ラブイズオーバーキル

ラブイズオーバーキル

『教えて!サバトさん』『ハンサムマストダイ』に次ぐアストラ芦魔3作目の連載作品。刑務所「デスライク・プリズン」を舞台に、天才的なエンバーミング技術を持つ研究者、スモア・ミルウォーキーが、処刑された殺人鬼、デッド・ペインキラーを蘇らせてしまうことから始まる、愛と死が交錯する奇妙な恋愛模様を描いた究極の新婚ラブコメディ。集英社「少年ジャンプ+」で2025年2月25日から2025年9月2日まで連載。

正式名称
ラブイズオーバーキル
ふりがな
らぶいずおーばーきる
作者
ジャンル
ラブコメ
 
裏社会・アングラ
レーベル
ジャンプコミックス(集英社)
巻数
既刊2巻
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天才研究者と殺人鬼の新婚ラブコメディ

本作のテーマは、遺体を修復する特殊技術「エンバーミング」。死刑囚など危険人物の遺体を専門に扱う天才研究者のスモアがヒロインを務める。ある日、スモアのもとに凶悪な殺人鬼として処刑されたペインキラーの遺体が運ばれてくるが、彼女は常軌を逸したエンバーミング技術で彼を蘇らせてしまう。それ以来、ペインキラーはサイコパスでヤンデレなスモアから一方的に夫婦宣言され、その異常な愛情から逃れられない日々を送ることになる。裏社会や刑務所といった殺伐とした世界を舞台に、「エンバーミング」でつながった二人が織りなす、予測不能なラブコメディが展開される。

特殊技術「エンバーミング」で死者を蘇らせる

刑務所「デスライク・プリズン」に勤務するスモアは、傷ついた遺体を修復する特殊技術「エンバーミング」の専門家である。彼女の技術はまさに神業で、どんなに損傷が激しい遺体でも、生きているかのように美しい姿へと蘇らせることができる。しかし、その類まれな才能とは裏腹に、スモアの日常は研究と業務に追われる味気ないもので、恋愛とは無縁の淡々と死体と向き合う退屈な日々を送っていた。そんなある日、逮捕後すぐに死刑が執行された凶悪犯、ペインキラーの遺体が彼女のもとに運ばれてくる。死してなお損なわれないペインキラーの美しさに一瞬で心を奪われたスモアは、自身の研究の集大成ともいえるエンバーミング技術を駆使し、彼の外見を修復するだけでなく、命までも蘇らせてしまう。

サイコパスヒロインと常識人となった元殺人鬼が織りなす、波乱に満ちた新婚生活

こうして、ペインキラーの第二の人生が幕を開けた。彼を待ち受けていたのは、スモアに心身共に振り回される、波乱に満ちた「新婚生活」だった。彼の身体はスモアの思いのままにあやつられ、逆らえば即座にバラバラにされてしまう。スモアはペインキラーの肉体と生殺与奪を完全に支配し、彼女の常軌を逸した行動に彼は翻弄され続ける。さらに、秘密を抱えるスモアの両親や凶悪犯たち、そして刑務所「デスライク・プリズン」の看守たちといった個性的な面々が、二人の異常な日常を一層かき乱していく。常識や倫理観を欠いたサイコパスヒロインと、彼女の前では常識人でいるしかない元殺人鬼。この歪(いびつ)なカップルが繰り広げるグロテスクでシュールなやり取りは、ブラックジョークとハイテンションなギャグに満ちており、読者に予測不能な笑いを提供する。

登場人物・キャラクター

スモア・ミルウォーキー

刑務所「デスライク・プリズン」に勤務する女性研究者。人体と医療の分野で計り知れない功績を残し、若くしてノーベル賞を受賞した「天才少女」として知られている。特に遺体の修復作業(エンバーミング)の技術は神業と称されている。白と黒のツートンカラーに染めたロングヘアの美少女だが、淡々とエンバーミングを繰り返す日々に退屈を感じていた。そんなある日、殺人罪で処刑されたペインキラーが運び込まれる。彼の長身で整った容姿に魅了され、エンバーミングの最中に秘薬を大量に使用して蘇生させてしまう。母親は占い師兼黒魔術師、父親は医師兼解剖医を生業としている。

デッド・ペインキラー

凶悪な殺人鬼と知られる男性。黒髪のロングヘアで、右目に黒い眼帯を付けた長身のイケメン。幼い頃から誰にも必要とされず、暗殺者としてただ闇に生きるだけの存在だった。刑務所「デスライク・プリズン」で死刑が執行され、その生涯は幕を閉じるはずだったが、天才研究者のスモアの修復作業(エンバーミング)よって蘇ってしまう。その後、自らを蘇らせたスモアに付きまとわれ、肉体ごと支配されるという新たな地獄が始まった。蘇生の際、彼女の手によって身体に無数の糸や骨伝導を仕込まれている。

書誌情報

ラブイズオーバーキル 2巻 集英社〈ジャンプコミックス〉

第1巻

(2025-05-02発行、978-4088845241)

第2巻

(2025-10-03発行、978-4088846460)

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