概要・あらすじ
空本実は男子高校生。ある日家に帰ると、両親が書き置きを残して蒸発していた。両親の蒸発の原因は借金だった。危うく臓器を売られるところだった実を救ってくれたのは、隣に住んでいるお姉さんだった。お姉さんは、借金を一括返済したうえ、実を自分の部屋に住まわせた。お姉さんは、実の事が好きなのだという。しかしそれは、恋愛対象という意味ではなかった。
ゴミ出しの時に見かけた実の事を「かわいい」と思い、「生きる糧」にしていたという。仕事が辛い時、実を養う事を妄想し、その分毎月貯金していて、驚くほどお金が溜まったらしい。そんなわけでお姉さんは、ただひたすら実を甘やかし、一生彼の事を養いたいという。こうして、実は隣のお姉さんと共同生活をする事になった。
実は、広々したスペースに、ベッドやテレビ、パソコンやゲーム機まで与えられ、徹底して甘やかされた。お姉さんは、名前を呼ばれたら嬉しすぎて悶絶してしまうという理由で、名前を告げようとしなかった。さらに、実の名前を呼ぶ事さえ、おこがましくてできないという。実が、なんとか名前を呼んでくれるように頼むと、呼ぶ前に歯磨きとうがいで口内を清めた。
お姉さんは実を「神」のように崇め奉っているのだ。ある日、お姉さんは実に改まって話を切り出した。法律上、未成年の実を保護者の同意なく養う事は誘拐罪に問われるかもしれないという。その話を聞いた実は、しかるべき施設に住み、働いて肩代わりしてもらった借金を返したいと申し出た。するとお姉さんは、それは絶対にイヤで、「自分の人生のすべてを大好きな実のために使いたい」と涙ながらに訴えた。
そして、ラミネート加工された1枚の紙を取り出した。それは、実を養う事に同意する両親の許可証だった。実は両親公認の「ヒモ」になったのだ。実を養う権利を得たお姉さんは、彼をますます甘やかしていくのだった。
登場人物・キャラクター
空本 実 (そらもと みのる)
男子高校生。茶髪のサラサラヘアが特徴の美少年。とあるマンションの402号室に住んでいたが、両親が借金を残して蒸発。マンションに取り残され、臓器を売られるところを、隣の部屋に住む綺麗なお姉さんに救われ、引き取られる。借金を肩代わりしてくれたうえに、自分を神聖視して甘やかすお姉さんをいぶかしみながら、共同生活を続ける。
お姉さん (おねえさん)
空本実の部屋の隣、403号室に住む女性。長い黒髪と巨乳が特徴の綺麗なお姉さん。本名は不明。ゴミ出しの際に実の事を見初め、以来、実を養う事を妄想し、その分お金を貯めていたという、変わった女性。多額の借金を背負ってしまった実のために、借金を一括返済し、自分の部屋で養う。実を神のように崇め奉り、実のために人生のすべてを捧げるという。
書誌情報
男子高校生を養いたいお姉さんの話 13巻 講談社〈KCデラックス〉
第1巻
(2018-08-17発行、 978-4065121979)
第2巻
(2018-11-16発行、 978-4065133972)
第3巻
(2019-03-15発行、 978-4065144411)
第4巻
(2019-07-17発行、 978-4065156896)
第5巻
(2019-11-15発行、 978-4065173527)
第6巻
(2020-03-17発行、 978-4065185209)
第7巻
(2020-07-17発行、 978-4065201077)
第8巻
(2020-11-17発行、 978-4065212523)
第9巻
(2021-03-17発行、 978-4065222171)
第10巻
(2021-07-15発行、 978-4065240311)
第11巻
(2021-10-15発行、 978-4065251393)
第12巻
(2022-02-17発行、 978-4065268919)
第13巻
(2022-05-17発行、 978-4065279106)