性的倒錯がテーマのサスペンス
本作は性的嗜好や性的指向をテーマにしており、生理血嗜好者や人形性愛者、嘔吐嗜好者をはじめとする性的倒錯者が毎回登場する。彼らはその性癖に悩みや不安を抱き、友人や家族にも打ち明けられずにいる。そんな偏った性的嗜好を持つ者が集まるカフェ「statice(スターチス)」を舞台に、さまざまな性的倒錯者の本音や過去が、ラブコメディやサイコサスペンスを交えながら一話完結形式で展開される。
ネットで話題の不思議なカフェが舞台
主な舞台となるカフェ「statice」は、主人公の青年・千日浩がマスターを務めている。一見、ふつうのカフェに見えるが、性的倒錯者の悩みや本音を相談できる貴重な店として、彼らのあいだで話題になっている。来店する性的倒錯者は自らの異常な性癖の悩みを赤裸々に浩に打ち明けるが、彼は一切否定することなく静かにその悩みを聞くと、客の精神や体の状態に合わせたハーブティーを提供するのがお決まりのパターンとなっている。ただし、浩は話を聞いて助言をする程度で、訪れる客が深刻な問題を抱えていても、解決のために行動することはない。
隠されていた秘密が徐々に明らかになる
本作は当初、浩のもとにさまざまな性的倒錯を抱えた客が訪れ、いつも全身包帯だらけの浩が聞き上手の謎多き店主として描かれていた。しかし、途中から浩の妹であるかりんが登場し、かりんが彼氏を殺したことや、浩がその死体処理を手伝ったという衝撃の事実が判明する。そして、浩とかりんも性的倒錯者としての複雑な事情を抱えており、二人のあいだに生まれた確執に隠された過去や秘密が、物語が進むにつれて明らかになる。また、性的倒錯者の中には暴走して犯罪行為に手を染める者も多く、彼らが辿る運命や事件の行方から目が離せない。
登場人物・キャラクター
千日 浩 (せんにち ひろ)
性的倒錯者(パラフィリアン)たちのあいだで話題になっているカフェ「statice(スターチス)」のマスターを務める男性。黒の長髪とギザ歯が特徴で、顔をはじめとして全身にケガを負っており、いつも体中に包帯や絆創膏を貼っている。店に訪れるさまざまな性的倒錯者の客から悩みを相談され、時には迷惑な客の横暴に悩まされている。来店した客に対して一人ひとりに合ったハーブティーを提供しつつ、アブノーマルな性癖を持つ客たちの悩みを解決している。
千日 かりん (せんにち かりん)
千日浩の妹で、ロングヘアにした美少女。「あっくん」という愛称の彼氏がおり、彼を溺愛している。しかし、なんらかの理由であっくんを殺害し、その死体を浩にバラバラにしてもらったうえで、あっくんの目玉だけを抜き取って保管している。一見すると仲のいい兄妹に見えるが、実際は兄とのあいだに確執を抱えており、浩にとっての悩みの種。カフェ「statice(スターチス)」に訪れるアブノーマルな性癖を持つ客たちと同様に、なんらかの性的倒錯者(パラフィリアン)。