仮面ライダーアマゾン

仮面ライダーアマゾン

石ノ森章太郎が描く「仮面ライダー」シリーズの第4弾。改造人間の仮面ライダーアマゾンと悪の組織「ゲドン」との戦いを描いたヒーローアクション漫画。「テレビマガジン」1974年11月号から1975年3月号にかけて、同時期にNETテレビ系列で放送された特撮TVドラマ版と並行して連載された。作画協力は石川森彦。

正式名称
仮面ライダーアマゾン
ふりがな
かめんらいだーあまぞん
作者
ジャンル
スーパーヒーロー
関連商品
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概要・あらすじ

ある日、横浜港に停泊していた船の積み荷室から、干からびた船員の死体が発見される。港の倉庫に忍び込んでいた高坂マサヒコは同様の死体を発見し、クモ獣人に遭遇してしまう。そこに自らを「アマゾン」と名乗る、上半身裸の青年が現れる。彼こそが幼い頃に親を飛行機事故で亡くし、アマゾンの原人に育てられ、改造人間として生まれ変わった仮面ライダーアマゾンだった。

インカ古代科学の秘宝の隠し場所が書かれた「ギギの腕輪」を巡り、アマゾンと十面鬼ゴルゴス率いる悪の組織「ゲドン」との戦いが始まる。

登場人物・キャラクター

仮面ライダーアマゾン (かめんらいだーあまぞん)

幼い頃に飛行機の墜落事故で親を亡くし、南米のアマゾンで原人に育てられた青年。インカ古代科学の技術を持つバゴーの手によって、改造人間として生まれ変わり、ギギの腕輪を左腕にはめられた。普段は人間の姿だが、体内の細胞の1つ1つが怒りに震えた時、仮面ライダーアマゾンに変身する。悪の組織「ゲドン」から逃れ、日本の高坂博士のもとへ行くように命令されて、貨物船に潜んで日本へやって来た。 登場時は腰布を巻いただけの服装だったが、のちに高坂美奈に作ってもらった服を着るようになる。「立花モータース」の立花藤兵衛が、高坂博士の設計図をもとに作ったオートバイ風のマシン「ジャングラー」を駆り、戦う。アマゾンで育ったため雪を知らず、「つめたい白い花」だと驚く。

バゴー

南米のインカ古代科学組織のリーダー的存在の老人。悪の世界征服を阻止するために科学技術を駆使する人格者。野生の生活をしていた青年に改造人間手術を施し、仮面ライダーアマゾンとして誕生させる。そしてアマゾンにインカ古代科学の秘宝の隠し場所が書かれたギギの腕輪を託し、悪の組織「ゲドン」こそが敵であることを伝えた。 「ゲドン」の襲撃に遭い、日本の高坂博士のもとへ向かうようにアマゾンに伝えて絶命した。

高坂 マサヒコ (こうさか まさひこ)

高坂美奈の弟。港の倉庫に忍び込み、クモ獣人と遭遇したところを仮面ライダーアマゾンに助けられた。その後、アマゾンの存在を美奈に伝え、高坂博士のもとへと連れて行く。アマゾンに服を作ってあげた美奈を冷やかしたりと、ませた一面もある。

高坂 美奈 (こうさか みな)

高坂マサヒコの姉。心優しい女性で、雪が降っているにも関わらず腰布1枚でいた仮面ライダーアマゾンのために、服を作る。その際、マサヒコから冷やかされながらも、アマゾンからはお礼を言われて顔を赤らめるなど純情な性格。

高坂博士 (こうさかはくし)

高坂マサヒコ、高坂美奈姉弟の叔父。彼らが連れてきた仮面ライダーアマゾンの脳内の記憶を読み取り、アマゾンを育てた原人に会うために南米へと赴く。そこでバゴーの遺したジャングラーの設計図を手に入れ、友人の立花藤兵衛に「ジャングラー」製作を依頼する。その後、ヘビ獣人に襲われて絶命する。

立花 藤兵衛 (たちばな とうべえ)

「立花モータース」を経営する明るい老人で、高坂博士の友人。はげ頭で白い口髭をたくわえている。博士からバゴーが遺した設計図を託され、仮面ライダーアマゾンが乗るマシン「ジャングラー」を製作した。ひょう獣人の襲撃を受け、左腕を負傷したものの一命を取り留める。

おさむちゃん

小学2年生の少年。住宅予定地で姉と待ち合わせをしていたところ、ゼロ大帝に姉とともにさらわれて人質にされてしまう。ゼロ大帝と十面鬼ゴルゴスが内輪もめをしている間に、仮面ライダーアマゾンに助けられる。

スパイのモグラ

悪の組織「ゲドン」のモグラ獣人。もとは人間の子供だったが、ゲドンに改造されてモグラにされてしまったため仕方なくスパイをしている。そのことを仮面ライダーアマゾンに告白し、助けてくれたお礼にと、協力することを約束する。優しく律儀な性格で、おさむちゃんと姉がゼロ大帝にさらわれた際には、約束どおり情報を提供した。

十面鬼ゴルゴス (じゅうめんきごるごす)

悪の組織「ゲドン」を率いる悪党。上半身ははげ頭で裸の男性の姿、下半身は10個の顔が埋め込まれている巨大で不気味な人面岩になっている。右腕にはガガの腕輪をはめており、秘宝の力を利用して世界征服を企んでいる。配下の獣人が失敗を繰り返したため、ついに自ら仮面ライダーアマゾンに挑むも倒すことができず、最後は同じくギギの腕輪を狙うゼロ大帝によって人面岩を真っ二つにされて敗れる。

ゼロ大帝 (ぜろたいてい)

十面鬼ゴルゴスのふがいなさから、彼に代わって仮面ライダーアマゾンを倒すために、「ガランダー帝国」からやって来た強敵。空を飛ぶマシンを操る。おさむちゃんと姉を人質としてアマゾンをおびき寄せた。特殊能力を使い透明になってアマゾンと戦うが、獣となったアマゾンに匂いを嗅ぎつけられて敗れる。

クモ獣人 (くもじゅうじん)

悪の組織「ゲドン」から送り込まれた悪の獣人。港の倉庫に潜んで人間を殺した犯人で、敵として仮面ライダーアマゾンと最初に戦う。8本の腕を持ち、口から吐くクモの糸でアマゾンを追い詰めるも、最後はアマゾンによって倒される。

ひょう獣人 (ひょうじゅうじん)

仮面ライダーアマゾンたちが「立花モータース」を訪れた際に遭遇した、「ゲドン」から送り込まれた悪の獣人。立花藤兵衛を襲って左腕を負傷させたうえアマゾンにも襲い掛かるが、首を切られて絶命した。

獣人コンドル (じゅうじんこんどる)

日本に現れた十面鬼ゴルゴスに命じられ、仮面ライダーアマゾンの命を狙う獣人。巨大な鷹のような容姿をしている。高坂美奈と高坂マサヒコに襲い掛かったが、駆けつけたアマゾンに首を切られて絶命した。

ヘビ獣人 (へびじゅうじん)

恐竜のような巨大な体に、人間のような足が付いた獣人。高坂博士の部屋の窓を突き破って現れ、博士を飲み込んだ。仮面ライダーアマゾンに体を切られて絶命した。

ハンミョウ獣人 (はんみょうじゅうじん)

おさむちゃんと姉を助けに行く途中、箱根奇岩岳をジャングラーに乗って駆け抜けていた仮面ライダーアマゾンを落石で襲った獣人。長い触角のような角を持つ。ジャングラーと空中で接触した際、右の角を折られて敗れた。十面鬼ゴルゴスが現れることをアマゾンに告げて絶命する。

集団・組織

ゲドン

世界征服を企む十面鬼ゴルゴスが率いる悪の組織。仮面ライダーアマゾンが左腕にはめたギギの腕輪を奪うため、日本まで追ってきた。アマゾンを倒すために次々と獣人を送り込むものの、ことごとく失敗に終わっている。

ガランダー帝国 (がらんだーていこく)

「ゲドン」の上部組織である秘密結社。十面鬼ゴルゴスのやり口が手ぬるいことに業を煮やし、首領であるゼロ大帝が自ら仮面ライダーアマゾンを倒しに日本へとやって来た。

その他キーワード

ギギの腕輪 (ぎぎのうでわ)

インカ古代科学の秘宝の隠し場所が書かれた腕輪。バゴーによって仮面ライダーアマゾンに託され、アマゾンの左腕にはめられている。十面鬼ゴルゴスの右腕にはめられているガガの腕輪と合わせると、秘宝の隠し場所の扉が開くカギとなる。

ガガの腕輪 (ががのうでわ)

インカ古代科学組織から、秘宝を守るために十面鬼ゴルゴスに託された腕輪だが、ゴルゴスは秘宝の力を使い世界征服を企んでいる。仮面ライダーアマゾンが左腕にはめたギギの腕輪と合わせると秘宝の隠し場所の扉が開くカギとなる。のちにゴルゴスを倒したゼロ大帝の手に渡る。

ジャングラー

「立花モータース」の立花藤兵衛が、高坂博士から渡されたバゴーが作成した設計図をもとに仮面ライダーアマゾンのために作ったオートバイ風のマシンで、空を飛ぶことも可能。

クレジット

作画協力

石川森彦

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