非常に大柄で唇が厚く、服装が派手。強引で押しの強い性格で、権力やお金が大好き。美菜とは仲がよく、大人の醜い部分も子供にはしっかり見せるという教育方針をとっており、美菜の明け透けな性格は母親の影響が大きい。三者面談のためM高校を訪れた際に、前川藍と知り合った。
サワ
前川藍の中学時代のクラスメイトで、藍とは別の高校に通う2年生の女子。藍からは「サワちん」と呼ばれている。藍とは卒業後疎遠になっていたが、2年生になってから再会した。前髪を真ん中で分けて額を全開にしたショートカットヘアに眼鏡をかけている。中学時代は藍と共に「地味S(ジミーズ)」と呼ばれた地味な女子で、当時は周囲から藍以上に恋愛に縁がなさそうといわれていたが、藍とは対照的に非常に自信家で、藍に対抗意識を抱いている。 藍とはある日偶然再会したように装っていたが、実際はずっと藍と会う機会を探っており、高校入学以降別人のようになった藍を「調子に乗っている」「目を覚まさせてやりたい」と考えていた。しかし、逆に藍に傲慢な態度を指摘され、反省する事となった。 「木村タクヤ」という男性と交際している。
熊 (くま)
M高校に通う2年生の男子で、2年生に進級した前川藍と同じ27クラスルームに所属している。「熊」は通称で、本名は不明。前髪を眉上で短く切った癖のあるショートカットヘアにしている。大柄でやや太めで、鼻と唇が大きく、毛深い。容姿のせいで自分に自信がなかったが、ある日、藍に親切にされた事がきっかけで彼女に思いを寄せ、積極的にアプローチするようになる。 他人との距離を測るのが苦手で、一度親切にされただけにもかかわらず、藍は自分に想いを寄せていると思い込んでいる。やがて藍を手に入れるため「藍と曹は別れた」などと噓の噂を流したりするが、最終的に藍に冷たくあしらわれ、諦めた。
三村 シンジ (みむら しんじ)
M高校に通う1年生の男子で、男子サッカー部に所属している。前川藍が2年生に進級してから知り合ったため、1学年下にあたる。髪型は、前髪を上げて額を全開にし、頭頂部の髪はツンツンに立てた刈りあげヘア。父親は一ノ瀬曹の私設秘書を務めている。夏のある日、曹のファンを自称して、突如藍たちのグループに近づいて来た。一見人懐っこく可愛らしい雰囲気だが、実は自分の父親に頼まれて、藍と曹を別れさせようとしている。 そのため、藍たちのグループに後輩として接近したのち、わざと藍の評判を落とすような行動を繰り返していた。その本性を知られてからは、曹から「ネズミ」呼ばわりされている。
桜子 (さくらこ)
一ノ瀬曹の許嫁の少女。前髪を目の上で切ったショートカットヘアにしている。一見おとなしく可愛らしい雰囲気だが、実際はプライドが高く、他人を見下した言動をとる。実家は非常に裕福で、一ノ瀬曹の父親の後援者でもある。さらにお金が大好きで、お金で買えないものはないと考えている。そのため曹との関係にも絶対の自信を持っており、伊豆で知り合った前川藍に意地悪な態度をとる。 腹を立てると別人のように乱暴な口調になる。
清水 (しみず)
M高校に通う2年生の女子。前川藍が2年生に進級してから知り合ったため、同学年。前髪を眉上で短く切った癖のあるショートカットヘアにしている。太めの体型で目が小さく、自分の容姿に自信がない。そのため、藍のような美しい女性を妬んでいる。空気が読めず図々しい性格で、頻繁に人の身体を叩くため、周囲からは敬遠されている。藍の過去を知らずに逆恨みしており、修学旅行中に藍の悪い噂を流す。
秋子 (しゅうこ)
一ノ瀬曹の元恋人で、桜子の姉。年齢は19歳。前川藍が高校3年生に進級してから知り合ったため、1歳年上にあたる。前髪を真ん中で分けて額を全開にしたショートカットヘアにしており、顔立ちが藍によく似ている。裕福な実家に生まれたのに加え抜群の容姿を持ち、現在の職業はモデル。そのため極度の自信家で、自分よりもいい女はいないと考えている。 2年前、やんちゃしすぎたために実家を追い出されて東京都を離れたが、その後モデルにスカウトされ、東京都に戻って来た。その直後、街で偶然再会した曹に、よりを戻そうと近づく。曹とは6年前に知り合い、当時彼の初体験の相手になった。強気に振る舞っているが実は強い孤独を感じており、曹だけは自分を裏切らないでほしいと考えている。