概要・あらすじ
高校で授業を受けていた神楽坂公人は、突然特殊部隊のようなマッチョな人々にさらわれ、車に2時間揺られた末に、山奥にある清華院女学校へと連行される。そこは俗世を知らない箱入り娘のお嬢様ばかりが通う学校で、公人は彼女たちに「世間とは何か」を教えて欲しいと告げられるのだった。断った場合には、清華院女学校の機密を保持するために「地図にない場所」で一生を過ごすことになるのだという。
自分の身を守るため、公人は仕方なく「庶民サンプル」としての身分を受け入れるのだった。
登場人物・キャラクター
神楽坂 公人 (かぐらざか きみと)
清華院女学校に「庶民サンプル」として拉致された男子高校生。元は県立第一高等学校普通科1年生だった。まじめな性格で趣味は料理を作ること。友人たちからは世話好きとして知られており、中学時代は「セバスチャン」という執事チックなあだ名が付けられていた。
有栖川 麗子 (ありすがわ れいこ)
清華院女学校の高等部1年の委員長を務めている女子生徒。筋金入りのお嬢様で、携帯電話など見たことも使ったこともなく、神楽坂公人の携帯電話を見た際には感激のあまり礼状をしたためてしまったほど。加えて、異性慣れしておらず、異性と指先が触れ合ってしまっただけで卒倒してしまうほどウブ。公人に裸を見られたことで、嫁に貰っていただくしかないと決意する。
天空橋 愛佳 (てんくうばし あいか)
清華院女学校の高等部1年の女子生徒で、空輸会社の創業一族の令嬢。「庶民とキスすれば願いが叶う」という噂を信じて神楽坂公人にキスを迫るほど、人を疑うことを知らない純粋な女性。ウソをつくのが苦手で、本心が口からダダ漏れになってしまうという体質を持っている。友人のいない一人ぼっち生活を脱却し、クラスの人気者になるために「庶民文化」を学ぶことを決意する。 そのため公人と共に「庶民部」を設立する。
汐留 白亜 (しおどめ はくあ)
清華院女学校の中等部2年の女子生徒。寮ではなく、学内にある自費で建てた研究所で暮らしている。14歳にして工学や化学の分野で数々の特許を取得し、数学の論文で賞も取得している、いわゆる天才。何かをひらめくと壁や床など所構わずどこへでも数式の書き込みを始め、同時に次々と服を脱ぎ散らかすという変な癖を持つ。普段は無表情で、感情を表わすことはほとんどないが、神楽坂公人に対してだけはなぜか心を開いている。
神領 可憐 (じんりょう かれん)
清華院女学校の高等部1年で、庶民部に所属している。清華院女学校の中でも奇人の部類に入る女子生徒で、普段から帯刀している。小さく可愛らしい汐留白亜を気に入っているが、白亜が神領可憐を避けるためなかなか距離を縮められないでいる。逆に白亜が懐いている神楽坂公人には嫉妬から敵意を抱いている。普段は凛としているが、皆が騒いでいる際、自分が仲間に入っていないと寂しがる。
花江 恵理 (はなえ えり)
神楽坂公人の幼なじみの女子生徒。高校1年生にしてラジオ番組などに出演している売れっ子声優として活躍中で、学校でもアイドルのように扱われている。社交的な性格で誰からも愛されるように振る舞っているが、実際は腹黒く、一人でいる時や公人の前では他人の愚痴や悪口ばかりを口にしている。
九条 みゆき (くじょう みゆき)
清華院女学校で働くメイド長で、神楽坂公人の専属メイドを務める。名家として知られる九条本家の娘であり、学長の来待小百合さえも何も言えないほどの権力を持っているにもかかわらず、なぜメイドをしているのかは不明。
神領 雅 (じんりょう みやび)
神領可憐の妹で、清華院女学校の中等部3年主席、生徒会長も務める女子生徒。お姉様である可憐を世界一愛していると豪語しており、将来の夢はお姉様と2人きりで、他に誰もいない森の奥の家で、とろとろと抱き合いながら永遠に過ごすこと。
崎守 (さきもり)
汐留白亜専属のメイドで、白亜のラボに勤務するメイドたちを統括する役割を担っている。白亜と神楽坂公人の行く末を気にしており、2人の仲が進展するようにいろいろと暗躍している。
クレジット
- 原作
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七月 隆文
- キャラクター原案
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閏 月戈