概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
佐久良 行成 (さくら ゆきなり)
サラリーマンの男性。年齢は28歳。萩原百子とは10年前の高校生の頃からの知り合いで、ある事故をきっかけに百子が引っ越してからは疎遠になっていた。しかし百子が地元の高校に通うことになったため、また同じアパートのとなり同士の関係になる。彼女から「ユキ」と呼ばれている。無愛想なうえに強面で、必要以上にかまってくる百子にそっけない態度を取っている。しかし実際は優しい性格で、その内面を知っている百子からは懐かれている。家庭の問題で、高校時代は自暴自棄になって荒れていた時期もあったが、その後は更生して現在は正社員としてまじめに仕事に励んでいる。父親とは現在も疎遠なままなのは、彼を憎んでいるわけではなく、深くかかわらない方がお互いのためだという、佐久良行成なりの気遣いによるもの。
萩原 百子 (はぎわら ももこ)
県下一の進学校に通っている女子高生。幼い頃は佐久良行成と同じアパートのとなりの部屋に住んでいた。年齢は16歳。家族や行成からは「モモ」と呼ばれている。内気な性格で、すぐ目に涙を浮かべてしまう。姉の萩原千里が反抗期を迎えてからは、その傾向にますます拍車がかかっている。しかし一度決めたことは最後までやり通そうとするなど、いい意味で頑固といえる一面を併せ持つ。幼い時から行成に懐いており、事故でアパートの二階から落ちそうになった時に助けられたことで、より一層彼を慕うようになる。再会当初、行成の世話を焼いていたのは恩返しのつもりだったが、交流を重ねるにつれ、やがて行成に対する気持ちが恋心であることを自覚する。