概要・あらすじ
銀座にあるバー「イーデンホール」を1人で切り盛りする主人公の佐々倉溜は、お客様に最高のカクテルと癒しを提供するバーテンダー。彼の店にやって来たお客様は、佐々倉溜の手による「神のグラス」に魅了され、そして心を奪われる。
さらに沈んだ心には火が点り、悲しみを癒し、思い出を呼び起こすことになる。
登場人物・キャラクター
佐々倉 溜 (ささくら りゅう)
銀座に構えるバー「イーデンホール」の店主である、バーテンダーの男性。26歳と若いながら海外のコンクールでの優勝経験があるなど実力は折り紙付きで、そのカクテルの味は「神のグラス」とも呼ばれ賞賛されている。 紳士的な態度に洗練された動きなど、落ち着いた大人の雰囲気を醸し出しており、お客様に見合った様々なカクテルを提供しては心の傷を癒している。
葛原 隆一 (くずはら りゅういち)
カクテルに対し常に完璧を求め、その厳格な雰囲気から「ミスターパーフェクト」の異名を持つ、銀座「Bar・K」のオーナーバーテンダー。豊富な酒の知識を有し、東山稔と共にたびたび酒の解説を行なう。
来島 泰三 (くるしま たいぞう)
来島美和の祖父であり、来島興産の会長兼ホテル・カーディナル代表取締役を務める男性。佐々倉溜のことを高く評価しており、彼の作るカクテルや細やかな配慮、サービス精神に感動し、ホテル・カーディナルに引き抜こうとした経験を持つ。
来島 美和 (くるしま みわ)
ホテル「カーディナル」の会長である来島泰三の孫娘で、幹部候補生としてバー部門を担当している女性。イーデンホールの常連客であり、よく佐々倉溜の話し相手になっている。 フランス在留経験があり、その時に経験した溜のカクテルを強烈に記憶している。
東山 稔 (ひがしやま みのる)
「Bar 東山」のオーナーバーテンダーである男性。お客様への心配りとサービスを極め、「技の葛原」こと葛原隆一と並び立つ「サービスの東山」と称されるほど、銀座で名の知られた存在。