ラブデスター

ラブデスター

『ənígmə』連載終了後に開始した榊健滋の2作目の連載作品。月面に用意された実験都市を舞台に、謎の人物「1.st(ファウスト)」が管理する「愛試死(ラブデスター)実験」の被験体となることを強要された中学生たちの悲喜交々(こもごも)を描いたSF恋愛デスゲーム。実験テーマは愛の実存を確かめることで、告白によって「真実の愛」を示したカップルは地球への帰還を許されるが、告白に失敗した者や、期限までに「真実の愛」を示せなかった者は、片腕に取り付けられた「装置(ハート)」によって爆死するルールになっている。命懸けの告白は緊張感があり、カップル成立までの心の動きが丁寧に描写されている。また告白が失敗するパターンも豊富で、モブキャラクターたちが次々と命を散らしていく様子は凄絶を通り越して痛快ですらある。公式に「死にざま総選挙」が実施されたこともあり、作者の榊健滋もTwitterで「ゾンビやサメ映画を観る感じで楽しんで欲しい」と公言している。集英社「少年ジャンプ+」2015年13号から連載の作品。

正式名称
ラブデスター
ふりがな
らぶですたー
作者
ジャンル
その他恋愛・ラブコメ
 
デスゲーム
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

若殿 ミクニ (わかとの みくに)

月代中学校3年C組に在籍する男子。生徒会の会長を務めている。血液型はO型で、好物はタコ焼き。袖を通さず羽織った学ランの右袖に、般若(はんにゃ)の飾り付きの腕章を巻いている。副会長の皇城(すめらぎ)ジウ、書記の愛月しのとは幼なじみ。不仲な両親を目の当たりにして育ったため、恋愛を嫌悪している。ジウからは生涯を独り身で過ごすことになると忠告されているが、友人がいれば十分と笑い飛ばしている。学校ではみんなに頼りにされている一方で、硬派過ぎるために「バカ殿」という不名誉な蔑称でも呼ばれている。ある日、謎の人物「1.st(ファウスト)」によって月面の実験都市に送り込まれ、「真実の愛」の観測を目的とする「愛試死(ラブデスター)実験」の被験体となった。しかし告白を成功させる以外に、地球へ生還する方法はないと告げられても恋愛に興じようとせず、生殺与奪の権を握るファウストに啖呵(たんか)を切り、自力での帰還を宣言した。少しでも多くの被験体を生還させるべく、リーダーシップを発揮している。

愛月 しの (あいづき しの)

月代中学校3年C組に在籍する女子。生徒会の書記を務めている。血液型はA型。好物はすき焼きで、数学が大嫌い。少々天然気味で感情が表に出やすく、驚くとポニーテールが逆立ち、「うぼあ」と独特な悲鳴を上げることがある。会長の若殿ミクニ、副会長の皇城(すめらぎ)ジウとは幼なじみ。幼少期からミクニに思いを寄せているが、彼の恋愛嫌いを理解しているため、恋心を伝えられずにいる。また、ジウから好意を寄せられており、三角関係にある。ある日、謎の人物「1.st(ファウスト)」によって月面の実験都市に送り込まれ、「真実の愛」の観測を目的とする「愛試死(ラブデスター)実験」の被験体となる。しかし、告白の強制に等しい生還条件を許容できず、ルール外の方法で地球へ戻ろうとするミクニに協力を申し出た。その後も乙女心を持つ男子、姫夜カオルが恋のライバルとして現れたり、サイコパス気質の耳フェチ男子、神居クロオに執着されたりと、気苦労が絶えない。のちに匿名の「生徒A」として、秘密裏にミクニを応援するようになる。

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