あらすじ
ある日の朝、小学校に登校しようとしていた孫はじーさんから、外は危険だから気をつけるよう忠告を受ける。しかし、それを冗談だと聞き流そうとした孫だったが、玄関を出た途端になぞの家族がバトルを始めようとする姿に遭遇する。じーさんがなぞの家族を「じーさんあたまビーム」によって爆散させ、それに巻き込まれた孫は、結局じーさんを連れて登校することになってしまう。予想以上にハチャメチャな登校となった孫は、学校に到着する直前に不良に激突するというアクシデントに見舞われる。(エピソード「じーさんじゃっっっ!!!」)
じーさんは夏休みが始まってはしゃいでいたが、ふと正気に返り、大人である自分に夏休みは関係なかったことを思い出す。そして、夏休みにはしゃぐ孫に腹が立ってきたじーさんだったが、そこに校長が大量の夏休みの宿題を持ってやって来た。「せいぜい宿題で苦しんでぽっくり死ね」と捨て台詞を吐いて去っていく校長を見送り、じーさんは夏休みの宿題を迅速に終わらせる方法を孫に伝授し始める。両手両足を使って問題を解く、読書感想文はタイトルだけで想像して書く、絵日記は去年のものを流用するなどの裏技を駆使するじーさんに、半分呆(あき)れながらも孫は従うが、自由研究だけはそれが通じず、どうすべきかを悩み始める。そこでじーさんは、サンタの観察日記を提案する。(エピソード「夏休みの宿題じゃっっっ!!!」)
自宅の中でじーさんを探していた孫は、今まで入ったことのなかったじーさんの部屋に足を踏み入れる。そこで目撃したのは、巨大な顔の形をした地下への入り口だった。そこに飲み込まれた孫は、じーさんからここが自分の作った広大なひみつ基地だと知らされる。すもう部屋にわんぱくずもう部屋、ゲーム部屋にテレビ部屋、DVD部屋などさまざまな部屋を案内される中で、孫はトイレに行きたくなってしまう。しかしトイレに向かう道すがら、たびたびモンスターとエンカウントを繰り返したせいで、孫はじーさんと共にひみつ基地の中で遭難してしまう。(エピソード「ひみつ基地を探検じゃっっっ!!!」)
ある日、じーさんの友人の天井院が自宅に遊びに来ることになった。いつ来訪するかわからないのでのんびり待とうと寝転んだ孫は、天井に顔だけ貼り付いている天井院を発見する。水を飲ませるのに噴水が必要だったり、テレビを見せるにもテレビを天井に向けて倒す必要があったりと、天井院の扱いに孫が困惑する中、天井院は昼食に用意されたお寿司(すし)を食べつつお茶と噴水を浴びたことで、風邪(かぜ)を引いてしまう。これにより、急遽(きゅうきょ)じーさんの自宅に泊まることになった天井院は、夜のあいだも天井からじーさんと孫の様子を見下ろし続けていた。(エピソード「貴族の天井院さまじゃっっっ!!!」)
昼食にカップラーメンを食べることにしたじーさんは、カップラーメンの完成を待つ3分間のヒマをどう潰せばいいのか苦悩していた。そこに「3分間の使い道が超うまい男」を自称する竹田ミッチェルポポンガルッチョールノボヘミアンルンパッパ千鳥コンチータルンバドッコイショ箱根湯本ドコミテンノヨチョイチョイチューペットンマンマスクイズパパゴリラサンペッチョブラジルダイナマイトオンドリャー横浜パシフィックスタジアムニイケポイポイ金玉マニアフンドシオイチョカブスプラトゥーントナカイ森田タモリイグアナナミエアムロスパゲッティーノイタダキマサチューセッツ工科大学イキタイイキタイーヨアンガールズアンジャッシュアンタッチャブルアンバランス品川オオミソカ大阪ドスコイドスコイタコヤキクイマクリーノ流れ星チョコレートプラネットチョートッキューピッピキピーターオハヨウ橋本タカイタカイヒクイヒクイヤキニクテーショクタベタイーノタベタクナイーノドッチナノドッチデモナイーノハマチャンマッチャンオモシレーノフンドッシーイナズマイレブンブンバクツリバーハンターコーヒョウレンサイチュウ山本エリマキトッカーゲフルチンフルチンチンカラオケイキタイソシテアサマデウタイタイデモノドガブッコワレルパンパース木下サンオーギリナツヤスーミフユヤスーミハルヤスーミアソビマクリーニョカイテンズシハライッパイ伊集院キャミソールゲタバコカラ出現ダイフィーバートリニナッテ大空ヘハバタクフリヲシテジッサイハ名古屋デミソカツヲシコタマクイマクッタライージャナイト母上ガユートッタリユワナカッタリドッチヤネーンソンナカンジノオ正月オハスタヲロクガシテ夜ミルソンナオマエガスキデモキライデモ内藤ユットッタゾイヤマジデマジデオサルサーンデスナポリターンカルボナーラタベホーダイタノシーナオナカイッパイイッパーイアジノモトキューピットノ矢ガ肛門二ブッササッタヤバイヨヤバイヨオカーサーンハチミツタベタイチョココロネメッチャタベタイ山根ト田中グミタベ太陽グミグミウデガナルゼポキポキガチャガチャヤッタラヘンナノデテキテビックリクリクリクリックリッエスカレーターショーミキゲンハシッカリシラベタホーガイイゾスペシャルバングミミタイチャワンムシカイダンノボッテツカレタツカレタコーエンノブランコハアタイノモンダぐへへへへへへパンダッテホントニカワイイヨネーデモオレハシマウマノホウガスキジャースキジャーウオープロヤキューミニイキ太陽キュートーセンセイニオコラレタク内臓サイダーノンデシリカラブシャーソレニシテモトコロジョージミタイナオトナニナリタイタニックミニイキ泰造ーニンテンドースイッチホシイノデダレカタダデクダチャイナドレスネムクナッテ北野たけしドーブツエンイキタイゼーイキタイゼーダレカツレテッテクダチャイナドレスハリウッドザコシショートッテモスキデスハナクソチョメチョメナグルゾコノヤローチッキショーバカヤローオイオマエイツマデコンナトコミテンダコンナトコミテルヒマガアッタラケシカスクントカマジメクントカ嫁ハアーカタガコッタカタガコッタイーカゲンハワイニイッテバカンスデモシタイッチューノイヤーソンナコトイッテタラソロソロオワリデスヨオワリコンナトコマデヨンデクレテサンキューサンキューアリガトーアイシテルソレハサテオキ岩下ゴローデスが現れる。(エピソード「3分の使い方じゃっっっ!!!」)
じーさんが、ずっと欲しがっていた謎の物体「テュルル」を買ってきた。はしゃいだ様子のじーさんだったが、孫は一見してテュルルをどう使うかまったく理解できないことに不安を覚えていた。そこでじーさんに聞いてみると、じーさんも用途を理解しておらず、ノリで買ってきたという。テュルルの口から説明書を取り出したじーさんは、孫といっしょにテュルルの機能を次々に試していくことにする。その中で二人は、テュルルが2台そろうと通信対戦できることを知る。しかし、誰もテュルルを持っていないだろうと考えた孫だったが、そこにテュルルを手にした校長が、通信対戦を申し込みにやって来る。(エピソード「ついに買ったのじゃっっっ!!!」)
雨の日、外に遊びに行けない不満を口にしていた孫に、じーさんは家の中で宝さがしをしようと提案する。じーさんの股間に貼られていた紙を皮切りに、なぞなぞを解きながら進む宝さがしに、孫はゲベ、校長と共に挑むことにする。的外れな回答を繰り返す校長に突っ込みを入れつつも、孫はゲベの適切なヒントを頼りに宝に辿(たど)り着くための暗号を集めていく。しかし孫自身は、実は一つも問題を解いていないことに気づき、大きなショックを受ける。(エピソード「家で宝さがしじゃっっっ!!!」)
じーさんと孫の家で、校長や天井院、床弾坊を呼んですきやきパーティーをすることになった。パーティー開催早々に、校長と肉の奪い合いになったじーさんは、校長の手をやけどさせて難を逃れる。そんな中、天井院が天井からすき焼きを鍋ごと吸い上げるという暴挙に出る。床弾坊が下から吸い込むことでそれを阻止できたじーさんは、今度こそ肉を味わうべく席につく。だが、その時には校長が復活して再び肉を狙い、野菜の下に肉を隠してしまう。(エピソード「みんなですきやきパーティーじゃっっっ!!!」)
ある日ラーメンを食べていた孫は、じーさんからナルトやラーメンについての豆知識を聞かされ、その知識量に感服する。調子に乗ったじーさんはそれから孫の行く先々で大量の豆知識を披露し、だんだん孫から面倒くさがられてしまう。しかしそこに現れた校長が、じーさんに豆知識対決を申し込んできた。さらにふるちんのすけやゲベまでも豆知識対決に名乗りを上げ、やがて孫が一番驚く豆知識を披露した者が優勝することが決まる。(エピソード「豆知識を教えまくりじゃっっっ!!!」)
ある日じーさんは、働かずにやりたいことだけをやって金を儲(もう)けたいと愚痴をこぼしていた。そんなじーさんの言葉に孫は、ゆうチューバーになってみたらどうかと提案する。さっそく動画制作を始めたじーさんは、開封動画やゲーム実況など、人気ジャンルの動画を投稿し始める。最初はなかなか再生数が伸びなかったものの、だんだんと企画のコツをつかみ始めたじーさんは、削除されないギリギリを攻める、炎上狙いの動画を投稿することにする。(エピソード「ゆうチューバーをめざすのじゃっっっ!!!」)
『絶体絶命でんぢゃらすじーさん』から数えて連載20周年を迎えたことに、じーさんと孫ははしゃぎまくっていた。そんな中、じーさんは連載開始当時に孫が11歳だったことを思い出し、今年31歳であることを暴露する。しかし、じーさんもまたゲベによって、寿命で死んでいるはずだと指摘されたため、リアルタイムで年齢を数えることをやめることにする。気を取り直してパーティーを開くことにしたじーさんたちだったが、なんと『デュエル・マスターズ』も同じく20周年を迎えており、そちらにパーティーの予算を割かれたことを知りショックを受ける。(エピソード「20周年をお祝いじゃっっっ!!!」)
関連作品
コミックス
本作『なんと! でんぢゃらすじーさん』は曽山一寿の『絶体絶命でんぢゃらすじーさん』『でんぢゃらすじーさん邪』に続くシリーズ第3作目となっている。前作、前々作は小学館「てんとう虫コロコロコミックス」から刊行されている。また派生作品として、曽山一寿の『でんぢゃらすリーマン』『でんぢゃらすじーさん特別編 でんぢゃらす王国』がある。前者は小学館「コロコロアニキコミックス」から、後者は小学館「てんとう虫コロコロコミックス」から刊行されている。なお、『でんぢゃらすリーマン』はじーさんがサラリーマンとして働いており、孫はほとんど登場しない。
コラボレーション
漫画
本作『なんと! でんじゃらすじーさん』の第11巻において、前々作『絶体絶命でんぢゃらすじーさん』から数えて連載20周年を迎えた記念として、武内いぶきの『星のカービィ』、松本しげのぶの『デュエル・マスターズ』、青山剛昌の『名探偵コナン』、やぶのてんやの『イナズマイレブン』、小西紀行の『妖怪ウォッチ』、勝見直人の『フォートナイト』とのコラボ企画として、じーさんが各作品の主人公に扮してのエピソードが収録されている。
テレビアニメ
本作『なんと! でんじゃらすじーさん』の作者、曽山一寿が、講談社「マガジンコミックス」から刊行されている久米田康治の作品『さよなら絶望先生』を原作とするテレビアニメ『さよなら絶望先生』の第6話のエンドカードを担当しており、『さよなら絶望先生』の主人公、糸色望の格好をしたじーさんとゲベが描かれた。また、小学館のコロコロコミックスから刊行されている松本しげのぶの作品『デュエル・マスターズVS』を原作とするテレビアニメ『デュエル・マスターズVSRF』の第15話「主役は誰だっ!?エゲツなきデュエマVS感謝祭っ!」においてじーさんと孫が登場し、第16話「デュエんぢゃらすじーさんなの邪」ではじーさんが1話限りの主人公を務めている。さらに、テレビアニメ『イナズマイレブンGOギャラクシー』と『ダンボール戦機WARS』をブランド化した1時間番組「アニ×アニ!」においては、どちらかの番組に紛れ込んだじーさんを探す「でんぢゃらすじーさんを探せ!」というコーナーが作られている。キャストは、じーさんを中村大樹、孫を恒松あゆみが演じている。
劇場版アニメ
2005年3月から公開された劇場版アニメ『ロックマンエグゼ 光と闇の遺産(プログラム)』と『デュエル・マスターズ 闇の城の魔龍凰(カース・オブ・ザ・デスフェニックス)』の上映直前に、じーさんと孫が出演している。ロックマンエグゼの世界を彷彿(ほうふつ)させるような幕開けとなっており、『ロックマンエグゼ 光と闇の遺産』のエンディングテロップでキャスト表記もされた。キャストは、じーさんを中村大樹、孫を恒松あゆみが演じている。
携帯ゲーム
本作『なんと! でんじゃらすじーさん』の主人公、じーさんは、さまざまな携帯ゲームにコラボ出演している。ニンテンドー3DS用サッカーソフト『イナズマイレブンGO』や、ゲームボーイアドバンス用ソフト『コロッケ!4 バンクの森の守護神』ではキャラクターとして使用できるほか、ニンテンドーDS用ソフト『メイドイン俺』ではじーさんの登場するミニゲームをプレイすることができる。
メディア化
YouTubeアニメ
YouTubeチャンネル「でんぢゃらすじーさん」では、本作『なんと! でんぢゃらすじーさん』を原作とするYouTubeアニメ『でんぢゃらすじーさん』が2021年6月から毎週火曜日と金曜日に配信されている。監督を西渕隆、脚本をこじょうが務めている。キャストは、じーさんを中村大樹、孫を恒松あゆみ、校長を錦織大輔が演じている。
登場人物・キャラクター
じーさん
二頭身の老齢な男性。大きな目と髭(ひげ)が特徴で、側頭部にある毛と頭頂部の4本の毛以外は禿(は)げており、Vネックのラクダシャツと腹巻きを身につけている。世の中の安全のために日々活動しているが、孫を守ると称してさまざまな騒動を引き起こしている。全体的に軟体生物のような動きで、「じーさんあたまビーム」を使ったり、名状しがたい姿に変身したりすることもある。孫を大切に思っているが、小遣いをねだられるとガマ口財布からモーニングスターやバズーカ砲を出して激怒する。実はなぞなぞと早口言葉が得意で、まめ知識も豊富な博識である。
孫 (まご)
小学生の男子。じーさんの孫。明るくて元気な、ごくふつうの少年。あちらこちらで日々大暴れしているじーさんの行動に対し、その都度的確な突っ込みを入れている。突っ込みを入れている時の顔芸の迫力は常人を遥かに上回っており、非常に深みのある表情を見せる。じーさんには日々の生活で過剰に口出しをされており、いろいろ迷惑をかけられているが、じーさんの事は呆れつつも慕っている。
校長 (こうちょう)
頭頂部が薄くなっている中年の男性。孫が通っている小学校の校長を務めている。この世で自分が一番偉いと公言している尊大な性格。遅刻をした孫におしおきをしようとした際、じーさんに戦車砲で撃たれた事がきっかけとなり、じーさんのライバルとして、あらゆる場面でバトルを繰り広げるようになる。
ゲベ
猫っぽい姿をした謎の動物。性別はオスで鳴き声は「ゲベー」。じーさんのペットで、じーさんが目の中に入れても痛くないほど溺愛している。性格はおとなしいが戦闘力は非常に高く、強烈な高速パンチを繰り出したり、舌を拳のような形状にして相手を殴ったりできる。日本各地にいろんな種類のゲベがおり、頂点に立つゲベを決めるゲベトル大会が開催されていた。
遠足の神 (えんそくのかみ)
遠足を司る神様。性別は不詳。人間に似た姿をしているが、頭にあたる部分が存在しない。代わりに胴体に大きな顔が張り付いており、ムキムキの両腕と貧弱な両足を持つ。遠足に行こうとしていた孫の前に姿を現し、遠足の危険から身を守る方法を教えようとしたが、キャラがかぶるという理由でじーさんからボコボコにされてしまう。
ケンタウロス
上半身が人間、下半身が馬という伝説の生物。性別は男性。じーさんの家の冷蔵庫に住んでいる。じーさんが時折、ケンタウロスの下半身のお尻部分に入り込むという、意味不明なアルバイトをこなしていた。かなり怒りっぽい性格で、冷蔵庫のドアを勝手に開けた孫に対し、前足による強烈な蹴りを入れていた。
ニセ近藤 (にせこんどう)
変人の男性。頭に眼鏡を乗せてマントを羽織り、「近」という一文字が入った派手な服を着ている。「近藤」そっくりの格好をしてじーさんを驚かせ、実は別人であるというネタで楽しもうとしていた。しかし、基となる本物の「近藤」という人物をじーさんが知らなかったため、この遊びは不発に終わる。じーさんに対し、「近藤を知らないの!?」と驚愕していた。
メカ近藤 (めかこんどう)
輝くボディを持つメタリックなロボット。ニセ近藤の次にじーさんの前に現れ、「近藤の3倍の性能を誇る」という、趣旨が意味不明な自慢をしていた、しかし、基となる本物の「近藤」という人物をじーさんが知らなかったため、このネタも不発に終わる。じーさんに対し、「近藤シラナイの!?」と詰め寄るなど、ニセ近藤と同じリアクションをしていた。
サンタ
クリスマスシーズンになると、子供達にプレゼントを配っているお爺さん。夏はシーズンオフでヒマなため、死んだ目をしながら部屋の片隅でじっとしている。夏休みの課題として観察日記があった孫は、じーさんの勧めでサンタの観察日記をつける事になった。
横山 良広 (よこやま よしひろ)
子供番組「みんなといっしょにガラぴこプゥ~~」のマスコットキャラクター。性別は男性。中身が透けている熊のような着ぐるみの中に、貧相なおっさんが入っている。おっさんが外から丸見えなため、非常に不気味。子供達からも大不評だった。
最強さん (さいきょうさん)
シルエットが黒く、全貌がはっきりしない巨大な男性。つねに正座をしている。史上最強のおじさんとされており、ギザギザの髪型に白目をむいた、凶悪な風貌をしている。空地のとなりにある家に住んでおり、じーさんが誤って最強さんの家に蹴り込んでしまったボールを取りに行った際は、怒ってじーさんを頭から貪り食い、ウンコにしてしまう。下ネタが大嫌い。
巻具曽 ベンキー (まきぐそ べんきー)
便器の形をした頭に、マキグソを乗せている謎のキャラクター。性別は不詳。便器愛を競う「便キング決定戦」の司会を務めていた。参加者に対し、「便器はスキかぁー!!」「便器と結婚したいかぁーっ!!」とマイクで煽っていた。
火炎鳥人フェニックス (かえんちょうじんふぇにっくす)
ゾウのような長い鼻と大きな翼、さらに炎をまとった体を持つ悪魔のような化け物。じーさんと校長が共同で立ち上げた「でんぢゃらすサーカス」の火の輪くぐり要員として登場した。最初から全身に炎をまとっているので、火の輪は平気。
古川 (ふるかわ)
編集者の男性。「コロコロ編集部」のアンケート結果から、読者が好きなものの1位と2位が、「ウンコ」と「バトル」だという事を知り、じーさんと校長に対し、ウンコを使ってバトルするように要請する。ただし、リアルなウンコを登場させる事はNGとしていた。
豪便寺 周斗 (ごうべんじ しゅうと)
サッカーのユニフォームを着た青年。アフロヘアにしている。プロを名乗っており、河川敷でサッカーで遊んでいたじーさんと孫にフォームのアドバイスをしていた。その立ち振る舞いから、じーさんはプロサッカー選手と勘違いするが、実はプロの無職だった。
不良
テカテカのリーゼントをバッチリ決めた強面の男子学生。登校中だった孫とぶつかり、落とし前をつけるために孫を殴ろうとしていたが、バトルフォームに変身したじーさんによって制止される。
ふるちんのすけ
じーさんの友人のちんこ。四角いちんこに手足と目が付いている。くさくて汚いが、ふるちんのすけ自身はあまり下ネタや汚い行為を好まず、綺麗(きれい)好き。スポーツは相撲や柔道、プロレスなどの密着する競技を好む。また、ちんこに関する豆知識を豊富に持っている。
ズノー博士 (ずのーはかせ)
天才と知られる科学者。逆立った黒髪で、頭に眼鏡を乗せている。おばけが見える「ゴースト眼鏡」や死んだ人が化け物になって甦(よみがえ)る「化け物エキス」、言われたことをなんでも聞いてしまう「さいみんキャンディー」などを発明した。頭脳を高めるための旅に出ており、しばらくズノー博士の研究所に戻って来ていないとされていたが、じーさんたちがハイキングの雨宿りでズノー博士の研究所を訪れた際、「24時間以内に、隠れているズノー博士を見つけ出せなければ全員殺す」というゲームを開催した。
ダップン・ガンマー
ウンコを欲している少年。黒髪ショートカットで前髪だけが金髪で、眼鏡をかけている。幼い頃に父親を亡くし、母親も行方不明のため孤独に生きてきた。昔からなにかと我慢してしまうところがあり、友人から嫌われることや孤独を怖がり、嫌なことも嫌と言えない虹のウンコを求めており、じーさんが便秘で1週間溜めたウンコを欲しがっている。
悪魔 (あくま)
じーさんに呼び出された悪魔。金髪に浅黒い肌を持ち、2本の角と外向きに生えた牙、コウモリに似た翼が生えている。三つの願いと引き換えに人間の魂を奪っていくが、じーさんの願いが「背中を、場所を変えつつ3回掻いてほしい」「ラーメンと餃子(ぎょうざ)とチャーハンがほしい」「10円と30円と60円ほしい」など、魂を奪うほどの願いではないものばかりなため困り果てていた。
ナゾナゾジジイ
なぞなぞに人生を賭けた老齢な男性。年齢は86歳。胸に「ナ」と書かれた全身タイツスーツと「?」の書かれたシルクハット、マントを身につけている。なぞなぞ番組に出演していたが、テレビを見ていたじーさんが次々になぞなぞに答えてしまうことに激怒し、テレビから出てきた。なぞなぞに正解されると非常に落ち込んでしまう。本名は「権田岩三郎」。
テュルル
「聖なる時空神」を自称している謎の物体。片方の頰を膨らませたひげ面のオッサンの顔でできており、眉間にボタンがあるほか、顎からは手、額からは注ぎ口、頭頂部からはディスプレイが生えており、背中に鉛筆削りが15個付いている。定価8万円のところ、じーさんが7万9998円で購入してきたが、なにに使う物なのかじーさん自身も理解していなかった。口から出てくる説明書によれば、眉間のボタンを押すと押した人物の額が伸び、頭を撫(な)でるとテレパシーで頭に直接話しかけてくる。また小吉と末吉しかないおみくじ機能や、たまにラー油が出る機能、ひげを引っぱると冷蔵庫が開くなどの機能が備わっている。テュルルは校長も16万円のところを15万9994円で購入しており、じーさんと通信対戦している。本名は「渡辺マークⅡ」で、またの名を「吉沢たけし」といい、周囲の人々からは「ジョナサン」と呼ばれている。また、母親からは「ぴーちゃん」と呼ばれ、じーさんと孫には「ゴエモン」と呼ぶよう求めている。
ストップウォッ神 (すとっぷうぉっしん)
ストップウォッチの神。頭部が「10.00」と表示されたストップウォッチになっており、杖(つえ)を携えている。ストップウォッチで目をつぶってピッタリ10秒当てるゲームで孫に敗北したじーさんが、町で出会って弟子入りした。
アルパカ
じーさんが新キャラを求めた結果出現したアルパカ。孫とじーさんが耳の後ろやお尻を触ったため激怒し、口から地獄の必殺技「亜留破゜喝(あるぱか)」を繰り出した。じーさんの所持している「デュエル・マスターズカード」のレアカードを食べたうえに、じーさんに唾を吐きかけたため、じーさんと勝負することになり、全身が炎に包まれた「アルパカイザー」に進化した。アルパカイザーに進化すると人語をあやつり、敵をズタズタに引き裂く必殺技「アルパカッター☆」を放つ。
ベンピー
ダップン・ガンマーの部下。性別不明で、カニのような頭に黒いスーツを着ている。また、登場時から頭上に「ラスボス」と表記され続けている。我慢をすることがまったくできず、我慢しなければならないことだらけの世の中を嫌悪している。
バーヤ
女性型のお手伝いロボット。黒髪のツインテールの髪型で、メイド服を身につけている。ズノー博士に製造され、ズノー博士の研究所で留守番をしている。ズノー博士は頭脳を高めるための旅に出ていると語っていたが、「24時間以内に、隠れているズノー博士を見つけ出せなければ全員殺す」というゲームの開催が宣言された際、ズノー博士の研究所のドアと窓をすべて封鎖し、じーさんたちを閉じ込めたあと自爆した。
ノブちゃん
じーさんたちとハイキングに行った少年。オーバーオールを身につけている。ハイキング途中でゲリラ豪雨に見舞われた際、ズノー博士の研究所を発見し、雨宿りを提案した。「24時間以内に、隠れているズノー博士を見つけ出せなければ全員殺す」というゲームが開催されたあと、じーさんにズノー博士本人ではないかと疑われ、殴り潰している。
オバケ
白い布をかぶったようなオバケ。額に白い三角布を身につけ、大きなたれ目で口を開けっぱなしにしている。「うらめしやー」を間違えて、「イナイイナイバァー」と言い続けていたが、孫に指摘されてカンちがいに気づいた。なかなか人に怖がってもらえないことに悩み、じーさんに怖くなる化粧をしてもらう。
天井院 (てんじょういん)
じーさんの友人で、貴族の男性。ウェーブがかった金髪ロングヘアにしている。上から目線で庶民を見下しており、いつも顔だけが天井に貼り付いている。「お殺すぞ」「おデリシャス」など、なんにでも「お」を付けた話し方をする。孫たちの家に遊びに来て風邪(かぜ)を引いたが、おもてなしを受けて全快したことを感謝し、また遊びに来ることを約束した。また、お世話係の床弾坊から逃げ出した際にもじーさんの家に来るなど、じーさんと非常に仲がいい。天井しかない家に家族で住んでおり、天井院の家の天井には家族全員の顔が貼り付いている。
ゲーリー
ダップン・ガンマーの部下。性別不明で、目元が黒いゴリラのような姿をしており、黒いスーツを着ている。ガンマーのことを心から心配しており、じーさんと孫にガンマーの生い立ちを話し、「ガンマー様を助けてほしい」と願い出た。
ゲベスキーケツお
ゲベトル大会で司会を務めた男性。全裸でマイクを持っている。バーコード頭に眼鏡をかけている。お尻の部分がゲベの顔に見える。ゲベトル大会においてじーさんが最初の3タイプのゲベから選ばず、自分のゲベを選んで出場を決めたことに感涙していた。
ひーひーでんぢゃらすじーさん
じーさんの祖父。逆立った白髪と白く大きなひげを蓄えており、屈強な肉体をしている。運動会でリレーの選手に選ばれた孫が、じーさんに無理矢理特訓させられている時に突然現れた。じーさんが自分の孫を守れるジジイになったか確かめるために、あの世から舞い戻って来たと語っている。しかし実際は、ゲベの必殺技「タイムワープ」で過去からやって来ていた。じーさんのことを「孫」と呼ぶため、孫は当初自分のことを呼ばれているのだとカンちがいしていた。
床弾坊 (ゆかだんぼう)
天井院のお世話係を務める男性。はげ頭で口まわりに髭(ひげ)を蓄えている。一人称は「せっしゃ」。天井院に勉強をさせるためにじーさんの自宅の床に顔だけ現れた。「床弾」というエネルギー波を口から発射するだけでなく、すべてのものを体内に収納する必殺技「床下収納」を使う。
集団・組織
なぞの家族 (なぞのかぞく)
孫が自宅前で遭遇した、七人とネコ1匹の家族。禿(はげ)頭で頭頂部に1本髪が生えて着物を身につけた男性と、着物に割烹着をした夫婦、頭の3方向にパーマをかけた特徴的な髪型の長女など、全員がちゃぶ台を囲んでいる。長男の「カトゥオ」がテストで0点を取ったことで、カトゥオと父親のバトルが始まりそうになったが、孫がバトルに巻き込まれると判断したじーさんによって、じーさんあたまビームを受けて爆散した。その後、じーさんが作ったダンボールハウスに住んでいるのが確認されている。
場所
ズノー博士の研究所 (ずのーはかせのけんきゅうじょ)
ズノー博士の自宅兼研究所。じーさんたちがハイキングに出た際ゲリラ豪雨に見舞われ、雨宿りのために立ち寄った。3階建ての洋館で、バーヤが留守番をしいる。研究所と大広間は1本の廊下でつながれており、食堂や図書館、瞑想(めいそう)部屋、玄関は大広間を通ってしか行くことができない。
その他キーワード
ケツひこくん
お尻を突き出した全裸の人形。じーさんが誕生日プレゼントとして孫に渡した。お尻からはフルーツの香りがしており、いざとなればお尻から「ファイナルキャノン」という、すべてを焼き尽くす強烈な炎を出す事もできる。
ゲベトル大会 (げべとるたいかい)
じーさんのペットでもあるゲベを主役にすえた大会。どのゲベが最強かを決める大会で、会場には日本の各地からいろんな種類のゲベが集まっていた。大会中は、ゲベをあやつるゲベブリーダーとゲベのコンビによる、勝ち抜き戦が繰り広げられる。
便キング決定戦 (べんきんぐけっていせん)
日本全国から集まった便器好きの猛者達が、便器への愛と情熱を競う大会。あくまで便器への愛を競う大会なので、ウンコが好きな人間はこの範疇に含まれない。そのため、競技途中でウンコをした場合は失格になってしまう。
じーチャン
じーさんが作ったテレビ番組。正式名称は「じーさんチャンネル」。天井院がスポンサー、じーさんがプロデューサーを務めている。孫をメインにしたいくつかの企画で撮影が行われた。校長は「やくたたず」担当で呼ばれ、どっかの国の変な祭に勝手に参加するよう指示を出された。
虹のウンコ (にじのうんこ)
7色に輝く伝説のウンコ。7日間ウンコを我慢した者にだけ与えられるウンコで、そのウンコを手にした者はどんな願いも叶うとされている。ダップン・ガンマーとベンピーが願いを叶(かな)えるために狙っていた。1日我慢するごとに1段増えるため、正式な虹のウンコは7段となっている。
JA・HOU2 (じゃほうつー)
カード型のゲームソフト。2本の角が生えたプレイステーション2に似た見た目のゲーム機本体に装塡されている。じーさんと孫の自宅玄関のドアに突き刺さっていた。ゲームの電源を入れると、コントローラーを持っている人物はJA・HOU2の世界に閉じ込められ、クリアするまで現実世界に戻ることができなくなる。なぜか校長やゲベ、天井院など、じーさんに関係の深い人物ばかりがキャラクターとして登場する。JA・HOU2の世界でじーさんは「あほう使い」、孫は「ツッコミ」として冒険している。
じーさんあたまビーム
じーさんが放つビーム。じーさんの汗や鼻水、加齢臭とかそんな感じのアレが頭から吹き出す大技。1日に6000発しか放つことができない。放つ時は両手を前に突き出すが、じーさんあたまビーム自体は後頭部から発射される。孫が登校中に自宅前で遭遇したなぞの家族に向けて使用された。
ベース
絶体絶命でんぢゃらすじーさん (ぜったいぜつめいでんぢゃらすじーさん)
後にシリーズ化される曽山一寿の代表作「でんぢゃらすじーさん」シリーズ第1作。強烈な老人じーさんが孫や校長達を相手に暴れ回る、不条理ギャグコメディ。小学館「月刊コロコロコミック」2001年10月号から連... 関連ページ:絶体絶命でんぢゃらすじーさん
前作
でんぢゃらすじーさん邪 (でんぢゃらすじーさんじゃ)
曽山一寿の代表作『絶体絶命でんぢゃらすじーさん』の続編。世の中の「キケン」をテーマに、老人のじーさんがあらゆる常識を無視して暴れまくるギャグ漫画。「月刊コロコロコミック」2010年4月号から2017年... 関連ページ:でんぢゃらすじーさん邪
関連
でんぢゃらすリーマン
曽山一寿の代表作「でんぢゃらすじーさん」シリーズのサラリーマン編。現代の日本が舞台。サラリーマンになった「でんぢゃらすじーさん」が、大人の世界では許されないギャグで、上司や現代社会相手に奮闘する姿を描... 関連ページ:でんぢゃらすリーマン
でんぢゃらすじーさん特別編 でんぢゃらす王国 (でんぢゃらすじーさんとくべつへん でんぢゃらすおうこく)
曽山一寿の代表作「でんぢゃらすじーさん」シリーズのスピンオフ作品。デンジャラスな国民ばかりがいるでんぢゃらす王国を舞台にしたギャグファンタジー漫画。「月刊コロコロコミック」2016年2月号と9月号、「... 関連ページ:でんぢゃらすじーさん特別編 でんぢゃらす王国
書誌情報
なんと! でんぢゃらすじーさん 15巻 小学館〈コロコロコミックス〉
第1巻
(2018-01-19発行、 978-4091426208)
第2巻
(2018-05-28発行、 978-4091426567)
第3巻
(2018-12-28発行、 978-4091428400)
第4巻
(2019-04-26発行、 978-4091428967)
第5巻
(2019-09-27発行、 978-4091430793)
第6巻
(2020-01-17発行、 978-4091431431)
第7巻
(2020-05-28発行、 978-4091431783)
第8巻
(2020-08-28発行、 978-4091432254)
第9巻
(2021-01-28発行、 978-4091432636)
第10巻
(2021-09-28発行、 978-4091432902)
第11巻
(2022-03-28発行、 978-4091433879)
第12巻
(2022-10-28発行、 978-4091435552)
第13巻
(2023-06-28発行、 978-4091435989)
第14巻
(2023-11-28発行、 978-4091436610)
第15巻
(2024-09-27発行、 978-4091497796)