概要・あらすじ
逢沢夏海・水越紗季・花木優香・環凛子は、幼い頃からいつも一緒に過ごしてきた仲良し4人組。しかし夏休みも目前に、紗季が理由もなくテニス部に顔を出さなくなったことで、部活のペアでもある夏海は苛立ちを募らせていた。
そしてその理由は、終業式の日に紗季の転校という形で明らかになる。動揺し取り乱す夏海に対し、要領を得ない紗季。そんな険悪な2人を見かねた優香と凛子は、一芝居を打ち凛子の実家である神社の裏手に祀られる巨大な石の元へと4人を集合させる。
かつて全員でその「御石様」に願いその夢が叶った経験から、再び願いを呟くと、4人の体は空を飛んでいた。
以来、「御石様」の起こす気まぐれなキセキに振り回されつつも、夏海たちは4人での最後の夏を過ごしていく。
登場人物・キャラクター
環 凛子 (たまき りんこ)
両親が雇われ神主を務める姫石神社の娘で、中学2年生の少女。物静かで、ぼーとしていることも多く、独特で不思議な雰囲気を持つ。音楽を聴くことが好きで、アイドル好きの花木優香とは大の仲良し。 実家の神社の一角にあった「御石様」が巻き起こすキセキに、優香と逢沢夏海、水越紗季の親友3人とともに巻き込まれていく。
フォーシーズン
『夏色キセキ』の登場組織。ミハル、チナツ、アキラ、フユミの4人からなる女性アイドルユニット。一時期に比べ人気は落ち着いており、メディア露出も減少気味である。花木優香は現在でも逐一情報を追っているほどの大ファンであり、「フォーシー」と呼んで憧れている。
水越 紗季 (みずこし さき)
テニス部に所属する中学2年生の少女。逢沢夏海とは幼馴染で、部活動でもペアを組んでいる。医者の家庭に生まれ、勉強・スポーツともに優秀。クールな容貌や振る舞いをしているが、その実は不器用ながらも友達思いで、熱血的な性格をしている。 父の仕事の関係で夏の終わりに引越すことが決まっており、そのことを秘密にしたままぶっきらぼうな態度を取った結果、夏海と衝突。わだかまりが消えた後は、夏海に花木優香、環凛子の親友3人と過ごす時間を大切にする様になる。
逢沢 夏海 (あいざわ なつみ)
テニス部に所属する中学2年生の少女。元気で明るく、喜怒哀楽に富むなどまっすぐな性格をしており、それ故に騒動の中心となることもしばしば。幼い頃に父親を亡くしており、そのため母親の不在時には家事や弟の世話もこなしている。 水越紗季とは幼馴染で部活動でもペアを組んでおり、急に練習にこなくなった紗季にイライラを募らせていたが、その理由を知り和解。紗季に親友の花木優香と環凛子を加えた4人で、不思議でかけがえのない夏の日々を過ごしていく。
花木 優香 (はなき ゆか)
老舗旅館「花木屋」の娘で、中学2年生の少女。明るく陽気な気分屋で、ムードメーカーであると同時にトラブルメーカー。アイドルグループの「フォーシーズン」が大好きで、自身もアイドルとなることを夢見ている。 仲良しの環凛子、逢沢夏海、水越紗季をアイドルの道に誘いつつ、紗季の引っ越しにより最後となった4人で過ごせる夏を牽引していく。
その他キーワード
御石様 (おいしさま)
環凛子の実家である姫石神社の裏手に祀られている、巨大な石。心を一つにして願うことで、その願い事が叶うと言われている。逢沢夏海たち4人に様々なキセキを届けるが、時に意外な形で願いを叶え彼女たちを翻弄することもあり、花木優香からは「きまぐれ」とも評されている。