メンカー

メンカー

異なった独自のメンコ文化を創り上げようとする2つの組織、表メンコと裏メンコ。この組織に所属するメンコ師たちによる、命をかけたメンコ勝負を描いたギャグ漫画。

正式名称
メンカー
ふりがな
めんかー
作者
ジャンル
カードゲーム
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概要・あらすじ

かつて日本には、子供たちが空き地や路地裏でメンコを使って遊ぶ姿があった。そんなメンコの文化を競技に変えたのが「表メンコ」。表メンコは、薄暗い路地裏でお金をかけて行われるメンコを嫌い、メンコを陽のあたるスポーツ競技に変えようとしている。そんな表メンコを、もとの姿に戻すために立ち上げられた組織が「裏メンコ」。

メンコは空き地などでお金をかけて、誰もが気軽に遊べるべきものだと考える裏メンコは、古き良き時代のメンコ文化を取り戻すため、全国各地からメンコ師たちを集めて表メンコに命をかけた戦いを挑む。

登場人物・キャラクター

リュウ

「裏メンコ」に所属する青年メンコ師。メンコの腕前は裏メンコの中で最も優れており、その実力を認められ、裏メンコの新総帥として活躍することになる。リュウ自身には麻田のような「メンコを昔の姿に戻したい」という考えはないため、表メンコを打倒したいとは思っていない。電光アズマの娘、サユリに恋心を寄せている。 ところが、表メンコを支配するアズマとは敵対関係にあるため、アズマからリュウに対し「裏メンコから足を洗わない限り娘(サユリ)には会わせない」と言われ、表メンコに宣戦布告する。

サユリ

電光アズマが大切にしている若い1人娘。「裏メンコ」に所属するリュウに恋心を寄せている。アズマは「海渡協一郎が日本メンカー協会を背負って立てる日が来たその時、娘のサユリを海渡の妻にする」と記者会見で語っているが、この婚約に対してサユリ本人はあまり乗り気ではない。

麻田 (あさだ)

「裏メンコ」に所属する中年の男性局長。リュウがまだ幼かった頃のリュウのオモリ役でもある。メンコを競技に変えた「表メンコ」を打倒するため、リュウに表メンコと戦うよう頼み込み、裏メンコの団結を試みる。メンコはお金をかけてやるもので、腕があれば一獲千金の夢がある男のロマンであると考えている。かつて日本中の空き地にメンコの音が鳴り響いていた古き良き時代を愛おしく思っており、その頃のメンコの文化を取り戻すため、日本中からメンコ師たちを呼び集め、表メンコとの闘いに挑む。

電光アズマ (でんこうあずま)

「表メンコ」を支配し、会長を務める中年男性。メンコをスポーツ競技に変えたことでも知られる人物。「裏メンコ」とは敵対関係にあり、裏メンコとの闘いに敗れると組織が裏メンコに支配され、再び路地裏でのただのメンコ遊びに戻されてしまうため、陰でさまざまな戦略を企てる。

海渡 協一郎 (かいと きょういちろう)

「表メンコ」に所属する青年メンコ師。表メンコの秘密兵器とされる人物である。元はタダのメンコ師の息子だったが、電光アズマにメンコの才能を認められ、アメリカへ留学する。IVYリーグ アマ・メンコのチャンピオンから、大リーグにドラフト1位で指名された実力の持ち主。著書「メンコを10倍楽しく見る本」がベストセラーを記録している。

女豹サスリ (めひょうさすり)

「表メンコ」に所属する女性メンコ師。リュウが辻メンコとなり、表メンコのメンバーを次々とメンコ勝負で倒していたところを目撃してしまう。辻メンコの正体がバレると、メンコ戦争で不正をしたことになるため、辻メンコの正体がリュウであることは秘密にしておくことを約束した。秘技サスリメンコという技を、リュウと下士官と海渡協一郎に使用し、圧倒している。 メンコ戦争の際にもサスリメンコを使用したが、コンドームの焼けるニオイを嗅いで倒れ、敗北してしまう。

ヒロシ

「表メンコ」に所属する青年メンコ師。表メンコに「この人あり」とうたわれた男性。秘技ドロッカーブを駆使する。居酒屋で酒を飲み過ぎて帰り道で酔いつぶれているところを、辻メンコに出くわし、メンコ勝負を挑まれ、あっさり敗北する。

(りゅう)

メンコ作りの職人として一世を風靡した老人男性。人類が初めてメンコを握った日からメンコを作り続けている一族の1人。メンコはボール紙で作るのが一番であると考えている。リュウに、一生を費やしてロウを塗ったメンコと、メンコ界に真の危機が訪れた時に使うように、と伝えられている竜のメンコを手渡した。

辻メンコ (つじめんこ)

リュウが顔にスカーフを巻いて正体を隠した人物。メンコ戦争での表メンコとの勝負を有利にするため、陰で表メンコのメンバーに次々とメンコ勝負を挑み、敗北させた。その様子を見ていた表メンコのメンバーである女豹サスリに正体がバレてしまう。正体がバレると、メンコ戦争で不正をしたことになるが、サスリは辻メンコの正体がリュウであることは秘密にしておくことを約束してくれた。

集団・組織

表メンコ (おもてめんこ)

社会に公認されてから10年が経つメンコ師の組織。薄暗い路地裏で行われていた闇メンコを、競技メンコとして陽のあたるスポーツ競技に変えた。競技メンコに変えたことを快く思っていない「裏メンコ」とは敵対関係にあり、競技メンコを撤廃するために、裏メンコから宣戦布告を受けている。

裏メンコ (うらめんこ)

かつて日本中の空き地でメンコの音が鳴り響いていた、古き良き時代を知るメンコ師の組織。メンコは空き地などでお金をかけてやるものだ、という強い信念を持っている。メンコの文化を競技メンコに変えた「表メンコ」とは敵対関係にあり、表メンコを打倒することで、空き地でお金をかけて遊ぶメンコに戻そうとして、表メンコに宣戦布告する。

朝目新聞 (あさめしんぶん)

電光アズマのもとへ取材に来た新聞社。「表メンコ」と「裏メンコ」との対抗戦が決まった際に、対裏メンコ戦の抱負について尋ねた。アズマは、自分の選手には肉を食べさせることは禁止しており、野菜しか食べさせていないということを、朝目新聞の記者に話した。

イベント・出来事

メンコ戦争 (めんこうぉーず)

「表メンコ」と「裏メンコ」の最終決戦。両者がメンコを使って競うことによって勝敗が決まる。この決戦に勝利すれば相手の組織を支配できるが、敗北すれば命を奪われる、という恐ろしい大会。国立競技場にて行われた。

その他キーワード

サスリメンコ

女豹サスリが使用する技。2枚のメンコで相手の男性器を挟んで擦るという恐ろしい技。主に男性をひるませるために不意打ちで使われる。メンコ勝負の際にもこの技を使用したが、コンドームの10枚重ねで対応され、サスリはゴムの摩擦熱によって生じたニオイを嗅いで倒れ、敗北した。

東部エスタブリッシュメンコ (とうぶえすたぶりっしゅめんこ)

海渡協一郎がリュウに初めて会った際に、リュウに投げつけられたメンコ。2枚舌の間にカミソリが仕込まれているが、付け焼き刃であるため簡単にはがれ落ち、命中しなかった。

ドロッカーブ

ヒロシが辻メンコにメンコ勝負を挑まれた際に使用した技。メンコを地面にドロップする際、メンコの軌道をカーブさせるというもの。しかし、相手のメンコを裏返すことができず、敗北する。

ギャラクティカハリケーン

辻メンコが「表メンコ」のメンバーを倒した際に使用した技。表メンコのメンバーであるヒロシを含む2名をこの技で倒している。リュウの姿でメンコ勝負をする時には、この技は使用されていない。

セラミックテリオス

海渡協一郎がメンコ戦争において、「裏メンコ」のメンバーを追い払うために使用した技。この技を受けた者は血まみれになっているが、その後作中には登場せず、生存しているかどうかは不明。

ファントムセラミック

海渡協一郎のセラミック・メンコの必殺技。竜のメンコを使うリュウを凌駕するほどの強力な技である。リュウがメンコ戦争でこの技を受け、絶体絶命の危機に立たされてしまう。

ファイナルメンコ

竜のメンコと虎のメンコを持つ者だけが繰り出せるリュウの最終奥義。「世界を獲る」とも言われる技でもあり、メンコ勝負において最も強力な技。メンコ戦争において使用された。

スピットメンコ

つば(スピット)をつけたメンコ。通常のメンコにつば(スピット)をつけると、メンコの動きに変化を与えることができる。禁じ手になっているためメンコ戦争では使用できない。「裏メンコ」のメンバーとメンコ勝負をしていた者がスピットメンコを使用していたことが発覚し、制裁を受けている。

セラミック・メンコ (せらみっくめんこ)

「表メンコ」が陰で用意したセラミック製のメンコ。各国が最終メンコ素材として研究を重ね、ようやく完成した。海渡協一郎の同級生がNASAにおり、密かに研究費を渡していた。今までの紙製のメンコでは、わずかな温度や湿度で狂いが生じたが、このメンコにはそれがない。このメンコには紙製のメンコでは歯が立たない。「裏メンコ」が一番恐れている究極のメンコ。

竜のメンコ (りゅうのめんこ)

竜の絵が描かれたメンコ。メンコ作りの職人、留の一族が大切に保管していた。メンコ界に真の危機が訪れた時に使え、と伝えられている切り札。表メンコを支配する電光アズマでさえも恐れている伝説のメンコである。表メンコとの勝負の前にリュウに手渡された。虎のメンコと同時に使う者は、「世界を獲る」と言われている。

虎のメンコ (とらのめんこ)

虎の絵が描かれたメンコ。サユリが虎のメンコを持っており、「表メンコ」との闘いで絶体絶命の危機に陥っていたリュウのもとへ届けられた。竜のメンコと同時に使う者は、「世界を獲る」と言われている。

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