刃牙らへん

刃牙らへん

板垣恵介の代表作「グラップラー刃牙」本編シリーズの第6作目で、『バキ道』の続編。現代日本の格闘技界を舞台に、地下闘技場戦士たちの頂点に立った範馬刃牙と、彼のライバルたちが繰り広げる激しい死闘や、厳しい修行の日々を描いた格闘バトルアクション。秋田書店「週刊少年チャンピオン」2023年39号から連載の作品。

正式名称
刃牙らへん
ふりがな
ばきらへん
作者
ジャンル
バトル
 
格闘技・武道
レーベル
少年チャンピオン・コミックス(秋田書店)
巻数
既刊3巻
関連商品
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『バキ道』に次ぐ「刃牙シリーズ」第六部

本作は「刃牙」シリーズ第6部にあたる続編で、第5部『バキ道』最終話以降の時系列で描かれている。タイトルの『刃牙らへん』は、「シリーズを通して主人公を務めている刃牙の周辺人物」を意味しており、そのタイトルどおり刃牙と拳を交えてきた格闘家たちが続々登場し、さらなる高みを目指して戦いを繰り広げる。「刃牙」シリーズは『グラップラー刃牙』を第1作目とする長編格闘漫画で、テレビアニメや劇場版アニメをはじめとする多数のメディアミックスが展開されているほか、多数のスピンオフや外伝が発表されている。

「噛道」を極めたジャック範馬が主人公

本作の序盤では、ジャック範馬が主人公として登場し、相手の首などに噛み付いて攻撃する「噛道(こうどう)」をテーマにしており、前作『バキ道』で噛道を極めたジャックが、かつて愚地独歩や宮本武蔵と戦った現代の剣豪、佐部京一郎と対決するシーンから物語が始まる。次の対戦相手は、強さへの渇望からドーピングや改造手術を厭(いと)わないジャックの純粋さに魅了された、「斬撃拳」の使い手、鎬昂昇。物語を噛道に挑む勇猛な格闘家たちと、それに全力で応じるジャックの生き様が、ハードなバトルアクションを交えて展開される。

「刃牙」シリーズの人気キャラクターたちが高みを目指す

序盤はジャックと昂昇を中心にストーリーが展開されるが、中盤以降は刃牙や範馬勇次郎をはじめとするおなじみのキャラクターが登場し、彼らの命懸けの激闘はさらに激化していく。一方でそれまでと同様に、刃牙の周辺キャラクターや、これまでのスピンオフ作品の主人公以外にも焦点が当てられる。そして、シリーズを通して多用される独特の表現や力強い台詞回し、緊張感に満ちたバトルシーンが変わらずに楽しめる点も、本作の魅力となっている。 

登場人物・キャラクター

ジャック 範馬 (じゃっく はんま)

ピットファイターの大男で、カナダ人と日本人のハーフ。刃牙の異母兄にあたり、「ジャック・ハンマー」を名乗ることもある。片言の日本語をしゃべる。元々はピットファイターだったが「噛道」を極めたのち、2代目野見宿禰に勝利した。強さへの渇望から筋肉増強剤やステロイドによるドーピングを常用しており、それを水やビタミンを摂取するのと同じ感覚で使用していると豪語している。さらに度重なる骨延長手術により、身長は243センチにまで達している。体重は211キロ。のちに地下闘技場で、鎬昂昇との新たな戦いに挑む。

鎬 昂昇 (しのぎ こうしょう)

鎬流空手を駆使する空手家の男性。黒のロングヘアを首後ろで束ねており、黒い道着を着用している。天才外科医兼格闘家である紅葉の弟で、優秀な兄を尊敬する一方で強いコンプレックスを抱いている。鎬流空手は「斬撃拳」とも称され、その名の通り斬撃のように相手の神経を切断する技「紐切り」を得意としている。地下闘技場でジャックに対戦を挑み、壮絶な試合を繰り広げて敗れるものの、ジャックの両目視力を奪った。

前作

グラップラー刃牙 (ぐらっぷらーばき)

板垣恵介の代表作で、後にシリーズ化される「グラップラー刃牙」シリーズ1作目。シリーズは『バキ』『範馬刃牙』『刃牙道』と続いていく。無類の強さを持つ謎の少年・範馬刃牙は、人知れず激闘が繰り返される地下闘... 関連ページ:グラップラー刃牙

バキ

『グラップラー刃牙』の続編で本編シリーズ2作目。地上最強を決めるトーナメントに優勝した範馬刃牙。彼や、その周囲の格闘家たちと戦うため、世界中から脱獄した死刑囚たちがやってくる。秋田書店「週刊少年チャン... 関連ページ:バキ

範馬刃牙 (はんまばき)

「グラップラー刃牙」本編シリーズ3作目。地上最強の生物と恐れられる父の範馬勇次郎を目標として強さを磨いてきた範馬刃牙。ついに範馬勇次郎に挑戦状を叩きつけた範馬刃牙は、更に強くなるための修行として、新た... 関連ページ:範馬刃牙

刃牙道 (ばきどう)

「グラップラー刃牙」本編シリーズ4作目。父親・範馬勇次郎との戦いを終えた範馬刃牙。その強さは群を抜いたものとなったが、試合や危険な特訓の最中にあくびが出てしまうなど、目標を見失った状態にあった。しかし... 関連ページ:刃牙道

バキ道 (ばきどう)

板垣恵介の代表作「グラップラー刃牙」本編シリーズの第5作目にあたる作品で、『刃牙道』の続編。優れた格闘家たちが活躍する現代の日本を舞台にしている。数々の激戦を制した範馬刃牙が新たな強敵を求め、相撲界の... 関連ページ:バキ道

書誌情報

刃牙らへん 3巻 秋田書店〈少年チャンピオン・コミックス〉

第1巻

(2024-03-07発行、 978-4253284219)

第2巻

(2024-08-07発行、 978-4253284226)

第3巻

(2024-12-06発行、 978-4253284233)

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