デビィ・ザ・コルシファは負けず嫌い

デビィ・ザ・コルシファは負けず嫌い

ごく平凡な男子高校生の凄六郎と、魔界からやって来た悪魔のデビィ・ザ・コルシファとの、人類滅亡をかけたさまざまな戦いをユーモラスに描いたコメディ。腕力は最強ながらも非常にわかりやすい思考を持つデビィのほかにも、強烈な個性を持つ悪魔たちが登場する。「少年ジャンプ+」で2021年1号から配信の作品。

正式名称
デビィ・ザ・コルシファは負けず嫌い
ふりがな
でびぃ ざ こるしふぁはまけずぎらい
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
レーベル
ジャンプコミックス(集英社)
巻数
既刊8巻
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あらすじ

ある日の休日、ヒマを持て余していた凄六郎は、トランプタワーを作って楽しんでいた。すると突然、自室の床に不思議な歪(ゆが)みが生じ、魔界から悪魔のデビィ・ザ・コルシファが現れる。デビィは魔界では名の知れた悪魔であり、自らと対等に戦える者が魔界におらず、気を紛らすために人類を滅亡させに人間界に来たのだと告げる。デビィは六郎に、自分に勝てたら人類を滅亡させないと条件を出すが、勝てるわけがないと考えた六郎は、トランプのババ抜きで勝負しないかと持ち掛ける。人類存続が自分の手にかかっていると緊張する六郎だったが、デビィはバカ正直な思考の持ち主だった。(暇つぶし1「ババ抜き」)

ヒマを持て余していたデビィは、レイズ・ユ・リスキィと共に人間界に遊びにやって来る。六郎と望月てまりから「だるまさんがころんだ」で勝負しないかと誘われたデビィは、さっそくその勝負を受けて立つことにする。最初は「だるまさんがころんだ」を楽しんでいたデビィだったが、ゲームの途中で猛烈な尿意に襲われる。尿意を我慢していることを、みんなに知られることが恥ずかしいデビィは、一秒でも早くゲームを終わらせてトイレに行こうとするが、事情を知らない六郎は微妙な駆け引きを繰り返す。(暇つぶし10「だるまさんがころんだ」)

夏休みになり、六郎、デビィ、レイズ、ディアブロ・スター・メルティプリン、てまりは海に遊びに行くことにする。悪魔たちは浜辺でのスイカ割りを楽しみにしていたものの、天候が悪くなって海が荒れ始める。そして、用意していたスイカが運悪く沖に流されてしまう。スイカ割りを楽しむのは絶望的かと思われたが、デビィとディアブロは互いの技を駆使して、荒れた海上でスイカ割りを楽しむのだった。(暇つぶし20「スイカ割り」)

登場人物・キャラクター

凄 六郎 (すご ろくろう)

とある高校に通う1年生の平凡な男子。ヒマを持て余している。自室でトランプタワーに挑戦していたところ、同じくヒマを持て余した悪魔のデビィ・ザ・コルシファが突然魔界からやって来たことで知り合いになる。以降、デビィから人類滅亡をかけてさまざまな戦いを挑まれるようになる。やや奥手でおとなしい性格で、友達は少ない。好きなものはゲームと怪談朗読の動画鑑賞。

デビィ・ザ・コルシファ

魔界に住む悪魔。性別は女性。腕っぷしが強く、魔界では自らと対等に戦える悪魔がいなくなり、ヒマつぶしのために人類を滅亡させようと目論んで、人間界を訪れた。そして偶然、凄六郎の部屋につながり、彼にさまざまな勝負を仕掛け、デビィ・ザ・コルシファが勝利したら、人類を滅亡させると宣言する。頭部の触覚と長いしっぽ、背中に大きな翼が生えている以外は、人間の成人女性と見た目は変わらない。また、顔面以外にも前頭部に大きな目が二つ付いており、本人の意思とは関係なく動く。言葉では強がっていても、前頭部の目によって本音があらわになることが多い。非常に負けず嫌いな性格で、子供っぽい一面を持つ。また、一見聡明なようで懐柔されやすく、六郎には「感情だだ漏れのチョロ悪魔」と評されている。魔界のルールによって、1日1時間しか人間界に滞在できない。好きなものは勝利とわかりやすい味の食べ物。

望月 てまり (もちづき てまり)

高校1年の女子。凄六郎の親しい友達で、放課後、六郎が乗る電車の時間までいっしょに過ごすことが多い。明るくマイペースな性格で、天然気味な一面がある。常識外れの提案をすることも多いが、悪気のない笑顔で周囲を丸め込んでしまう人たらしでもある。デビィ・ザ・コルシファに対しても臆することなく対等に接し、彼女から大いに慕われている。好きなものはパンケーキと家事全般。

レイズ・ユ・リスキィ

魔界に住む悪魔。性別は女性。人間界と魔界をつなぐ入国管理局に勤務しており、デビィ・ザ・コルシファを介して凄六郎とも知り合いになる。頭部の触覚と長いしっぽ、背中に大きな翼が生えている以外は、人間の成人女性と見た目は変わらない。また、顔面以外にも前頭部の右側に目が二つ付いているが、デビィのように本音がだだ漏れになることはない。性格は悪魔とは思えないほど、控えめで誠実。六郎や望月てまりに対しても丁寧に接する。デビィにあこがれを抱いており、彼女が絡むと我を忘れて積極的に振る舞うことが多い。悪魔の中でも低級で攻撃力は皆無ながら、空間を歪めて別空間とつなげる特殊能力を持つ。好きなものは紅茶とデビィ。

ディアブロ・スター・メルティプリン

魔界に住む悪魔。性別は女性。人間界では軍人にあたる「悪魔騎士団」に所属している。幼なじみのデビィ・ザ・コルシファが、人間の少年に弄ばれていると聞き、かたき討ちのために人間界を訪れたことで凄六郎と知り合いになる。頭部に長い2本の角と長いしっぽ、背中に大きな翼が生えている以外は、人間の成人女性と見た目は変わらない。また、顔面以外にも前頭部に鋭い目が二つ付いているが、デビィのように本音がだだ漏れることはない。強い意志を持ち、気高い性格をしている。幼い頃から厳しく育てられたこともあり、ふつうの穏やかな生活に人一倍あこがれを抱いている。好きなものは鍛錬とディアブロ・スター・メルティプリン自身の使い魔、フリルやキャラクターが付いたかわいいアイテム。

エルメス・ジ・オータム

魔界に住む悪魔。性別は女性。デビィ・ザ・コルシファの従妹であり、昔から最強の腕力を誇る彼女と比べられ、悔しい思いをしてきた過去を持つ。デビィがたびたび人間界を訪れ、凄六郎と勝負をしていると聞き、彼の家を訪れたことで知り合いになる。悪魔としての素質はデビィには劣るものの、恋愛経験は豊富。六郎を誘惑して自分の虜(とりこ)にし、デビィより優位に立とうと行動を起す。頭部の触覚と長いしっぽ、背中に大きな翼が生えている以外は、人間の成人女性と見た目は変わらない。また、顔面以外にも前頭部に大きな目が二つ付いている。胸が大きくスタイル抜群の悪魔が多い中、スリムな体系の持ち主。また、メイクやファッションにもこだわりがあり、おしゃれに気を使っている。デビィ同様に負けず嫌いな性格をしている。好きなものは表向きは写真映えするスイーツだが、本当は人間界の芋焼酎と豚足。周囲からは「エル」と呼ばれている。

球田 塁 (たまだ るい)

凄六郎と同じ高校に通う1年生の女子。ソフトボール部に所属しており、エースとして期待を寄せられている。球田塁自身の投球にスランプを感じていた際に、偶然河原で水面に石を投げて跳ねさせる遊び「水切り」をしていたデビィ・ザ・コルシファと出会い、彼女の投球フォームにあこがれを抱く。クールな顔立ちをした長身の美女で、喜怒哀楽を表すことは少ない。好きなものは激辛系の食べ物と、限界まで身体を動かしたあとの筋肉痛。

書誌情報

デビィ・ザ・コルシファは負けず嫌い 8巻 集英社〈ジャンプコミックス〉

第5巻

(2022-10-04発行、 978-4088832784)

第6巻

(2023-03-03発行、 978-4088834184)

第7巻

(2023-09-04発行、 978-4088836546)

第8巻

(2024-02-02発行、 978-4088838748)

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