範馬刃牙

地上最強の生物と恐れられる父の範馬勇次郎を目標として強さを磨いてきた範馬刃牙。ついに範馬勇次郎に挑戦状を叩きつけた範馬刃牙は、更に強くなるための修行として、新たな強敵へと挑む。

あらすじ

異“種”格闘技戦(第1巻~第2巻)

小学生の鮎川ルミナはいじめっ子達から、とある高校に入って、そこで最も強い男を連れて来るように指示される。程なくして現れた範馬刃牙はルミナと本気で相対し、ルミナを自宅へと連れて行く。刃牙は、父親であり地上最強の生物と呼ばれる範馬勇次郎と戦うための練習相手が必要だとルミナに語り、自宅の地下室に招き入れる。そこでルミナが見たのは、昆虫のカマキリだった。やがて刃牙は自身の脳内で、人間と同じサイズで体重100キロのカマキリを作り出す。勇次郎と戦うための練習台として、刃牙は脳内でリアルに作り出したカマキリとのシャドースパーリングに臨む。勇次郎がアフリカで巨大なゾウを素手で倒したという事実を知った刃牙は、ゾウ以上の練習相手としてカマキリを選んだのだった。

ミスター“2”(第3巻~第7巻)

カマキリとの異種格闘技戦を制した範馬刃牙は、アメリカにあるアリゾナ州立刑務所へと収監される。その目的は、この刑務所に棲むビスケット・オリバと戦う事にあった。父親の範馬勇次郎に匹敵する実力を持ったオリバは、刃牙にとって最適な相手だったが、オリバは刃牙を相手にしない。その理由は、オリバと戦いたいという相手が何人もおり、その中の「ミスター"2"」と呼ばれる純・ゲバルとの対戦を来週に控えていたからだった。ゲバルの持つ高い戦闘力を知った刃牙は、オリバとゲバルとの対決を観戦する。オリバは恋人のマリアを連れてゲバルとの対決に臨み、その対決ルールとはスカーフを互いにつかんだまま戦うという「ルーザールーズ」で行われる事となった。独自に編み出した格闘術の数々でオリバを追い詰めるゲバルだったが、ゲバルの力を持ってしてもオリバを倒す事はできなかった。敗北を認めたゲバルは、その日のうちに刑務所から姿を消す。

刃牙vsオリバ(第8巻~第10巻)

ゲバルが去ったアリゾナ州立刑務所で、範馬刃牙ビスケット・オリバを挑発する。オリバは刑務所に収監されている囚人でありながら、好きな時間に好きな食事をとる事ができ、そのうえ外出も自由という特権を持っていた。刃牙は刑務所の警備を実力で突破し、オリバと同じく自由に外出できる事を証明して見せる。そんな刃牙の姿を見たオリバは、刃牙が収容されている房へと足を運び、ついに直接対決に臨む。人間離れした強大な筋肉を持つオリバは、その強力なパワーで終始刃牙を圧倒するが、刃牙はそれに対して一歩も退く事なく応戦する。ついにはオリバとの正面からの殴り合いを制して勝利した刃牙は、オリバの計らいによりアリゾナ州立刑務所から釈放される。

ピクル登場(第10.5巻~第12巻)

アメリカの化石発掘現場で、これまでの人類史を覆す発見があった。岩塩層の中から恐竜の体と共に氷漬けの状態で戦う人間の姿が見つかったのだ。人類と恐竜とが共存していたという事実に色めき立つ学界。そんな折、「塩漬け」を意味する「ピクル」と名付けられた人間の蘇生実験が行われ、果たしてピクルは現代社会へと復活を遂げる。しかし恐竜とさえ互角に戦う強靭な肉体を持ったピクルは、突然の文明社会に馴染む事ができず、ついには軍隊が出動するほどの騒動にまで発展する。軍隊に包囲されたピクルに歩み寄るゲリー・ストライダムは、ピクルを最もふさわしい場所へと連れて行くと告げ、ピクルはストライダムと共に日本へと渡る。日本でピクルを待っていたのは好奇の視線と、そして数々の格闘技者達だった。いずれもピクルの持つ強さと身体能力の高さに興味を抱き、戦ってみたいと願っており、やがてその中の一人、烈海王がピクルへの挑戦に名乗りを上げる。

烈海王vsピクル(第12巻~第13巻)

東京ドーム地下闘技場を舞台に、烈海王ピクルとの戦いが始まった。太古の昔に恐竜と戦って捕食していたピクルは、向かって来る「敵」に対してのみ興味を抱き、その敵を倒して食べる事を自身のルールと課していた。自らを「餌」としてピクルに差し出す事でピクルと戦う権利を得た烈は、自身がこれまで修行して身につけた中国拳法の数々の技術でピクルを攻め立てる。しかし、恐竜を相手に互角以上に戦ってきたピクルにとっては烈の中国拳法はまるで通用せず、為す術もなく烈は敗れる。ピクルは烈の足を捕食し、片足を失いながらも一命を取り留めた烈は、自身の覚悟の浅はかさを悔やむ。烈が敗れて足を失った事は、範馬刃牙をはじめとする多くの人の耳に入り、そしてその中には神心会空手の愚地克巳も含まれていた。

愚地克巳vsピクル(第12巻~第17巻)

烈海王が敗れた事を受けて、かつて烈と戦った神心会空手の愚地克巳は、対ピクル戦に向けての特訓を始める。克巳は烈や彼の師匠である郭海皇の協力を得て、得意とする高速の正拳突き「マッハ突き」にさらに磨きをかけていく。かくして、マッハをも超えるスピードの攻撃を繰り出す事ができるようになった克巳は、それを武器にピクルとの対戦に臨む。東京ドームの地下闘技場には大勢の神心会空手門下生が駆けつけ、克巳を応援する。そして、ピクルもまた烈と同じく自身に向かって来る強烈な闘争心を克巳から感じ取り、戦闘態勢へと入る。マッハの攻撃でピクルを追い込む克巳だったが、それでもピクルを倒すまでには至らず、ピクルに腕を切り落とされてしまう。だがピクルは克巳の持つ崇高な精神に触れ、彼の腕を食べる事はしなかった。こうして克巳はピクルに敗れる事となったが、彼の心は充実感に満ちていた。

ジャック・ハンマーvsピクル(第17巻~第19巻)

烈海王や郭海皇から指導を受けた愚地克巳をもってしても、ピクルに勝つ事はできなかった。克巳からあとを託された範馬刃牙は、明日にでもピクルと戦いたいと思っていたが、そんな刃牙に先んじてジャック・ハンマーがピクルを襲撃する。数々のドーピングで人間離れした実力を手に入れたジャックだったが、そんなジャックの数々の攻撃をもピクルはことごく受け切る。それでも戦う事をやめないジャックを前に恐れをなしたピクルは、ついにジャックから逃走する。重傷を負いながらもさらにピクルを追うジャックだが、追い込まれたピクルはジャックに反撃、失神KOする。ジャックが敗れた事を知った刃牙は、地下闘技場でピクルと対峙する。

刃牙vsピクル(第20巻~第23巻)

地下闘技場を舞台に、烈海王花山薫、そして地下闘技場のオーナーである徳川光成が見守る中、範馬刃牙ピクルとの一戦が始まった。太古の昔に恐竜達と正面から渡り合ってきたピクルの身体能力を目の当たりにした烈や花山は、自分達が長い年月のあいだに退化してきたのではないかとさえ思い始める。しかし、そんなピクルを前にしても互角以上に追い込む刃牙は「人類は格闘技を手に入れた」と答え、人類の退化を否定する。共に死力を尽くした刃牙とピクルとの戦いは、文字通り人間を超えた戦いとなるが、最終的にピクルは刃牙に対して「格闘技の技術」で応戦して死闘は決着する。卒倒する刃牙とピクルとのあいだには確かな絆が芽生えていた。

ピクル戦後(第24巻~第26巻)

ピクルとの死闘を終えた範馬刃牙は、いよいよ父親の範馬勇次郎との対戦に向けての準備を始めた。刃牙と同じくピクルと戦った愚地克巳は、腕を失いながらも神心会空手の新たな館長として再始動、そして烈海王は片足を失いつつもボクシングジムに入門し、それぞれの道を歩み始める。そんな中、勇次郎との戦いの準備を進める刃牙は、勇次郎の友人であるゲリー・ストライダムにある提案を行う。それは、父親の勇次郎と食事をしたいというものだった。刃牙からの提案をストライダムから聞いた勇次郎は久しぶりに刃牙の家を訪れ、刃牙の淹れたコーヒーを飲んで去っていく。

刃牙vs柴千春(第27巻~第29巻)

範馬刃牙の家に現れた突然の訪問者、それは暴走族の柴千春だった。花山薫の指示で刃牙と戦うように言われた千春は、刃牙とのあいだに多大な実力差がありながらも、決して負けを認めようとせずに何度も刃牙に立ち向かっていく。そんな千春の姿に、刃牙は花山がなぜ千春を自分に向かわせたのかという意味に気づき、千春と改めて正面からぶつかり合い、千春に負けを認めさせる。その頃、刃牙の父親である範馬勇次郎もまた刃牙の事が頭から離れず、来る日も来る日も息子の事ばかり考えるようになっていた。いよいよ親子の激突が近づいている事を知った徳川光成は、関係各所に根回しを行い、刃牙と勇次郎とが対決した際には周辺住民の迅速な避難誘導を行うように指示を徹底する。

親子の食事(第30巻~第31巻)

範馬刃牙の家を父親の範馬勇次郎が再び訪れる。刃牙は勇次郎に対して食事を振る舞い、勇次郎が意外にも数々の礼儀作法を心得ている事に驚く。勇次郎はその返礼として刃牙を一流ホテルでの食事に誘い、親子二人の「宴」が始まった。食事の席で刃牙は過去に自身の母親を勇次郎が手にかけた事を話し、なぜそのような事をしたのかを問いただす。勇次郎はそれには答えず、刃牙との食事を続けるが、少しずつ刃牙とのあいだに不穏な空気が漂い始める。

地上最強の親子喧嘩(第32巻~第37巻)

ホテルでの食事のあと、範馬刃牙は父親の範馬勇次郎とついに激突する。徳川光成の指示で周辺住民の退避が完了し、刃牙はその持てる力のすべてを勇次郎にぶつける。「地上最強の生物」と呼ばれ、格闘技界はもちろんの事、野生動物や国家権力すらも恐れるほどの実力を持った勇次郎は、まともに「敵」と呼ばれる者すらいなかった。そんな勇次郎にとって息子の刃牙こそが最大の敵だという事に気づき、全力でその攻撃を迎え撃つ。それに対して刃牙もまたそんな勇次郎が相手だからこそ使える技の数々で勇次郎を攻め立てる。刃牙と勇次郎は、親子喧嘩を通して、少しずつ互いのあいだに分かち難い絆がある事に気づいていく。

登場人物・キャラクター

範馬 刃牙 (ハンマ バキ)

傷だらけの肉体を持つ高校生の男性格闘家。地上最強の生物と恐れられる範馬勇次郎の息子で、優れた戦いの才能を受け継いでいる。高校生ながら現役格闘家たちを打ち破り、地下闘技場の王者として君臨してきた。その目的は、父・範馬勇次郎と戦うこと。体格自体は普通の高校生と同程度で、格闘家として恵まれてはいない。 しかし、範馬勇次郎から受け継いだ資質に加え、脳内にイメージした相手と戦って経験を積むリアルシャドーや、強敵を求める飽くなき執念により、その強さは表世界のプロ格闘家を凌駕するまでに高められている。普段はもの静かだが、こと戦いになると手加減を知らない。また、ひとたび戦いが終われば、どんな相手だろうと友として受け入れる度量の広さを持ち、格闘家たちに尊敬されている。 周囲のあらゆる事物から戦いを学ぶ謙虚さがあり、その対象は他の格闘家のみならず、ゴキブリやカマキリといった異種にも及ぶ。父・範馬勇次郎が殺害した母・朱沢江珠を深く愛している。目標であった父・範馬勇次郎と戦うべく、ビスケット・オリバやピクルなどの強者へと挑んでいく。

範馬 勇次郎 (ハンマ ユウジロウ)

範馬刃牙の父。中年の男性。戦場で鍛えられた我流の格闘術を使い、相手を力で叩きつぶすのを好む。素手で巨象や北極熊を倒すという、規格外の格闘能力を持つ。鬼(オーガ)の異名は、全力を出す際に隆起した背中の筋肉が鬼の顔に見えることから。総理大臣の襲撃を予告し、警備の自衛隊を退けてこれを実行するなど、その力は文明社会でもいかんなく発揮される。 各国から脅威と捉えられており、衛星が監視する対象となっているばかりか、個人であるにも関わらずアメリカ大統領が友好条約を結ぶほど。自分の楽しみのためだけに格闘家をなぶり者にするなど、エゴイスティックで残忍な人物。何よりも戦いを優先する特異な価値観の持ち主で、刃牙をかばって自分に襲いかかってきた妻・朱沢江珠を躊躇なく殺害した。 刃牙に格闘技を教えていた時期もあったが、基本的には親らしいことをなにもしていない。刃牙に「食事のマナーを教えられなかった」と難詰され、激昂する一面も。出生の際、産婆の心に「自分を取り上げろ」と語りかけるなど、常識では計り知れない存在。

鮎川 ルミナ (アユカワ ルミナ)

小学生の男の子。同級生からいじめられており、範馬刃牙との対戦を強要された。戦いに妥協を知らない刃牙より、身体が吹っ飛ぶほどの平手打ちを尻に叩き込まれ、その後親友となる。ボクシング好きで、刃牙が想像したリアルシャドーの対戦者がかつてのボクシングヘビー級王者、アイアン・マイケルであることを見抜いた。

ビスケット・オリバ

壮年の男性格闘家。アメリカの刑務所に収監されている囚人だが、ホテルと見まごうばかりの特別室に住み、自由に刑務所を出入りできる。前作『バキ』では、警察からの依頼を受けて死刑囚を追うなど、囚人でありながら一般人以上の地位と権力を持っていた。ミスター・アンチェイン(繋がれぬ男)の異名は、誰も彼を繋ぎ止められないというところから付けられたもの。 刑務所内でのナンバーワンであり、この地位を狙う受刑者からしばしば挑戦される。筋肉量が150kgもあり、体脂肪率は5%以内という筋肉の塊。筋肉を信仰し、10万キロカロリーの食事とヘリコプターを引っ張るトレーニングでこれを維持する。ファイティングスタイルはパワー任せ。 身体を丸めて、球状になった筋肉で攻撃を防ぎ、そして相手を中に引き込むという独自の技を使う。しかし、その肉体は戦う為でなく、闘病の結果、巨体となった恋人・マリアを抱くために作った。マリアとは恋人同士だが、その関係は崇拝に近い。マリアが住んでいた街で買ったハンカチーフを「この世で最も濃厚に香る」と信じて大事に持ち、これが汚された際には人目を憚らず号泣するなど、純粋すぎる心を持つ。

純・ゲバル

21歳の男性格闘家。日系三世で、南米の小島を自らの力で独立させた大統領。祖父から武術の英才教育を受けており、これを伝授した手下たちをアメリカ各地へ潜入させ、アメリカ大統領を脅すことで独立を勝ち取った。範馬刃牙やビスケット・オリバと同じ刑務所に収監され、ナンバーツーと目される。 あまりの強さから、純・ゲバルが何をしようと、看守たちは彼の存在が目に入っていないものとして行動。常時ユーモアを忘れず、本心を悟らせない、つかみ所のない性格。多くの格闘技が地面を支えとするが、純・ゲバルは地球の核を支えとすることで、体格に勝る元力士にも負けないパワーを発揮できる。

ピクル (ピクル)

男性の原始人。短編『ピクル』の主人公と同一人物。岩塩層の中に閉じ込められていたが、現代に蘇生した。ティラノサウルスを素手で倒し、これを捕食するという、人類史上最強の戦闘能力を有しており、強さを求める多数の格闘家たちに対戦を切望される。戦いに伴う誇りの概念を持ち、たとえ飢えても自分を脅かすものしか食料にしない。 自分を襲うものであれば烈海王やジャック・ハンマー、愚地克己といった人間の肉を属することをためらわない。ピクルにとって勝つことは食べることであり、同時に自分が認めた強敵との別れも意味している。強敵を倒し、その肉を食べる際に涙するという高度な精神性の持ち主。また、範馬勇次郎から仕掛けられた合気の技を即座にものにするなど、学習能力も高い。 強敵を相手にする際には、全身の骨格を組み替えて恐竜を思わせる戦闘形態に変化。

愚地 独歩 (オロチ ドッポ)

初老の男性格闘家。禿頭で、範馬勇次郎との戦いで失った目に眼帯をし、顔には傷痕が走っているという強面の人物。素手で虎を倒し、武神の異名を取るほどの空手の達人。自ら興した流派・神心会空手の総帥で、格闘家たちからリスペクトされている。達人でありながら現在も日々の鍛錬を怠らず、ピクルと戦うためにその住処へと忍び込むなど、強さへの情熱は尽きない。 近代のスポーツ的空手ではなく、古くから伝わる実戦武術としての空手を受け継いでおり、不意打ちや急所攻撃といった非道もお手の物。一般人と喧嘩するために夜の街に出歩く様は、いわゆる人格者とはほど遠い。自らの養子である愚地克己とピクルの戦い、そして範馬刃牙と範馬勇次郎の親子喧嘩を見守る。

愚地 克己 (オロチ カツミ)

青年の男性格闘家で、空手を使う。愚地独歩の養子。実の父母はサーカス団の猛獣使いと経営者。少年の時、目の前で実父をライオンに殺されるが、これをなだめて事なきを得るほどの胆力を持つ。愚地独歩の後継者、そして空手界の最終兵器として将来を嘱望される。空手家として理想的な肉体を有し、音速を超えるパンチ・マッハ突きを使いこなすなど、その才能は自他共に認める高みに達している。 しかし、ピクルとの戦いの際、父・愚地独歩に無意識に頼るなど、精神的な甘さを残していた。これを範馬勇次郎に暴かれたことや、ライバルである烈海王の敗北をきっかけに成長。ピクルとの戦いを実現するために、父・愚地独歩を卑怯な不意打ちで倒すことで精神的な父越えを果たした。 ピクルとの戦いの中、究極の打撃である当てない打撃に開眼する。

烈 海王 (レツ カイオウ)

中国拳法を使う青年格闘家。優れた使い手に与えられる「海王」の称号を持ち、誰よりも深く中国拳法の最強を信じる。その思いが強いあまり、かつては空手など他の格闘技を見下すなど傲慢な態度を取っていたが、地下闘技場において範馬刃牙をはじめとする他の格闘家と出会い、その実力を認めることで変化した。 愚地克己とは、かつて拳を交えたことがあるためか特に仲が良く、愚地克己がピクルと戦う前には、空手を進化させるという助力を申し出た。一度言ったことは曲げない、鉄のような意思の持ち主。エサとされることを承知でピクルとの戦いに挑み、敗北時は潔く自らの肉体を食べさせた。片足を失ってからは、ボクシングのリングに上がり、あくまで中国拳法の技を使ってボクサーと戦う。

花山 薫 (ハナヤマ カオル)

15歳にして花山組二代目組長に就任したヤクザ。素手でタイヤを引きちぎり、薔薇の花束を掴んで花弁から汁を搾り出すという握力の持ち主。筋肉の塊のような巨体を持っており、鍛錬や格闘技の習得、武器の所持を女々しいと断ずる、苛烈な美学を有する。ヤクザの世界では伝説となっており、日本一の喧嘩師の異名を取る。 範馬刃牙とは死闘を通じて互いに認め合う仲。刃牙がピクルと対戦できるよう、ピクルを足止めしたが、その際の力比べではピクルと互角のパワーを発揮した。

柴 千春 (シバ チハル)

暴走族「起動爆弾巌駄無」の特攻隊長。特に格闘技経験がないにも関わらず、その精神力を見込まれて地下闘技場へと参戦、ボクシングの世界ヘビー級王者・アイアン・マイケルに勝利した。花山薫を崇拝しており、彼と同じく、強くなるための鍛錬を行わないというポリシーを持つ。花山薫に命じられ、範馬刃牙を繰り返し襲撃。 実力的に遠く及ばないものの、負けを認めずに戦い続けることにより、精神力の大切さを刃牙に再確認させた。

徳川 光成 (トクガワ ミツナリ)

老人の男性。常識外れの権力と財力を持ち、強者を戦わせる地下闘技場の管理を祖先より受け継いだ格闘技に強く執着しており、様々な格闘家たちを集め、地下闘技場でのマッチメイクを行う。ガンに冒されていることが判明したが、治療よりもマッチメイクを優先した。

ジャック・ハンマー (ジャックハンマー)

筋骨隆々の青年。範馬勇次郎が女兵士・ジェーンを陵辱して生ませた息子で、範馬刃牙にとっては腹違いの兄に当たる。範馬勇次郎を超えるため、強さを得ることへの執念は凄まじい。飲まず食わずで失禁しながらサンドバッグを殴り続けるなど常軌を逸したトレーニングを積み、更に生命に関わるほどのドーピングを行うことで、北極熊を素手で倒すほどの力を得た。 身体能力に任せた攻撃に加え、椰子の実を食いちぎるほどの噛みつきが武器。範馬勇次郎からは「血が薄い」として刃牙よりも軽んじられた。ピクルに挑んで敗れ、保存食として扱われる。

アイアン・マイケル (アイアンマイケル)

黒人の青年。元・ボクシングの世界ヘビー級王者。ビスケット・オリバや純・ゲバルと同じ刑務所に収監されている。しかし、ボクシングで表舞台に返り咲くことを優先しており、刑務所内での権力闘争からは距離を置く。

場所

地下闘技場 (チカトウギジョウ)

『範馬刃牙』に登場する施設。東京ドームの地下にあり、徳川光成が見込んだ強者たちが試合をする。相撲取りが他の格闘技と戦うなど、通常ではあり得ないドリームマッチが展開することも。試合は非武装かつノーギャラが原則。素手で使える技なら、通常の格闘技で反則とされる技(例えば金的蹴りやかみつきなど)も許容される。 範馬刃牙はここの王者として君臨。ピクルは、この地下闘技場を、食料であり、ライバルでもある強者や遊び相手が向こうからやってくる場所として認識した。

その他キーワード

リアルシャドー (リアルシャドー)

『範馬刃牙』に登場する鍛錬法。範馬刃牙が使う。様々な格闘技に存在する、空想の敵を相手に独り戦うトレーニング技法(ボクシングにおけるシャドーボクシングなど)を進化させたもの。刃牙の観察力、そして想像力と思い込みの力により、空想の敵と戦った際の受けたダメージまでも身体に再現する。このリアルシャドーにより、刃牙は10代という年齢では考えられないほどに深い格闘経験を積んだ。 空想だけに、対戦相手は人間に留まらず、『範馬刃牙』では等身大のカマキリも登場。範馬勇次郎も同様の技術を身につけているようで、空想の味噌汁を作り、刃牙とちゃぶ台を囲む「エア夜食」は、無数のギャラリーに味噌汁とちゃぶ台を幻視させた。

マッハ突き (マッハヅキ)

『範馬刃牙』に登場する空手技。愚地克己が使う、音速を超える正拳突き。プライドの高い烈海王をして賞賛させるほどで、全身にある関節・骨の回転を連携させることでマッハのスピードを得る。烈海王と郭海皇の助力によって、更に高速化した真マッハ突きへと進化したが、あまりの速度のため、使うと自らの身体が破壊されてしまう。 ピクルとの戦いの中で愚地克己が体得した感覚により、正拳突きだけでなく、あらゆる打撃が音速を超えた。

当てない打撃 (アテナイダゲキ)

『範馬刃牙』に登場する空手技。愚地克己が使う。手を鞭のように振るい、突き込むのではなく引き戻す。打撃でありながら、当てることを放棄した技で、マッハ突きや真マッハ突きを超える速度を実現。これに伴う負担は人体が堪えられるものではなく、愚地克己の鍛え抜かれた腕から肉が削げ、骨が露出するほどのダメージを受けた。

前作

グラップラー刃牙

無類の強さを持つ謎の少年・範馬刃牙は、人知れず激闘が繰り返される地下闘技場の最年少王者。刃牙は、地上最強の生物と呼ばれる父・範馬勇次郎を倒すため、強さを求めて日々戦いを繰り返す。範馬勇次郎と和解した後... 関連ページ:グラップラー刃牙

バキ

地上最強を決めるトーナメントに優勝した範馬刃牙。彼や、その周囲の格闘家たちと戦うため、世界中から脱獄した死刑囚たちがやってくる。板垣恵介の代表作・『グラップラー刃牙』の続編。 関連ページ:バキ

書誌情報

範馬刃牙 全37巻 〈少年チャンピオンコミックス〉 完結

第1巻

(2006年5月発行、 978-4253209830)

第2巻

(2006年5月発行、 978-4253209847)

第3巻

(2006年8月発行、 978-4253209854)

第4巻

(2006年11月発行、 978-4253209861)

第5巻

(2007年1月発行、 978-4253209878)

第6巻

(2007年3月発行、 978-4253209885)

第7巻

(2007年5月8日発行、 978-4253209892)

第8巻

(2007年8月発行、 978-4253209908)

第9巻

(2007年10月発行、 978-4253209915)

第10巻

(2007年12月発行、 978-4253209922)

第11巻

(2008年2月発行、 978-4253209939)

第12巻

(2008年4月8日発行、 978-4253209946)

第13巻

(2008年7月発行、 978-4253209953)

第14巻

(2008年8月発行、 978-4253209960)

第15巻

(2008年10月発行、 978-4253209977)

第16巻

(2008年12月8日発行、 978-4253209984)

第17巻

(2009年2月発行、 978-4253209991)

第18巻

(2009年5月発行、 978-4253210003)

第19巻

(2009年7月発行、 978-4253210072)

第20巻

(2009年10月発行、 978-4253210089)

第21巻

(2009年12月発行、 978-4253210096)

第22巻

(2010年2月発行、 978-4253210102)

第23巻

(2010年4月発行、 978-4253210171)

第24巻

(2010年6月発行、 978-4253210188)

第25巻

(2010年9月発行、 978-4253210195)

第26巻

(2010年11月発行、 978-4253210201)

第27巻

(2011年1月発行、 978-4253210409)

第28巻

(2011年4月発行、 978-4253211031)

第29巻

(2011年6月発行、 978-4253211048)

第30巻

(2011年8月発行、 978-4253211055)

第31巻

(2011年10月発行、 978-4253211062)

第32巻

(2011年12月発行、 978-4253211079)

第33巻

(2012年2月発行、 978-4253211086)

第34巻

(2012年5月発行、 978-4253211093)

第35巻

(2012年7月発行、 978-4253211109)

第36巻

(2012年9月発行、 978-4253211161)

第37巻

(2012年10月発行、 978-4253211178)

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