ある日突然、女子高生が学園長に
高校1年生の女の子・青葉陸は、学校帰りの電車の中で爽やかなイケメン、篠原楓と出会う。楓に話しかけようとする陸だったが、彼と一緒にいた広田マキに邪魔をされ、話すチャンスを失った。残念に思いながら帰宅すると、名門「マガレット学園」の理事長が待ち受けていた。急死した祖父の遺言で、陸が「マガレット学園」の学園長に指名されたという。強制的に学園に連れていかれた陸は、自分には荷が重いと感じて逃亡を図る。その時、陸をかばってくれたのが楓だった。彼が「マガレット学園」の生徒だと知った陸は、とりあえず学園長を頑張ってみようと決心する。こうして、学園長と生徒という二足のわらじを履く陸の、波乱万丈の高校生活が始まった。
女子高生学園長を巡る四角関係
陸は、やさしくてカッコいい楓のことを好きになっていく。そんなある日、楓の元カノ・宝生譲(ゆずる)が、再び楓に好意を抱いて告白する。それを見た陸は、楓への思いを胸に秘めることを決意。ゆずるは「マガレット学園」でできた初めての友達。そんなゆずると競い合うのはつらいと思ったのだ。楓はゆずるの気持ちを受け止めるが、実際は陸のことが気になっていた。一方、陸に対していつも意地悪な態度を取っていたマキも、何事にも一所懸命な陸を、いつのまにか好きになっていた。陸を中心に、マキ、楓、ゆずるの気持ちが大きく動き始める。
登場人物・キャラクター
青葉 陸 (あおば りく)
高校1年生の女の子。金髪のセミロングが特徴。明るく元気で何事にも一所懸命に頑張るが、天然なところがある。ある日突然、会ったこともない祖父の遺言で、超名門校「マガレット学園」の学園長に就任。学園長と生徒の二足のわらじを履くことになる。好きなものはアイスクリーム、チョコレート、マンガ。嫌いなものは、名取理事長の説教。
篠原 楓 (しのはら かえで)
「マガレット学園」に通う高校1年生の男子。青葉陸のクラスメートで、学園に附設する青葉寮の寮生。黒髪と涼しげな瞳が特徴のクールなイケメン。文武両道にで、中学時代から現在まで常に成績はトップ。全国でも指折りの優等生のため、学園でも何かと優遇されている。中学時代は、宝生譲と交際していた。誰に対しても紳士的な優しい態度で接する。
広田 マキ (ひろた まき)
「マガレット学園」に通う高校1年生の男子。青葉陸のクラスメートで、学園に附設する青葉寮の寮生。金髪のツンツンヘアーが特徴。口が悪く、陸に意地悪なことばかり言う。得意な学科は体育と音楽。背が低いことを気にしているフシがあり、牛乳の一気飲みが日課。入学早々、教師を殴った問題児。学園のため、友達のために一所懸命に頑張る陸に好意を抱くようになる。陸からは「マッキー」と呼ばれているが、本人はその呼び名を嫌っている。
宝生 譲 (ほうしょう ゆずる)
「マガレット学園」に通う高校1年生の女子。青葉陸のクラスメートで陸の初めての友達。黒髪のショートカットが特徴。体育推薦で学園に入学した、ただ一人の陸上部員。篠原楓とは中学から一緒で、楓の元カノ。ケガが原因で思うように走れなかったが、陸たちのおかげで本来の走りを取り戻す。楓への思いを引きずっており、楓に再び告白した。
書誌情報
学校のおじかん 全17巻 集英社〈マーガレットコミックス〉
第1巻
(2004-05-25発行、 978-4088477428)
第17巻
(2009-02-25発行、 978-4088463834)