概要
ヒルデブランド王の6人の王子と妹姫エリザは幸福の森の館で暮らしていたが、新しい妃となった魔女の娘グレタの魔法で王子たちは白鳥に変えられてしまう。森に逃れたエリザは兄たちの魔法を解く方法を知る。
それは6年間ひと言もしゃべらずにイラクサで編んだ肌着を白鳥に着せることだった。フリードリッヒ王の城に保護されイラクサを編み続けるエリザに魔女の罠が迫る。
登場人物・キャラクター
エリザ
ヒルデブランド王の姫。母である王妃の死後、6人の王子と共に幸福の森の館で人知れず暮らしていた。魔女に白鳥に変えられた王子たちを救うため、6年間ひと言もしゃべらずイラクサの肌着を編み上げるという過酷な試練に挑む。
王子 (おうじ)
ヒルデブランド王の6人の王子でエリザの兄。魔女グレタの魔法で白鳥の姿に変えられるが、夜の間だけ人間の姿に戻りエリザに魔法を解く方法を伝えた。
白鳥 (はくちょう)
エリザの兄である6人の王子が魔女の魔法で変えられた姿。夜には人間に戻る。魔法を解くにはエリザがイラクサで編み上げた肌着を着るしかない。
ヒルデブランド王 (ひるでぶらんどおう)
エリザと6人の王子の父王。エリザたちの母である妃を喪い、森で出会った魔女の娘グレタを新しい妃に迎える。
グレタ
魔女の娘。ヒルデブランド王の新しい妃となる。嫉妬から6人の王子に魔法をかけ白鳥に変えた。後に城を追われ、フリードリッヒ王の城に入り込み、妃の座を狙う。
魔女 (まじょ)
グレタの母。森で迷ったヒルデブランド王を助け、娘グレタとの結婚を約束させる。後にグレタと共に城を追われ、グレタをフリードリッヒ王の妃にしようとし、邪魔なエリザを罠にかける。
その他キーワード
幸福の森の館 (こうふくのもりのやかた)
エリザと6人の王子が母である王妃の死後、人知れず暮らしていた。館へ行くには亡き王妃が遺した糸玉を転がして道を知るしかない。
イラクサ
『世界名作童話 白鳥の王子』に登場する植物。鋭いトゲを持つ。エリザはその繊維から糸を撚り、白鳥にされた王子たちを救うための肌着を編んだ。