概要・あらすじ
人間の言葉を喋る猫と周囲の人々の会話や行動を描いたギャグ漫画。物語は、世相を切り取った風刺的なものからほのぼのしたものまでさまざまで、猫には無関係なものもある。
登場人物・キャラクター
風助 (ぷーすけ)
お父さん猫であるミネストローネ風パパや、人間のモコちゃんと一緒にいる白黒ハチワレ柄の子猫。首周りに襟と金色の鈴をつけている。いつまでも子供扱いされていることにやや不満を抱く。「~でしゅ」という赤ちゃん言葉で喋る。モコちゃんに飼われている模様。一応主役ということになっているが、出番はさほど多くない。
ミネストローネ風パパ (みねすとろーねふうぱぱ)
子猫の風助と一緒にいる白黒ハチワレ柄の猫。首周りに襟と蝶ネクタイをつけている。風助に対して教訓や豆知識めいたことを言うことが多い。当初名前は無かったが、そのことを指摘され、風助の「風」を取り入れた「ミネストローネ風パパ」と名乗るようになった。
姫蔵 (ひめぞう)
世間でまことしやかにささやかれる噂を教えてくれる三毛猫。デッサン教室のモデルをしていたりする。「うわさの姫蔵」シリーズとして不定期に登場する。
桃山 モモコ (ももやま ももこ)
風助を飼っているとおぼしき人間の女性。オバケの白べえがいついても気にしていない。髪型が時々変わる。マイペースな雰囲気。思いつきで怪しげな商売をしていることが多い。彼氏は居たが別れた。
嵐山 峰子 (あらしやま みねこ)
モコが学生時代通っていた学校の総番長。モコをパシリに使おうとするたびに、なぜか和風の道具を押し付けられてしまうことが続き、最終的には江戸風俗研究家となった。
白べえ (しろべえ)
オバケ帝国からやってきた、白いツギハギの布を被った猫。空を飛んだり姿を消したりできる。ご飯も20杯なら軽く食べられるという『オバケのQ太郎』風のキャラクター。家を探していたがオバケなので物件を貸してもらえないため、モコの家に居つく。
教祖 (きょうそ)
「ニャンコロリ教」という宗教の教祖。首周りに襟をつけた縞猫。マタタビの栽培予定地にシートを敷かれて妨害されたり、なぜか偽者が自動販売機から大量に出てきたりするが、あまり気にした様子はない。
天智 小五郎 (あまち こごろう)
武蔵野の郊外で探偵事務所を開いている猫。引きこもり気質で、積極的に事件にかかわろうとしない。助手のコパヤシ茂雄を「エロヤシくん」と呼び、事実無根の素人童貞ネタでからかう。
コパヤシ 茂雄 (こぱやし しげお)
探偵猫天智小五郎の事務所で助手を務める少年猫。ぐうたらな天智にいつも困らされている。可愛くて賢い性格が悪者に好かれやすく、何かとそのことを天智に利用されてしまう。
文豪先生 (ぶんごうせんせい)
いくつもの連載を抱える大物小説家。大柄で常に和服を着ている。スケジュール管理等のマネージャー業務を書生くんに任せている。遅筆で、サボり癖がある。
書生くん (しょせいくん)
文豪先生のスケジュール管理や編集者の応対などといったマネージャー業務を行う子猫。先生の遅筆やサボり癖に悩まされているが、可愛がられるとついごまかされてしまう。
レジ
本名不明。深夜のコンビニエンスストアに設置されている最新鋭マスコット型POSレジスター。外見はずんぐりとした猫。主に精算業務を担当しており、お金を食べておつりを吐き出す。眠くなると口からお金がはみ出ていることもある。
ドス猫親分 (どすねこおやぶん)
女性侠客の左肩に乗っている茶色い猫。右目の上に傷がある。3コマ目で振り返って含蓄のある言葉を言うシリーズとなっている。乗られている女性侠客はその時々で服や髪型が異なる。
ネコロンボ警部 (ねころんぼけいぶ)
ロス市警殺人課に勤める敏腕警部。可愛く寝転ぶことで自供を引き出したり、なかなか寝転ばないことで、説得をしたりする。可愛さを武器にした百戦錬磨の凄腕。
書誌情報
プ~ねこ 9巻 講談社〈アフタヌーンKC〉
(2005-01-20発行、 978-4063143737)
第2巻
(2006-04-21発行、 978-4063144116)
第3巻
(2008-04-23発行、 978-4063145021)
第4巻
(2011-02-23発行、 978-4063107302)
第5巻
(2013-12-20発行、 978-4063879469)
第6巻
(2016-12-22発行、 978-4063882261)
第7巻
(2019-04-23発行、 978-4065151884)
第8巻
(2022-04-21発行、 978-4065274538)
第9巻
(2023-12-21発行、 978-4065338605)